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センスあふれる”無人カフェ”でおもてなし 美祢市「シエスタ秋吉台」

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山口県を代表する観光地、美祢市の秋芳洞と秋吉台。

四季を通じて気温が一定な日本最大級の鍾乳洞、そして四季折々の表情を見せる広大なカルスト台地は、自然の神秘さと雄大さを感じることができるスポットです。

今回はそこに新たに誕生したばかりの、”ほっとひと息つける”休憩スペースを紹介します。

 

空港ラウンジのような”無人カフェ”

秋芳洞の正面入口すぐ近くにある「秋吉台観光交流センター」の向かいに、去年10月オープンした「シエスタ秋吉台」。

黒とブラウンの外壁がスタイリッシュな雰囲気を醸していて、パッと目にしただけでセンスの良さを感じることができます。

 

扉を開けて中に入ると、手前には自動販売機、そして奥にはテーブルや椅子などの休憩スペースが広がっています。

空港の会員制ラウンジをイメージした作りとなっていて、グレーと黒の配色が落ち着きと高級感を出しています。

 

「シエスタ秋吉台」の最大の特長、それは接客するスタッフが誰もいない「無人」のラウンジだということです。

その代わり、おもてなしをしてくれるのは全てこの「自動販売機」。

お土産品やランチ、カフェメニューなどの購入を5種類の自動販売機でまかなうことができるようになっています。

そのため、この施設は「ベンディング(自動販売機)ラウンジ」と冠されています。

 

セレクトされた商品たち

ただ、自動販売機だからといってあなどるなかれ。

取り扱っている商品は、地元のお土産品に加え、スーパーマーケットやコンビニエンスストアでは手に入らないような全国からセレクトされたジュースやグルメなどばかりなんです。

 

例えば、お土産品では、県内でも有名な長門市・深川養鶏の「鶏卵せんべい」に「百姓塩」を使った「鶏卵塩せんべい」。

  • 鶏卵塩せんべい(10袋20枚) 680円

 

宇部市の老舗洋菓子店・虎月堂の「宇部サブレ」。

  • 宇部サブレ(5個入り) 1,600円

 

そしてオリジナル商品として、山口市の和菓子屋「LAWAKU」とのコラボで作られた「カルストノカケラ」などを販売しています。

  • 秋吉台の食べる水晶 カルストノカケラ 1,500円

 

こちらの商品は、秋吉台の鉱石を見立てた彩り鮮やかな琥珀糖です。

取り扱う商品はすべてこだわりを持って選ばれていて、「お土産のセレクトショップ」という側面もあるのだとか。

 

続いては、各地から選ばれたものを紹介します。

こちらはイタリア発のフルーツドリンク「ヨーガ」の「洋ナシ」や「バナナ」など各種ジュース。

  • ヨーガ 洋ナシ・ピーチ&マンゴー・バナナ・アプリコットなど(各200ml) 300円

 

冷凍で販売されているハンバーガー。

 

そして、5種類から選べる冷凍パスタなど取り揃えています。

 

冷凍商品を購入した場合、ラウンジ内には電子レンジも置かれていますのでこの場で解凍して食べることもできますよ。

今回筆者は「ベーコンとほうれん草のカルボナーラ」パスタをセレクト。

出てきた商品の外袋を開けて、電子レンジへ。

ここで2分程度温めると、熱々のパスタが完成しました。

これをラウンジ内の席に持って行っていただくと、外の景色を眺めながらちょっとおしゃれで贅沢なランチタイムに早変わり。

 

カフェスペースには、窓際に配されたカウンター席のほかテーブル席など20席以上ありますので、用途に応じてゆったりと席を選ぶことができます。

 

資産豊富な山口の魅力を発信したい

このラウンジをオープンさせたのは湯田温泉のホテルを運営する「ナインバレー」です。

九谷直樹社長は高知出身で、元々京都などで広告業に携わっていたマーケター。

全国10ヶ所を点々としつつ、2016年に転勤で山口にやって来たそうですが、その時に秋吉台を訪れ、「こんな広大な場所が本州にあるのかと衝撃を受けた」と話します。

訪れたのは11月だったこともあり、カルスト台地に揺れるススキの美しさに目を奪われたのだとか。

また、山口で生活するうちに山口県の人の真面目さ・優しさに感動し、ここで生活していこうと家族や親を呼び寄せたそうです。

そして、広島や福岡に挟まれつつも、都市圏に負けない全国的に誇れる観光資産を持つ山口の魅力に気づき、なんとか山口を観光面で盛り上げていきたいと決意しました。

 

そのような思いで「ナインバレー」は2022年に秋吉台にグランピング施設「レドンド秋吉台」をオープン。

夜には「ひかりのアート」を楽しむことができるという非日常な体験ができるようになっていて、あっという間に全国各地から多くの客が訪れる人気施設となりました。

画像提供:ナインバレー

ちなみに、今回オープンさせた「シエスタ秋吉台」は、この「レドンド秋吉台」と車で2分ほどの距離。

「シエスタ秋吉台」には監視カメラが取り付けられていて、その映像は常に「レドンド秋吉台」に送られているそうで、何か起きた時にはすぐにスタッフが駆けつけられるようになっているのだとか。

 

カフェ利用で”ほっと一息”

オープンからまだ2ヶ月ほどですが、人気の使われ方はスイーツとカフェ利用だそうです。

スイーツの一番人気は「Robパンダ」というパンケーキ。

  • Robパンケーキバーガー 700円

 

こちらも冷凍商品となっていて、電子レンジで数十秒温めると食べごろになります。

ふわっとした食感にクリームの甘さが程よくマッチしてクセになりそう!

  • コーヒー各種 1杯400円

 

そしてコーヒーやカフェラテなどを販売する自動販売機もあるので、そこで注文したドリンクとスイーツを組み合わせると、まさに「シエスタ」(スペイン語で「お昼の休憩」)な時を過ごすことができますよ。

 

よりよい場所に

九谷社長は、「シエスタ秋吉台」はまだ「30%程度の完成度」だと話します。

 

働き手の確保が難しいという現状に合わせて、「無人」で運営でき、物が販売できるスタイルを構築しましたが、元々ここは食堂だった建物を改築して使っている場所だそう。

そのためキッチンも完備されているそうで、今後店内で調理した料理を提供する可能性もある、と話していました。

日々トライアンドエラーを繰り返しながら地元の人にとっても観光客にとっても”ほっと一息つける”居心地の良い場所づくりを目指しています。

 

新たなスタイルで山口の魅力を発信し、新たなカルチャーが生まれる可能性のあるスポットとして、今後の展開にも注目です!

 

 

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