“スキレット”を使った温かい料理 山口市「CAFĒ くらのとなり」
- グルメ
春も一層、深まってきました。今回は、春のような温かなご家族が作り上げたお店で
スキレットを使った、温かく肉汁がジューシーなグルメ、春を感じるグルメをご紹介します。
今回、うかがったお店のシンボルは、フライパンを小さくしたような”スキレット”。
より温かい料理を提供でき、より長い時間温かい状態でご飯を食べれるのだそうです。
メイン料理でも、デザートでも、その力を発揮する”スキレット”を使ったグルメをご紹介します。
今回伺ったのは、山口市阿知須にある「カフェ・くらのとなり」。
くらのとなりは、名前の通り赤レンガの蔵の隣にあり、3年前にオープンしました。
店内は天井が高い古民家風で、ひと息つける空間になっています。
家族一丸となって
「お客さんの食べたい!」という味に応えるのは店主の植木秀幸さん・妻の綾さんです。
綾さんのご両親もホールを手伝い、家族一丸となってお店を盛り立てます。
家族みんなが総力を挙げて、おもてなしをしている「カフェ・くらのとなり」の
一番人気のメニューは、グツグツ感がたまらない「煮込みハンバーグ」です。
人気メニューは「煮込みハンバーグ」
●煮込みハンバーグ 950円
柔らかくふわふわジューシーでと~っても美味しいのだそうです。
箸を入れた時から、お肉の柔らかさをしっかりと感じられる煮込みハンバーグ。
仕上げの決め手は、長時間の低温調理にあるそうです。
予め、国産の牛・豚の合いびき肉で作ったハンバーグをデミグラスソースと共に、真空パックし85度から90度くらいの温度で、2時間以上、じっくり熱します。
「長時間低温でやると、硬い肉でも柔らかくなるっている性質があって、他のお店がやっていないことをやる、っていうのが、大前提だったので
箸でも食べられる料理を出したい」と店主の植木さんは話してくれます。
低温調理が終えると、キノコを乗せて今度は最高、220度の高温で焼き上げ。
このことで、サラリとしたデミグラスソースがトロリとし、ワンランク上の煮込みハンバーグに仕上がりました。
二人三脚でメニュー作り
こうして、お客さんの胃袋に寄り添うメニューづくりは実はちょっと、ユニークでした。
「基本、私がアレルギーなので、お店の物は何一つ、食べられないんですけど買い物に行ったり、外に行った時に、ちょっとイメージを湧いたもの。
その時に食べたいなと思った物をアレンジしながら、メニューを書き起こして主人が味をちゃんと正しくしてくれるんです」と妻の綾さん。
メニュー作りはまさに、夫婦二人三脚。綾さんは「アイデアを更に磨いてくれる」とご主人の腕を信じているそうですよ。
赤レンガの蔵
お店に隣接する赤レンガの蔵。レンガ造りの蔵は、築70年以上経つそうです。
中には結婚式で使われた盃や馬に乗っていた父親が使っていたという手綱など、明治から昭和にかけての家族の思い出が並んでいるそう。
そして、その馬を飼っていた納屋が、カフェへと変身。一年をかけ、出来る限り家族で改修しました。
納屋では牛も飼っていましたが、牛が角でつついたレンガもそのまま店内に残ります。
ダッチベイビーパンケーキも人気
卵やミルク、小麦粉など、シンプルな材料で作られるダッチベイビーパンケーキも人気です。
フライパンのようなスキレットにバターと生地を流し込み、オーブンで焼いていくと…?
だんだんふっくら、膨らんできましたね。スキレットからあふれそうですね。
卵と小麦粉など、シンプルな材料で作るダッチベイビーパンケーキ。
焼きあがると、手早くバニラアイスに桜パウダー、さくらあん、桜をかたどった、最中の皮が添えられ、
春限定のダッチベイビーパンケーキ「さくらあん」が完成しました。
●ダッチベイビーパンケーキ 「さくらあん」Sサイズ 1,000円 (4月末までの期間限定)
外はカリッとしていて、中がもちもちしていてクレープのような感じで、熱々の生地に冷え冷えのアイスが溶けて
さくらあんの甘じょっぱさが舌の上に残るたまらないおいしさだそうです。
お店も、メニューも温かさが詰まった、カフェくらのとなり。
いろんなスキレットを使ったグルメをぜひ、ご堪能ください。