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やきとりのまち・長門スタイルの串で乾杯!長門市「破れ傘」

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夏の夜に味わいたい、ビールとやきとり。やきとりのまちといえば、山口県長門市です。

日本海に面した長門市は古くから漁業で栄えてきた地域で、「かまぼこ」をはじめとする水産加工品の製造が発展すると、副産物の魚のアラを餌として活用し、養鶏業も盛んになったそう。

そして今では、新鮮な鶏肉を味わえるやきとり店が長門市駅周辺を中心に軒を連ね、全国有数のやきとりのまちとして知られるようになりました。

今回は、そんな長門市ならではのやきとりが味わえるお店を訪問してきました。

 

塩で味わう!長門スタイルのやきとり

線路沿いに看板が掲げられた「破れ傘」は、2020年5月にオープンしたやきとり店。

もともとは数十年にわたって地元の皆さんに愛されてきた老舗で、約6年前に一度閉店したものの、当時常連客の一人だった現在のオーナーが看板ごとお店を引き継がれました。

暖簾をくぐると、どこか懐かしい雰囲気が漂うカウンターが目に入ります。カウンター席は9席、2人・4人・6人掛けのテーブル席もありました。

壁一面に貼られたメニューは、屋台を感じさせ、選ぶ時間もワクワクさせてくれます。今回は串の中でも人気だというもも、ぶた、ホルモン、たまごをいただきます。

注文を聞いたオーナーは串を手に取ると、炭が燃える焼き台の上へ。

時折したたる脂が炭に触れると、香ばしい煙があたりを舞います。焼き上がる音を間近で感じられるのもカウンター席の魅力です。

まずはもも(180円)。

第一印象は「大きい!」、串を持つ指先にずっしりとした重さを感じます。

長門市で育てられた銘柄鶏「長州どり」のもも肉の間に玉ねぎがはさまれ、ちぎりキャベツが添えられるのは定番のスタイル。

新鮮だからこそ、味付けはシンプルに塩がベース。好みに応じて卓上のガーリックパウダーや一味唐辛子をかけると、また違った表情を見せてくれます。

 

続いては、ぶた(200円)。豚バラ肉と玉ねぎが交互にはさまれた串です。

やき「とり」と言いますが、何でも串に刺して焼き上げるのも特徴の一つ。外はカリッと中はジューシー、食べ応えも抜群です。

 

そして、ホルモン(200円)。

こちらは塩ではなく、タレをまとって焼き上げられた一品。甘辛い味付けは、ビールが進むこと間違いなしです。

 

最後は、たまご(200円)。

いわゆる「キンカン」と呼ばれる希少な部位で、鶏の卵が形になる前の黄身のことです。

半熟になるよう絶妙な焼き加減で提供され、一口かじるとほくほくとした食感が楽しめます。

 

そんな串のお供は、やっぱりビールです。

「冷えてますよ!」と笑顔でカウンターに置かれる一杯。串の余韻が残る中、喉を抜けていく爽快感がたまりません。

 

鶏を味わいつくす!肝刺しと鶏白湯ラーメン

串だけでも約20種類ありますが、サイドメニューも豊富にそろえられています。

おすすめは、つやつやとした鶏の「肝」と「はつ」が盛られた「肝刺し(580円)」とのこと。

カウンター越しに教わったとおり、ごま油と塩をまとわせ、まずは一口。新鮮だからかまったく臭みもなく、舌の上には甘みを感じるほど。これも産地ならではの味かもしれません。

やきとりの合間につまむなら、「あさりからあげ(300円)」がおすすめ。

あさりの旨味とほどよい塩加減がビールをよりおいしくしてくれます。一口、また一口と箸が止まらなくなる一品です。

そして、締めはやっぱり麺。

スープや具材に鶏肉を使った「鶏白湯ラーメン(650円)」は、鶏の旨味が詰まったコク深い味わい。具材のごろっとした鶏肉もうれしく、満足感あふれる一杯でした。

 

以前は、週に3日もお店に通っていたというオーナー。

自身が常連だったからこそ、当時味わっていた食べ応えのある串やお店の雰囲気を、これからも大切にしていきたいと語ります。

今では地元だけでなく、市外の方や若い世代の訪問も増えているそう。きっとそうした思いやこだわりは、これからも多くのお客さんの心をつかむはずです。

 

全国のやきとりの名店が長門に集結!

新鮮な鶏肉を串に刺して、塩で味わうスタイルの長門やきとり。

全国各地を見渡すと、焼き方や味付けもさまざまな「ご当地やきとり」があります。

そんな全国のやきとりの名店が集う祭典「やきとりJAPANフェスティバル2023in長門」が、8月26日(土)・27日(日)の2日間、長門市で開催されることになりました。

夏のグルメといえば、やっぱりやきとり。

ぜひこの機会に、長門のやきとりはもちろん、全国のやきとりを味わう時間をお楽しみください。

 

 

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