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和菓子屋がリニューアル。人気の縁起商品で夢を叶えて! 防府市「菓子処めいじや」

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今年も残りあとわずか。まもなく新しい年が明けますね。
年始から受験シーズンまで多くの参拝客が訪れる防府天満宮の参道沿いには、地元の人たちを中心に愛されている和菓子屋さんがあります。今回は、今年11月に店舗をリニューアルしたばかりの「菓子処めいじや」をご紹介します!

【写真はこちら】見逃せないお菓子たち!

老舗和菓子店の名物は・・・


「菓子処めいじや」(山口県防府市上天神町2-5)は、防府天満宮の参道沿い、天神商店街にあります。

創業81年を迎えた老舗の和菓子屋さんで、今年11月に店舗をリニューアルしました。

以前よりも販売スペースが拡大し、和モダンな雰囲気へと生まれ変わりました。

店内には、たくさんのお菓子が並びます。

山口県を代表する銘菓でもある「外郎」をはじめ、

焼き目がいかにも香ばしそうなみたらしだんごが並ぶほか、

「塩豆大福」や冬限定商品の「生チョコ大福」などさまざまな種類のお菓子が並んでいますよ。

 

合格・必勝祈願にぴったり!

なかでも、「めいじや」の名物として知られるのがこちら。

きんつばは、創業当時からほぼ変わらず作られているお菓子です。
「学問の神様」菅原道真公を祀った防府天満宮のご利益にあやかり、20年ほど前から「叶えきんつば」として販売しています。

  • 叶えきんつば 220円

たっぷりの粒あんは甘すぎず、しっとりなめらか。なんと出来上がりまで3日かかるそうです!

工程をざっくり紹介すると、

1日目:5~6時間かけて練ったあんを一晩寝かせる
2日目:あんに寒天を混ぜ枠に入れ、さらに一晩寝かせる
3日目:あんをカットし、薄い衣をつけて六面焼きをし、冷まして完成!

最後の六面焼きは一面5分、六面全て焼くのに30分もかけてじっくり焼き上げるそう。これだけ丁寧に一つひとつ手作業で作られたきんつばをいただいたら、なんだか願いが叶いそうな気がします!

  • 栗きんつば 250円

また、「勝栗」の縁起を担いだ「栗きんつば」も受験シーズンには人気の商品。ほっくりとした大きな栗が入っていて、食べ応えもありました。

きんつばには、食べた人の「願いが叶いますように」という店主の気持ちも込められています。手間暇かけて作り上げられる縁起菓子はおすすめの逸品です!

 

お客の声から生まれた人気商品は「とろ~り」なおまんじゅう

きんつばと同じく和菓子の定番「やぶれ万十」と「利休万十」も人気商品のひとつです。

「やぶれ万十」は、星型のような小麦粉の生地が載っていてかわいらしいおまんじゅう。中には、粒あんがぎっしり入っています。

・やぶれ万十 110円

そして、「利休万十」は黒糖の風味と程よい甘さのこしあんがマッチしたおまんじゅうです。

・利休万十 110円

この黒糖の風味たっぷりの利休万十について、お客さんからの「もっと黒糖を感じたい!」との声に応えて誕生したのがこちら。

・黒密とろ~りかくれんぼ 140円

見た目は利休万十とほぼ同じ。ですが、中身はこちら。

たっぷりのこしあんに包まれた黒蜜がとろ~り。ひと口食べると、あんの中にかくれていた黒蜜がとろ~りと顔をのぞかせる。そんなおまんじゅうなんです。
とろりとした黒蜜が出てくることで、その甘みや香ばしさが増して、黒糖を存分に味わうことができます!

「黒蜜とろ~りかくれんぼ」は、全部で3種類あります。

黒糖の他に、抹茶と豆乳きな粉もあります。

抹茶は、生地もあんも抹茶入り。豆乳きな粉は、豆乳入りの生地できな粉のあんを包んでいます。どちらも、ひと口食べれば、黒蜜がとろーり。相性は言わずもがなの美味しさでした!

 

これらのまんじゅうにはミニサイズもあり、ひと口サイズなので、高齢の方や小さなお子さん、糖分を控えたい方たちにも好まれているそうです。ちなみに、我が家の5歳の息子が手に載せるとこんな感じです。

通常のおまんじゅうは5歳児の手のひらサイズ。ミニサイズはひと回り小さいですが、どちらもふんわりしたおまんじゅうにあんがたっぷり入っています。その日の気分に合わせてサイズ感を変えたり、ミニサイズでたくさんの種類をいただくという選ぶ楽しみもありそうです♪

 

月2回の限定販売!和菓子屋さんがつくるおやつ

めいじやさんでは、第2、4土曜日にはあるおやつが限定販売されます。

手づくりの揚げドーナツです!

第2、4土曜日は「揚げたてドーナツの日」として販売しています。取材に訪れた日は、ドーナツは開店1時間後の11時から販売が始まり、午前中はひっきりなしにお客さんが訪れ、ドーナツを揚げる機械もフル稼働でした!

揚げたてのドーナツは、注文が入ったら砂糖をまぶしてくれます。もちろん、砂糖なしのプレーンでも購入可能。基本的には3個か5個入りで販売していますが、欲しい個数を伝えたら応じてもらえます。早い日にはお昼過ぎには売り切れることもあるそうですが、電話での予約も受け付けてくれますよ♪

ドーナツは、外側はサクッカリッとしていて、中はふんわり。プレーンはじんわりと甘みがあり、素朴な美味しさ。砂糖付きは甘みがプラスされて、その甘さと生地のふわふわ食感がたまりません!老若男女問わず、美味しくいただけますよ♪

もともと、防府天満宮のお祭りに合わせてドーナツを店頭販売していて、御神幸祭(裸坊祭)の日には、朝から晩まで揚げているほど地元の方たちにとってはなじみ深いドーナツ。最近では、SNSでの発信や口コミにより、市外の若い人たちが訪れることも増えました。ドーナツをきっかけに和菓子を購入する若い世代のお客さんも増えているとのことで幅広い世代にその美味しさが伝わっているようですね。

第2、4土曜日のドーナツの日にはInstagramのストーリーで告知をしていますので、ぜひチェックして足を運んでみてくださいね。

 

次の世代、そして、創業100年に向けて

今年リニューアルした店内には、4代目のご主人が心を込めて丁寧につくられた和菓子がたくさん並びます。

いろとりどりの和菓子とともに目を惹くのが、商品紹介のパネル。

写真やデザインは、5代目となるべく奮闘している吉田彩乃(さやの)さんです。写真は恥ずかしいとのことでしたので、お菓子を箱詰めしている作業中に後ろ姿と撮影させていただきました。

 

4代目である菓子職人の父や店長として店を切り盛りする母の姿を見て、跡を継ぐために東京のデザイン学校を卒業。5年前に帰郷し、製造補助や商品開発、SNSでの情報発信などを行い、創業100年に向けて「めいじや」のブランディングを図っています。

家族で「めいじや」のお菓子や将来について語り合うことも多いそうで、彩乃さんの提案で誕生したのがこちらのお菓子。

旬の食材を使用した新作のおまんじゅうです。

(写真左から)

  • 密いものおまんじゅう 160円
  • くりまさるかぼちゃのおまんじゅう 150円
  • 蒸し栗まんじゅう  160円

どれも白あんをベースにしていて、「密いものおまんじゅう」は、裏ごしした安納芋のあんこを使用し、紅はるかのダイスカットをのせています。おいもの濃厚な甘みに、黒ゴマの風味とほんのり感じる塩味がアクセントになっていました。

「くりまさるかぼちゃのおまんじゅう」は、山口市阿知須の特産品くりまさるのペーストをあんに使用し、「蒸し栗まんじゅう」は、刻んだ栗を白あんに混ぜています。

ダイスカットしたそれぞれの食材がのっていて、色味も鮮やか!見た目も美しく、どれも素材の美味しさや甘みがしっかりと味わえながらも、どこか優しさや素朴さを感じるおまんじゅうでした!

親子3人と従業員の皆さんで試行錯誤しながら生まれた創作和菓子。彩乃さんには様々な構想があるそうで、「めいじや」の今後の展開がますます楽しみです!

 

地域に根差した和菓子屋に

彩乃さんがデザインした外郎のパッケージには、梅の花があしらわれています。

防府天満宮にちなんでのものかと思いお尋ねしたら、なんと、こちらは「家紋」とのこと。天満宮のお膝元にある和菓子屋さんならではの家紋に、長年この地で暖簾を守り続けてきた歴史も感じられました。

彩乃さんは、今後について「長年利用してくださる地域の方たちに感謝しながら、地域にもっと根差したお菓子屋さんにしていきたい。大切な人達との団らんにめいじやの和菓子を囲んでくれたら嬉しい」と話してくださいました。

「めいじや」は、この年末年始から春にかけて繁忙期に入ります。年末のお餅の製造販売のあと、年始には防府天満宮に初詣に訪れた参拝客をたくさんのお菓子とともに出迎えます。

元日と2日には、店頭販売をされます。おまんじゅうをはじめ、揚げたてドーナツの販売もありますよ!年始の営業については、Instagramのストーリーをチェックしてみてくださいね。

ぜひ、新しい年の始まりの団らんは、「めいじや」の和菓子とともにお過ごしください!

 

【令和7年 年始の営業について】
営業日:1月1日(水)~4日(土) ※元日と2日は店頭にて販売
時 間:10:00~16:00頃 ※商品や参拝客の状況などにより閉店時間の変更あり
店休日:1月5日(日)~8日(水) ※9日(木)から通常営業

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