こころ落ち着くおはぎカフェ 宇部市「かまたの恵」
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おはぎといえば、ドーンと大きな小豆色。
昔ながらのボリューミーな手作りおはぎも美味しいですよね。
ですが今回は、そんなイメージを覆す、小さくて可愛らしい色とりどりのおはぎたち。
優しい味わいのおはぎをゆったりと楽しむことができる宇部市の古民家カフェを紹介します。
穏やかな空気が流れる古民家カフェ
宇部市街から真締川沿いの道を北上していき、蒲田橋を東へ登って歩いていくと、「かまたの恵」の看板が。
道幅がとても狭くなっていますので、初めての方や大きな車でお越しの際は川のすぐそばにある駐車場から歩いて行くことをお勧めします。
案内を見つけ坂道を進んでみると、どこか実家のような懐かしさを感じる古民家が出迎えてくれます。
昔はご主人も住んでいたという、築60年の民家を改装し、2018年5月におはぎカフェと小さなマルシェとしてオープンしました。
スタッフの方は現在7名。皆さん、この地域の方なのだそう。
開店前には綺麗なお花を生けたり、近所の方との交流を楽しんだりと、この地域のあたたかみを感じました。
種類豊富な玄米おはぎ
まずは右奥に進み、こちらでおはぎを購入。
もちろん店内で食べることも、持ち帰ることもできます。
カフェで一息つきたいときは、おはぎ2種類+ドリンクが選べる「おはぎセット 600円」があります。
ショーケースに並ぶ8種類のおはぎ。
実はこのおはぎたち、全種類に玄米が入っているんです!
なぜもち米に玄米を混ぜているのかというと……
もち米のみでおはぎを作ると、お餅のような貼り付き感が。
反対に、玄米のみで作ると固くなってしまうらしく、もち米と玄米が良いバランスになるための研究を重ねたそう。
玄米を使用した当初は、すべて手作業でカスなどを取り除いていたといいます。
その大変さからか、玄米を使用したおはぎを作る人は少ないのだとか。
ホッと落ち着くカフェ空間
おはぎセットを頼んだら、玄関から上がります。
思わず「ただいま」と言ってしまいそう。
椅子に座るも良し、座布団に座るも良し!
一番人気は、やはり見晴らしの良いこの縁側の席なんだとか。
確かに良い眺めで落ち着きます。
どれもおいしい!かまたのおはぎ
すべてのおはぎに特徴があって悩みますね……
実際、どれもやさしい味わいで美味しかったです。
私のお気に入りは、「夜桜」と「柚」です!
口の中いっぱいに広がる香りが幸せでした。
でもやっぱり、焙香も黒胡麻も、全部おいしかったな。
一番インパクトがあったのは「緑水」。
味の想像はつきませんでしたが、頬張るとどこかで食べたことのある、懐かしい味……
「夜桜」は、夏になるとメニューにあるとおり、夏柑(夏みかんピール)になるそうです。
食べ比べセットもありますので、ぜひお気に入りのおはぎを探してみてください!
季節のおはぎが楽しめる
冬と春は、いちごの季節。
他のおはぎよりも大きく、目を惹きます。
いちごおはぎは、ご主人の「いちご大福があるのなら、いちごおはぎがあっても良いでしょう!」というアイデアから誕生したのだそう。
おいしさを保つために、いちごとお米の水分が干渉しないよう工夫されているとのこと。
最初は猛反対されたそうですが、試行錯誤の末、こんなにもおいしいおはぎが味わえるのだと感じ、心がじんわりとあたたかくなりました。
見た目は普通のおはぎのように見えますが、中には大きないちごがまるまる入っています!
いちごにも拘っており、さらに贅沢なおいしさに。
いちごおはぎの他にも、夏になれば、秋になれば……
おいしくいただける季節のおはぎが楽しめるので要チェックです!
おすすめドリンク
定番の抹茶やコーヒーも良いですが、「かまたの恵」でしか味わえない、自家製のジンジャーエールもおすすめです。
さっぱりとしたサイダーに生姜のピリッと感がアクセントになっていて、甘いおはぎとよく合います。
取材を通して仲良くなった方に勧められて、私もいただきました!
ザクザク混ぜながら飲むのですが、氷のカランコロンという音、涼しげな見た目で一足先に夏気分を味わえました。
甘さも感じられてとても美味しかったです。
これからの季節にピッタリですね!
何度も通いたくなるおはぎやさん
いかがでしたか?
きっと食べればあたたかな気持ちになれる、玄米を使ったカラフルなおはぎ。
季節の移り変わりも楽しめる、静かで穏やかな古民家カフェ。
心地よいひとときを、おはぎと一緒に。
ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
※ 2023年4月20日取材