大根尽くしのみぞれ雑炊 光市「C-cafe ささ乃や」
- グルメ
先代から受け継いだお出汁に、農家さんが大切に育てた大根おろしをたっぷりと!
優しさの中にしっかりとした味わいのあるみぞれ雑炊をご紹介します。
農家の野菜を生かせる環境を
光市室積の海商通りにある「C-cafeささ乃や」。
2年前に再オープンした、カフェスタイルの雑炊のお店で、NPO法人NO BORDER(ノーボーダー)が運営しています。
ささ乃やでは、「ぞうすい」を「増(ます)」と「粋(いき)」という字をあてて表記しています。
そこには、人々がより生き生きとなれる機会を提供したいという想いがあるそうです。
ささ乃やは、元々、笹井さんというご夫婦が26年間営んでいたお店でした。
しかし、高齢のため、3年前に閉業。
それを再開させたのが、現在の女将の松本さんたちです。
女将の松本さんは「私たちが農家さんのお野菜を生かせる環境を探しておりまして、そのときたまたまこちらのお店が後を継ぐ方を募集されていたので」と話します。
お店の再開にあたっては、先代の女将から、雑炊のレシピや出汁の味などを受け継ぎました。
出汁は常連のお客さんにも喜んでいただいているもので、ずっと大事にしていきたい思いがあり、
直接先代の女将から指導をしてもらったといいます。
雑炊は、再開後に新メニューも開発しているそうですよ。
人と人との繋がりが生む こだわりの雑炊
今回は秘伝のダシと旬の大根を使った雑炊を作っていただきました。
使う材料はこだわりのものばかりです。
ご飯には、光市の米農家・弘中さんのお米を使っています。
土づくりからこだわって、愛情込めて育てられたお米だそうです。
そこに、先代から受け継いだ秘伝のお出汁!
もうこれだけで美味しそうですね・・・
大根は、光市の農家・棟近さんが育てたもの。
棟近さんは、13年間、大根日誌を付けて、日々、研究を続けている大根作り名人なんだそうです。
松本さんは「本当にひとつひとつお野菜に愛情込めて育てていらっしゃるので、そういったところが味に出ているのではないかなと思います」と話します。
この大根や鶏肉の味付けは、基本的には醤油などがベースになっていますが、
大根の味がきちんと表に出るよう濃くならないよう意識して作っているそうです。
シメジやエノキといったキノコ類、味付けした大根おろしを入れます。これも棟近さんの大根です。
すこしグツグツしてきたところで、刻みネギをのせたら、みぞれ雑炊の完成です。
今回は、オプションでダシ生卵をつけてみました。
- 季節限定 想い野菜増粋「みぞれ大根」1,300円 ※オプション ダシ生卵 +50円
グツグツなっていて、いい香り!
まずお出汁の風味が豊かです。その旨味をご飯が吸い取っていてこれがおいしい!
そして大根の甘味もほんのりあっておいしいです。心がほどけていく感じがしました。
今度は、オプションのダシ生卵を入れて、卵とじにしていただくと・・・
彩りが豊かになり卵がトロンととろけていておいしいです。
そこにお出汁の旨味が後からやって来るのもまた良いですね。
さらに味の変化が楽しめるよう、セットには追加の大根おろしがついています。
入れてみていただくと・・・一気に甘くなりました。
ふんわりしたみぞれのお布団がかかっているみたいです。出汁がさらにおいしく感じます。
最初から最後まで、アツアツで、汗をかきながらおいしくいただきました。
こちらはチュロスのセットのクリスマスバージョン。
カフェとして気軽に利用してもらえるよう、これからもっとスイーツメニューに力を入れていくとのこと。
※クリスマス後は、通常バージョンのチュロスを提供しています。
想い込めた野菜の味を感じて
松本さんは
「たくさんの方がつながっていきながら、元気になるような料理を出せるようにしていけたら良い。
農家さんが想いを込めて作られたひとつひとつの野菜の味を感じてもらいながら、
お召し上がりいただけたらうれしいと思います」と話します。
先代と今の女将がつながって、料理で農家さんとお客さんがつながって・・・
人のつながりから生まれる雑炊のおいしさをみなさんもいかがですか?