道の駅で出会える極上の一皿 萩市「山口熟成からあげ専門店 SUNRISE(サンライズ)」
- グルメ
今回ご紹介するのは、萩市佐々並にある「道の駅あさひ」の一角に店を構える、「山口熟成からあげ専門店 SUNRISE(サンライズ)」(山口県萩市佐々並2476-1)
コンビニエンスストアの横にあり、「日本一田舎?!にある唐揚げ専門店」というキャッチコピーが目を引きます。
地元出身の青水さんご夫妻が営むこのお店は、地元愛とこだわりの詰まった「寝坊鶏(ねぼうどり)」が看板メニューです。
鶏も「熟成」する時代!?その名も「寝坊鶏」
この「寝坊鶏」というユニークな名前、実は72時間も“寝かせる”ことが由来で名づけられました。
48時間じっくりタレに漬け込みます。
さらに片栗粉をまとわせた状態で24時間。
そうすることで、衣はしっとりとなじみ、揚げたときにはサクサクの食感に、そして中は驚くほどジューシーに仕上がります。
味付けのベースに使っているのは、旧旭村の「明木醤油」。
「これが一番うまいんです」と話す店長の言葉には、地元を愛する強い気持ちがにじみ出ていました。
ニンニクやショウガはあえて使わず、香りを抑えた分、鶏肉本来の旨みがしっかり味わえる。
子どもから大人まで、どんなシーンでも楽しめる一品に仕上がっています。
人気No.1「ミックス唐揚げ定食」は、6部位の宝箱
人気ナンバーワンは、ミックス唐揚げ定食。
もも、鶏トロ、皮せんべい、骨抜き手羽先、チューリップ、やげん軟骨の全6種が一皿に大集結!
・ミックス唐揚げ定食 1,100円
中でも店長イチオシは「鶏トロ」。
ももとむねの間にある希少部位で、1羽から2つしか取れないというまさに“幻の一品”。
皮の弾力とジューシーさが絶妙で、噛むたびに旨みがじゅわっと広がります。
驚くべきは、部位ごとに食感も味もまるで違うこと。同じ鶏で、こんなに表情が変わるなんて…
衣のザクザク感と中のふっくら感は、まさに職人技。
揚げる時間を部位によって調整するというこだわりも、さすがの一言です。
実は…うどんも本気です
からあげ専門店のはずが、実は“うどん”も侮れないんです。
・からあげ屋さんの肉うどん 650円
「からあげ屋さんの肉うどん」は、奥さま・真奈美さんが約3か月かけて完成させたという渾身の一品。
昆布とカツオをベースに、企業秘密の食材も使って、香り豊かで奥深い味に仕上がっています。
お肉の甘辛さが出汁にじんわり溶け込み、うどんとの相性は抜群。
お客さんの中には、お出汁を飲み干す方も多いんだとか。
「お年寄りも多い地域だから、さっと食べられるものを」という思いから生まれたこのメニュー。
その優しさが、味からも伝わってくるようです。
地元の人にも、遠くからの人にも愛される場所へ
道の駅という地域密着の立地ながら、「明るくなったね」と地元の方から声をかけられることも増えたという「SUNRISE」。
「アクセスは決して良くないけど、だからこそ、来てくれた人に絶対後悔させたくない」と語る店長の姿に、胸がじんとしました。
熟成からあげも、肉うどんも、すべては“佐々並の味”をもっと多くの人に知ってもらいたい、という想いから生まれたメニューたち。
その一皿ひと皿には、地元と人への優しさがたっぷり詰まっています。
★今回の内容は、2025年4月1日放送、yab山口朝日放送『You!どきっ』のコーナーを記事化したものです。