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不思議な形が盛りだくさん!須恵器の名品が集まる展覧会 萩市「This is SUEKI-古代のカタチ、無限大-」

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歴史ある城下町の中にある山口県立萩美術館・浦上記念館(萩市平安古町586-1)。この夏、開館30周年記念として、特別展「This is SUEKIー古代のカタチ、無限大!」が開催されています。

【写真はこちら】人々の生活と共に変化するSUEKI

建物に入り、階段を上っていくと2階に展覧会の入り口が見えてきます。

3つのエピソードが紡ぐ、須恵器の変遷

本展覧会は「Episode1 海を渡った技術と文化」、「Episode2 造形のうつりかわり」「Episode3 ハレのうつわ~古墳時代の祭り~」の3つのエピソードで構成されており、須恵器の変化していく過程をじっくりと感じることができます。

会場に入ると須恵器がずらり。

須恵器は約1600年前の古墳時代に誕生したやきものです。それまでの土器とは異なり、朝鮮半島から伝わった「ロクロ(回転台)」と「高温で焼き上げる穴窯(あながま)」という当時の最先端技術によって作られた須恵器は、非常に硬くて水漏れしない丈夫さを誇り、その後の日本の陶磁器づくりの確固たる礎となりました。

さらに須恵器は、人々の生活や社会の変化に合わせて柔軟に姿を変えていきます。古墳時代には王や権力者の墓に副葬する「祭祀の道具」として、飛鳥時代から奈良・平安時代には仏教寺院の什器や、当時の官衛(役所)で行う「饗応の食器」としてなど、それぞれの時代に求められた形へと変化しました。

不思議で愛おしい「古代のカタチ」たち

展示室を進むと「古代のカタチ、無限大」という通り、たくさんの不思議でユニークな形をした須恵器たちに出会うことができます。

甑 古墳時代 猿投窯 愛知県名古屋市志賀公園遺跡出土 愛知県埋蔵文化財調査センター蔵

たとえばこちらの甑(こしき)という作品。底に大きい穴がいくつか開いているのが特徴です。昔は布でお米を包み、甑の中に入れて蒸していたのではないかと言われています。最近流行りのセイロのような役割をしていたと考えると古代の暮らしがぐっと身近に感じられるのではないでしょうか。

重要文化財 装飾子持壺付装飾器台 古墳/飛鳥時代 鳥取県倉吉市野口1号墳出土 倉吉市立倉吉博物館蔵

この作品は鳥取県から出土したものです。弓のようなものを持った人や鳥など様々な装飾がついています。鳥が飛び立とうとする姿が表現され、古墳時代に祭祀の道具として使用されていたそうです。

作品名の上にカラーの文字で書かれている一言はこの巡回展を担当する学芸員さんたちで一つ一つ決めたもの。

「装飾子持壺付装飾器台」には人物のフィギュアが凛々しい姿なので、「須恵器界のビジュアル系」とつけられています。学芸員さんのユーモアあふれるキャッチコピーにもぜひ注目してご覧ください!

学芸員の市来真澄さんは本展の鑑賞の楽しみ方について語ってくれました。

「須恵器の多様な造形を楽しんでいただければと思います。そして、これはどうしてできているのか、どこから来たやきものなのか想像を膨らませるとよりいっそう楽しんでいただけると思います」

市来さんの言葉の通り、「なぜこの形なんだろう?」「どんな人が使っていたのかな?」と問いかけてみると、灰色のやきものたちが生き生きとしたものに見え、当時のことを語り始めてくれるようです。

展覧会をさらに楽しむ関連イベント

会期中には、専門家を招いた聴講無料の記念講演会や、毎週日曜日に開催されるギャラリー・ツアー(展示解説)など、須恵器の奥深い世界をより深く学べるイベントが用意されています。本展覧会のチラシやホームページをご確認ください!

さらにミュージアムショップでは本展覧会の図録も販売しています。

本展は最新の研究成果を反映した約40年ぶりとなる大規模な展覧会となっております。北九州から関東・東北に及ぶ全国各地で作られた重要文化財を含む名品約200点を紹介しています。

ぜひ山口県立萩美術館・浦上記念館へ足を運び、古代の人々が紡ぎ出した不思議で美しい須恵器の秘密をのぞいてみてくださいね

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