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心満たされる贅沢御膳! 山口市「御馳走処きよし」

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今回は、お昼時に地元の山の幸と海の幸を使用した、贅沢な和食御膳が味わえるお店を紹介します。

【写真はこちら】店主のこだわりが詰まった和食御膳

 

御馳走処きよしで心満たされる贅沢御膳

山口市の湯田温泉街から少し離れたところにある「御馳走処きよし」(山口市葵2丁目5-22メゾン光陽)。
10年間市内の料亭などで修業した店主である藤本清さんが「両親にお店を見せたい」という思いを胸に今年1月にオープンしたお店です。

店内は木の温もりが心地よい、落ち着いた空間が広がります。カウンター席とテーブル席があり、お一人様からグループまで、ゆっくりと食事を楽しめそうです。

イチ押しは、地元食材や手作りにこだわった、お昼限定の御膳です。

・御馳走処御膳 2,380円

新鮮な魚介のお刺身、美しいピンク色のローストビーフ、そして揚げたての天ぷらが並んでいます。まさに「ごちそう」という名にふさわしい、贅沢な盛り合わせです。

お刺身の中でもイチオシは少し炙ったイサキ。

防府で水揚げされたイサキは、表面が香ばしく炙られており、口にした瞬間にふわっとした食感が広がります。噛むほどに魚本来の旨みと、上品な脂がじわじわと押し寄せます。

続いては、じっくり3時間低温調理されたローストビーフ。

程よくサシの入った国産のモモ肉は、驚くほどしっとり柔らかく、しっとりしています。添えられた自家製の大根おろしソースが、また絶品!リンゴやレモンなど約20種類の材料を使い、丁寧に作られたというソースが、お肉の旨みを引き立てます。通常タマネギを使うソースを、あえて大根おろしにしたというこだわりからも、店主の和食への深い愛情が感じられます。

天ぷらには藤本さん自ら掘り出したというタケノコが使用されています。新鮮でエグみがなく、素材本来の美味しさをシンプルに味わえる、職人の技が光る逸品です。

 

自家製ダレの鶏くわ焼き御膳

・鶏くわ焼き御膳 1,200円

御馳走処御膳に続き、見逃せないのが、香ばしく焼き上げられた「鶏くわ焼き御膳」です。目の前に運ばれてきた瞬間、その照り具合に食欲がそそられます。

使用するのは、柔らかい肉質の鶏もも肉。

最初に塩とブラックペッパーで丁寧に下味をつけ、低温調理でじっくりと火を通すことで、信じられないほどの柔らかさを実現しています。仕上げに焼き目をつけた鶏肉は、見た目にも美しく、食欲をそそる香りを纏っています。

こちらに使用している焼き鳥のタレも自家製。長門で作られた醤油をベースに、水あめやごま油などをじっくりと煮込んだ、こだわりのタレです。二時間ほどかけて丁寧に煮詰めることで、深みのある甘辛さが生まれます。熱々の鶏肉との相性は抜群。一口食べれば、その柔らかさとジューシーさに驚き、甘辛いタレの奥深い味わいに、思わず顔がほころびます。

この御膳に添えられた茶碗蒸しも、店主の自信作です。驚くべきはその出汁へのこだわり。この茶碗蒸しのためだけに、専用の出汁を丁寧にひいているそうです。決して出汁だけが主張するわけでも、卵の味が強すぎるわけでもなく、その完成度の高さに感動を覚えます。

店主曰く、「固まるギリギリのところまで卵で出汁を割っている」とのことで、その繊細な技が、この極上の味わいを生み出しているのでしょう。鶏くわ焼きの香ばしさと、とろけるような茶碗蒸しのハーモニーは、まさに至福のひととき。

 

たくさんの人が和食に親しめるお店へ

お店をオープンし、まだスタートラインに立ったばかりという藤本さんですが、「いつかこのお店が、子供たちが大きくなって『昔、家で食べた和食がすごく美味しかった』と思い出すような、そんな老舗になれたら嬉しい」と、未来への展望を語ってくれました。

「御馳走処きよし」は、美味しい料理はもちろんのこと、店主の温かい人柄と、和食への愛情に触れることができる、そんな素敵なお店でした。

今回紹介した御膳はお昼の営業のみで、夜は天ぷらなどの一品料理を中心にお楽しみいただけます。

自信と真心が込められた御膳をいただけば、きっとあなたの心も満たされるはず。湯田温泉を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

★今回の内容は、2025年5月13日放送、yab山口朝日放送『You!どきっ』のコーナーを記事化したものです。

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