歴史あるお寺の敷地内で出会う本格ハードパン 萩市「Panadería KIKI」
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国指定重要文化財が立ち並ぶ萩市の名刹・東光寺。その敷地内にパン屋があるのをご存知ですか?
今回は、ハード系パンを中心に人気を集める「Panadería KIKI(パナデリア キキ)」(萩市椿東1647)をご紹介します。
お寺に佇む可愛らしいパン屋さん
「Panadería KIKI」(山口県萩市椿東1647)は、1691年に創建された毛利家の菩提寺「東光寺」の赤い総門手前から右手に歩いた場所にあります。東光寺への入場は有料ですが、パン屋は無料で利用できます。外の看板を目印にして進んでください。
店内に入ると、ショーケースや棚に焼き立てパンがずらり。「毎日食べても飽きないパン」をコンセプトに、おかずパンを中心に多くの種類を取り揃えています。
また地元・萩の塩や野菜などを積極的に使用していて、萩ならではのパンを味わえるのも魅力です。
おすすめパンをご紹介!
なかでもおすすめは「カンパーニュ」。フランス語で「田舎」を意味する素朴なパンで、常時5種類ほどが並びます。
- カンパーニュ ハーフ500円 / 1個1000円
カンパーニュに入っている具材はベーコンや枝豆、ブルーチーズなど日替わり。その味を求めて、地元客から観光客まで訪れているそうです。
- さつまいもクリームチーズハードパン ハーフ450円 / 1個900円
秋の季節は、さつまいもを使用したパンが登場。
- 食パン 1斤450円 / 2斤900円
そして人気No.1は食パン。ふんわりとした生地にただよう小麦の香りが人気の秘訣です。
- ハラペーニョとソーセージ 300円
こちらのパンはピリッとした辛さとウインナーが癖になる美味しさ。食欲をそそられること間違いナシです。
買って正解!中には丸ごとの・・・
ここからは、今回私が購入したパンをご紹介します。
- カンパーニュ イチジク・ブルーチーズ(ハーフ) 500円
イチジクのほのかな甘味と、ブルーチーズの苦みが絶妙。表面はカリッ、中はフワフワのハードパンを楽しめます。
- 黒糖塩バターパン 250円
黒糖の素朴な甘みがクセになる塩バターパン。最近人気上昇中の一品だそうですよ。
- めんたいポテト 250円
そして特に筆者が気に入っているパンはこちら。一見普通のパンのように見えますが、中を割ると…
なんと、じゃがいもが1個丸ごと入っていました! インパクト、味、食べ応えともに大満足の一品です。
趣味から始まった“お寺のパン屋さん”
店主の尾河さんは、東光寺住職の娘さん。東京で就職し働いていましたが、帰郷をきっかけに趣味だったパン作りを仕事に選んだのだそう。東光寺の倉庫を1年かけて改装し、家族とともに「Panadería KIKI」をオープン。
ハードパンは3日かけて仕込むこだわりの逸品。パン種の発酵に1日、じっくり寝かせてもう1日、3日目に焼き上げることで、時間が経っても水分が抜けにくくもちもち感を楽しめます。
また、ハラペーニョやブルーチーズといったクセのある素材を積極的に取り入れているのも特徴。他のパン屋では味わえない“おかずパン”としての新しい魅力を発信し続けています。
ちなみに、「KIKI」という店名は、尾河さんが飼っている黒柴犬「キキ」から名付けたそうですよ。
「Panadería KIKI」の営業は金・土・日・月の10:00〜15:00。
お盆など、お寺が忙しい時期は変更になる場合があります。希望のパンがあれば、事前連絡で取り置きやリクエストも可能です。
ラインナップは日によって異なるため、訪れる前にInstagramをチェックしてみてください。