萩・小川の桃づくしかき氷×元ITエンジニアが挑むワイン造りの夢 萩市「ハギサギヴィンヤード カフェ」
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萩の市街地から車で約40分。山あいにある片俣地区の「道の駅うり坊の郷 katamata」向かいに、今回ご紹介する「ハギサギヴィンヤード カフェ」(山口県萩市片俣1248-4)があります。
古民家をリフォームして作られたカフェ兼ワインショップ
2024年12月にオープンした「ハギサギヴィンヤード カフェ」は、昔ながらの石州瓦が目を惹く古民家をリフォームしたカフェ兼ワインショップです。

店内に入ると、注文スペースと広々としたワインショップが!
こちらで注文した食べ物は、外のテーブルでいただくことができます。

産地ならではの贅沢!絶品小川桃をふんだんに使ったかき氷
夏になると多くの方が注文するのが、桃の名産地である萩市小川・平山台地区の桃を贅沢に使った、こちらのかき氷です!

- 小川桃のかき氷 1,080円
フワッフワの氷の上には、贅沢な小川桃のエスプーマがたっぷりとかかっています。エスプーマとはスペイン語で「泡」を指す言葉で、食材そのものをムースのような泡に仕立てたものです。
桃のエスプーマは店主の手作り。専用の機械で丁寧に裏ごしすることで、なめらかで極上の舌触りに仕上げています。

ひとくち口に運ぶと、雪のように繊細なかき氷と、泡になった桃が優しく絡み合いまさに絶品!さらに食べ進めると、中からはこれも店主の手作りだという桃のコンポートが顔を覗かせます。ただ桃の甘さを感じるだけでなく、紅茶シロップの風味が絶妙なアクセントに。
細部までこだわりが詰まった、まさに桃づくしの味わいを楽しめる一品ですよ。
桃以外にも、時期によってさまざまなかき氷を提供しているようですので、公式Instagramをチェックしてくださいね。
激辛でもやみつきに!?こだわりスパイスのらっきょうキーマカレー
かき氷と並んで人気なのが、リピート率No.1の「らっきょうキーマカレー」です。

- らっきょうキーマカレー 1,080円
- 温泉たまご 100円
ひと口食べると、本格的なスパイスの香りと強烈な辛さが口の中に広がります。最初はものすごい辛味に驚きますが、刻んだらっきょうの抜群の歯ごたえと爽やかな酸味、そして温泉たまごのマイルドさが絶妙に絡み合い、どんどん食欲がそそられてきました。

実はこのカレー、カレー作りが趣味の奥さんがスパイスから開発したレシピなんだとか。スパイスの奥深さと、計算された絶妙なバランスに、リピーターが続出するのも納得の味わいです!
辛さを控えたポークカレーやマッサマンカレーなどもあるので、辛いものが苦手な人も安心してくださいね。
自ら収穫したブドウで作ったこだわりの『萩産ワイン』を
「ハギサギヴィンヤード カフェ」の横には小さなブドウ畑があります。
こちらはワイン造りに向けて、この土地に適した栽培方法やほかの品種の試験場として使用しているそうです。
※撮影のため、許可を得て畑に入っております。実際にワイン造りに使われているのは、ここから車で20分ほど離れた平山台で、店主の寺田さんが自ら育てて収穫したブドウです。

- 赤ワイン “Versioning” 0.0.1 Red 3,850円
こちらは、ヤマソーヴィニヨンとサンジョベーゼという2つの品種をブレンドして醸造された赤ワインです。山ブドウを交配して作られたヤマソーヴィニヨンならではの野性味あふれる味わいと、サンジョベーゼ特有のベリーのような風味が特徴。
開栓とともに、香りと味わいが徐々に深みを増していくんだとか。焼き鳥やジビエ料理にぴったりな、豊かな香りと酸味がマッチした一本です。

- 白ワイン ”Versioning” 0.0.1 White 3,850円
白ワインは、プティ・マンサンとマスカットをブレンドして作られています。非常に高い糖度と酸味を兼ね備えた白ブドウのプティ・マンサンに、香り高いマスカットを合わせることで、後味に花のようなふくよかな香りが感じられます。
白身魚の天ぷらを塩でいただきながらこの白ワインを味わえば、より豊かな晩酌の時間になるでしょう。

- ブドウジュース Musica Mosto Muscat 2,200円
ワイン用のブドウを使った、こだわりのブドウジュースも販売されています。ワイン用よりも少し早めに収穫することで、フレッシュさを残しつつ、どこか紅茶のような華やかな香りが漂うのが特徴です。
現在ワインやジュースに使われているブドウは、まだ樹齢3年の若木。ブドウは樹が年齢を重ねるごとに味も深まっていくため、次の収穫で同じ味が出せるかどうか、また同じプレンドができるかどうかは未知数なのだとか。

今年のブドウが持つ味わいを楽しめるのは、まさに一期一会の出会いです。店主の寺田さんも「今しか飲めない、若いブドウのワインを楽しんでもらえたら」と語ってくれました。
こだわりのワインやブドウジュースは、店頭のほかオンラインショップ(BASE)でも販売中。今の時期だけの特別な味わいを体験してみてはいかがでしょうか。
東京のITエンジニアから萩へ移住!ワインづくりへの熱い思い
「ハギサギヴィンヤード カフェ」の店主の寺田さんは、もともと東京や神奈川でITエンジニアとして働いていました。
自宅は別の県でしたが、祖父母の家が山口県内にあったため、かつて年に一度は訪れていたそうです。

ワイン造りを志すきっかけとなったのは、東京で勤めていたころに夫婦で旅行したアメリカ・カリフォルニア州のナパバレー。そこで触れたワイン文化に深く感動し、「自分たちもワインを造ってみよう」と夫婦で思い立ったといいます。
<画像提供=ハギサギヴィンヤード カフェ>その後、山口県の農業フェアへ足を運んだ際、萩市の平山台を勧められたことで移住を決意しました。
ブドウ栽培は一筋縄ではいかず、ワイン用のブドウが収穫できるまでに3年もの歳月がかかりました。
<画像提供=ハギサギヴィンヤード カフェ>それでも地元の方々や果樹組合など、多くの人の助けを借りながら、ようやくワインにできるブドウの収穫までこぎつけたのです。醸造に関しては専門の醸造家の協力を仰ぎ、ついに念願の商品化が実現しました。
この萩産ワインのプロジェクトは大きな注目を集め、クラウドファンディングではなんと目標額の500%以上もの支援が寄せられたそうです。
<画像提供=ハギサギヴィンヤード カフェ>「ゆくゆくは自分の醸造所を持ちたい」と夢を語る寺田さん。大きな夢を抱き行動に移す姿に、私も思わず胸が熱くなりました。
今後は『萩産ワイン』の知名度をさらに高め、販路を拡大していきたいとのこと。
「料理と一緒に楽しんでもらえるお店や旅館があれば、ぜひお声がけいただきたいです」と、新たな出会いを心待ちにされていました。

「ハギサギヴィンヤード カフェ」はおもに日曜・祝日のみの営業ですが、ブドウの作業が忙しい時期はお休みになることもあります。営業日はInstagramに掲載されていますので、訪問前にはチェックしてみてくださいね。
萩の奥地で、情熱あふれる店主が迎えてくれる特別な時間を、ぜひ過ごしてみてはいかがでしょうか。





