地元新鮮食材を味わえるレストラン 山陽小野田市「La Tierra(ラ・ティエラ)」
- グルメ
今回は、大切な人とゆっくりしたい、とっておきの「小さなレストラン」をご紹介します。
地物の新鮮な食材をふんだんに使ったお料理が味わえることで、大人気のレストランです。
新鮮野菜を第一に考えるレストラン
JR山陽本線の小野田駅から、きららビーチ焼野へ向かう途中にある「西ノ浜」交差点を西に進むと白いコンテナハウスの小さなレストラン「La Tierra(ラ・ティエラ)」(山口県山陽小野田市赤崎3-6-1)が現れます。
フェリーの貨物コンテナを使用した客席12席の店内は、内壁や机、黒板など全て手作りで自然な優しい空間を演出されています。
オーナーの高橋崇さんは、愛媛県出身。県内の有名店で修業したのち、スペイン・ポルトガルでも、料理と文化を学ばれたそうです。
そして、自店をオープンしてからも、イタリア、南仏などや、国内の評判のレストランなどを食べ歩き、独自性のある品の開発にも力を入れられているそうです。
店名の「La Tierra」はスペイン語で「地球」を意味する言葉。他にも大地や、土地、地元、その土地、などの意味もあり、「地域に根差したレストランであり続けたい」という思いからこの名を付けられました。
食材にこだわり、野菜は新鮮さを第一にするため周辺の農家さんにお願いして、できるだけ農薬や化学肥料を使わないものを仕入れるそうです。また、味付けも調味料にこだわり、健康的な料理を心掛けているという高橋オーナーの真剣さは、「La Tierra」の料理を1度味わうと伝わるでしょう。
今美味しいもの、今しかないもので組み立てるメニュー
「契約農家さんから野菜が届いてから、メニューを組み立てます。自然相手なので、欲しいものが無かったり、偏ったりしますが、その時の「今」を最大限に活かして考えます。」と、こだわりの野菜と魚介や肉類を合わせて調理した料理を単品やコース料理で提供されています。
ランチ限定メニューは3種類。
お手軽に楽しめるパスタコースの
Banbú〜バンブ〜¥1,800
パスタ+魚、または肉料理のコース
Pino〜ピノ〜 ¥2,800
パスタ+魚料理+肉料理+デザートのフルコース
Lleno〜ジェノ〜 ¥4,300
ディナーコースは3,500円〜7,000円まで用意されており、アラカルトもあるのでシーンに合わせて選ぶことができます。
今回はランチ限定フルコースのLleno〜ジェノ〜を選びました。
食材へのリスペクト
- アミューズ
キュウリ、デラウェア、コチのタルトレット。山口県産米粉で作ったタルトレットは軽い味わいで、食材の味を引き出します。
- アミューズ
ビーツと長州どりの肝のグジェール。こちらも独自性のある一品ですね。グジェールとはシュー生地にチーズを混ぜて焼く、フランスの郷土料理ですが、さっぱりと仕上げられたビーツと鶏肝との組み合わせがベストマッチでした。
- パン、スープ
- 前菜
地タコと菜園野菜のサラダ、イベリコ豚ベジョータのサラミ添え。
「La Tierra」のこだわりは旬の地元食材の活用。とくにお野菜は、地元の農家さんの中でも、美味しくて身体にやさしい、さらに環境負荷にまで気に掛けるこだわりの生産者さん達が作る野菜を仕入れられているそうです。
簡単な生産方法ではないため、とても手間暇がかかりますが、自然の力と、農家さんの愛情がたっぷり詰まった本当においしいお野菜を味わえます。
前菜だけでなく、全てのお皿に、沢山のこだわり野菜が使われているのも「La Tierra」のお料理の魅力です。
- パスタ(3種類から選べました。)
シラスとズッキーニとルッコラのペペロンチーノ、本からすみがけ
- 魚料理
地物マナガツオ、花ズッキーニ、シシトウ、アンデスレッド、サルサベルデ。
料理には沢山のこだわり野菜が使われているとお伝えしましたが、こちらの魚料理には「咲く前のズッキーニの花」がフリットにして添えられています。
ズッキーニの花は朝に開き、日が暮れるとしぼむため、農家さんにお願いして、特別に早朝に収穫してもらっているそうです。珍しい食感と風味を楽しめて、とってもおいしい、筆者イチオシの野菜です。
- お肉料理
梶岡牧場の牛、長州鶏、豚、を使ったバロティーヌ、小人参、ミニアスパラ、グリーンピースと新ニンニクのフムス。
お肉料理は、地元の黒毛和牛の宇部牛、繁殖から肥育まですべてを徹底的にこだわった梶岡牧場の牛、西日本ジビエファームの鹿や猪、嗜好性のあるフォアグラや健康的に生産された輸入肉も交えながら、構成されています。
- デザート(3種類から選べました。)
さくらんぼのクラフティ、ピスタチオアイス添え。
食材の魅力を最大限に味わえる料理
「お客様にその時その時の「今」を知っていただくこと、美味しいものを食べて幸せな気持ちになっていただくこと、食べる事にもっともっと興味を持っていただきたく、その場に私たちが立ち会えたら、という思いで素材を活かし、お皿にいろいろ込めています。」という高橋オーナー。その言葉の通り、食材を活かし、1品ずつ丁寧に作られたお料理は、新鮮で斬新。そして美味しく、見た目も素敵で、心から満たされました。
愛情が込もった食材の魅力を最大限に味わえる料理に出会える「La Tierra」。食べる事を大事にしているお客様が多い、というのにも納得です。
「オープンから16年。学生の頃から家族でいらして、結婚され、また新しいご家族で来られる方が多くなり、嬉しく思います。このまま続けたいです。」と話された高橋オーナー。
“このまま”ここでしか味わえない最高のお料理を提供し続けてくださると思います。
是非、沢山の方に味わっていただきたいです。