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生活とアートが交差する10日間! 山口市「生活と芸術と平和の店 LISTEN」

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12月14日から23日までの10日間限定で、山口市中心商店街にポップアップショップが登場しています。商店街をアートで活性化するこのプロジェクトは、アートと地域を結ぶ新しい試みとして注目されていますよ。さあ、この店が発するメッセージに耳をすませてみませんか?

【写真はこちら】気になる店内の様子をチェック!

 

空き店舗を活用した「LISTEN」のお店

「生活と芸術と平和の店『LISTEN』」(山口県山口市道場門前1-3-1 吾妻屋ビル1階)があるのは、山口市の駅通りと中心商店街の交差点すぐ近く。商店街の空き店舗を活用して10日間という期間限定でオープンしています。

お店に足を踏み入れると、まず目を引くのはカラフルでユニークな雑貨たち。

ただ、商品に触れながら店内を一周しても、「何のお店だろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。筆者もそうでした。

それもそのはず。この店は単なる商品販売の場ではなく、来店者との「対話」を通じて生まれる新しい価値を提供する空間だからです。

では、このユニークなショップを手掛けた中心人物に話を聞いてみましょう!

 

ひがしちか「対話から何が生まれるか」

今回のプロジェクトの中心にいるのは、長野県を拠点に活動するクリエイターのひがしちかさん。

長崎県出身の彼女は、2010年にオリジナルの日傘ブランド「Coci la elle(コシラエル)」を立ち上げ、12年間にわたり日傘に絵を描き続けました。

ブランドを閉じた後も絵画を中心とした創作活動を続けていますが、今回、ひがしちかさんの日傘を購入して持っている方から声をかけられたことがきっかけでプロジェクトに参加することになりました。

今回のプロジェクトで山口を訪れ、地元の水やお酒、米、人々の温かさに惹かれたひがしちかさんは「山口に移住しようかな」と話すほど山口市を気に入ったのだとか。

ひがしさんは今回のプロジェクトについて、「対話からどのようなものが生まれるのか。『対話』と『販売』という遠くにあるようなものにどのようなつながりを見つけられるか。実験の場でもあります。」と語ります。

その想いが反映された空間が、この「LISTEN」なのです。

 

商店街が舞台のアートプロジェクト

今回の期間限定ショップは、「山口情報芸術センター[YCAM]」が山口市と協働して進める人材育成プロジェクト「やまぐちアートコミュニケータープログラム2024:架空の学校『アルスコーレ』の一環です。

提供:山口情報芸術センター[YCAM]

 

アーティストやクリエイターを招いて、3つのコースを進めていますが、今回の「LISTENコース」では、17人の参加者が「生活」「芸術」「平和」をテーマに、4ヶ月間にわたりひがしちかさんと共に対話を重ねてきました。

中学生からシニアまで幅広い年代が集まり、月に1回のペースで行われたこの対話の中で、「とりとめのない話」の面白さや価値が大切にされてきたのだそうです。

今回のお店はいわばその「対話」の成果発表の場でもあるのです。

それを踏まえてお店を見てみると

それを踏まえてもう一度お店の中を見ていきましょう。

まず入り口すぐそばにあるのが、今回のメインビジュアルともなっているこちらの展示物。

こちらは、「LISTENコース」参加者が、日常生活で気になったものをレターパックでひがしさんに送り、それを元にひがしさんが制作したコラージュ作品です。そのデザインはトートバッグやハンカチにも使用され、ショップの商品として販売されています。

  • LISTENハンカチーフ 1,500円

 

そして「対話」に端を発した商品も。こちらは「たわし」に関する雑談から生まれた「へちまたわし」や「アクリルたわし」です。

 

「たわし」について何が話されたのか。それは商品のすぐそばにあるヘッドホンをすることでその「対話」を聞くことができるようになっているんです。

そしてすぐ近くにあるのは「へちまの種」が置かれた棚。

こちらでは、販売ではなく「物々交換」のスペースとなっています。

何と交換するのか?それは「あなたのお話」です。紙に「話のネタ」を書いてザルに入れると、その横のザルにある「ヘチマのタネ」を取ってください、という仕組みです。まさに「対話」をコンセプトとしたショップといえますね。

もちろん、店内ではひがしちかさんの絵画作品も販売されていますよ!

 

対話を楽しむ10日間を

「LISTEN」では、単なる販売だけでなく訪れる人との対話を重視しています。「何かを買う」ことが目的ではなく、アートやアイデアが生活の中でどのように溶け込むかを話し合える場所として機能しているのです。

10日間の期間中、お店の中では、コースの参加者が店番を担当することもあり、彼らとの自然な会話を楽しめるのも魅力です。気軽に話しかけてみてくださいね!

また、会期中にはイベントも予定されていますよ。詳しくは「アルスコーレ」のInstagramで発信されるそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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