高級食パンから100種類へ大変身!新山口駅前の愛されベーカリー 山口市「二度寝の長州」
- グルメ
2021年にオープンして以来、多くのお客さんに愛されているパン屋「二度寝の長州」。今年4月には、店舗の雰囲気をガラリと変えてリニューアルオープンしました。店内には、ブームを起こした高級食パンを中心に、幅広い世代の人たちが食べたくなる種類豊富なパンが並びます。まもなく5周年を迎える二度寝の長州をご紹介します!
【写真はこちら】あなたのお好みのパンは⁉︎こだわりぎゅっと詰まってます
今年4月に店舗をリニューアル
「二度寝の長州」(山口県山口市小郡御幸町4-19)は、新山口駅南口から歩いて3分ほど、駅前の道路に面した場所にあります。
以前は、寝転んだ幕末の志士が食パンをほお張ろうとしているイラストの看板が目印となっていましたが、現在は外観を一新し、木目調のシックな雰囲気へとリニューアルしました。
店内も木目調の茶色が基調となっていて、都会的な雰囲気が漂うオシャレなベーカリー。
「二度寝の長州」は、もともと、高級食パン専門店として2021年11月にオープンしました。当時から、総菜パンや菓子パンなども販売はしていましたが、高級食パンブームが落ち着きを見せてきたこともあり、現在では、約100種類の様々なパンが並びます。より親しんでもらいやすいパン屋さんとしてリニューアルされたようです。
バラエティ豊かなこだわりのパン
店内には、たくさんの美味しそうなパンが並んでいます!つい、どれを食べようかなと迷っちゃいます。
まずは、一番人気の商品がこちら。
- 博多明太フランスパン 380円
カリッとしたフランスパンに、とにかく明太子がたっぷり!中はもっちりした生地に明太バターソースがたっぷり染み入っていました。フランスパンは前日から仕込むパン屋さんが多いそうですが、「二度寝の長州」では深夜2~3時から仕込みを始め、焼き上がりまで6時間はかかるとのこと。当日に仕込むことで、噛み切りやすく食べやすいフランスパンに仕上げているというこだわりの一品です。
オープン時からの看板商品である高級食パンは、定番のものからデニッシュ食パンまで種類も豊富。
その中でも、やはり一番人気はこちら!
- 幸せのはじまり 500円(1斤) ※写真は二斤分
しっとりふわふわの食感は、やはり高級食パンならでは!そのまま食べれば、柔らかくてしっとりした食感を楽しめますし、トーストしたら香ばしい香りと共に少しもちっとした食感も楽しめます。
北海道バターを100%使用し、袋を開けた瞬間からバターの良い風味を感じる食パンをいただいて、朝から贅沢な時間を過ごすことができました!
その高級食パンを使用した大人気の菓子パンがこちら。
- プレミアム三角チーズパン 300円
最近ではおなじみとなってきた三角チーズパン。山口市小郡地域を中心に、かつて学校給食などで提供されていたという山口市民にとってはソウルフードとも呼べる懐かしのパンです。
一時は製造がおこなわれていなかった三角チーズパンを復活させた専門店の方に許可をもらい、「二度寝の長州」では、贅沢にも高級食パン「幸せのはじまり」を使用して専門店直伝の三角チーズパンを作っています。柔らかい食パンと濃厚なチーズは、まさにここでしか味わえないプレミアムなお味でした!
さらには、高級食パンはサンドイッチにも使用しています!
この日は、4種類のサンドイッチが並んでいました。サンドイッチは、当日焼き上げた食パンを冷ましてから作っています。
- 長州鶏のチキンチーズカツサンド 340円
出来立ての柔らかい食パンをサンドイッチに加工するのは職人さん泣かせだそうですが、あえて、食パンの美味しさと贅沢感をサンドイッチでも味わってもらおうと当日焼き上げたパンを使用しているのだそうです。
ひと口いただくと、とにかくパンがしっとりふわふわ!
ですが、そのパンに負けず劣らず、具材のチキンチーズカツもボリュームがあり美味しかったです。こんなにもしっとり柔らかい食パンを使用したサンドイッチはなかなか味わえないのでは?と思う贅沢なサンドイッチでした。
サンドイッチと同様にボリュームも味も大満足のバーガーも充実しています!
当初は、フィッシュバーガーとエビカツバーガーだけだったそうですが、どんどん種類が増えたそうです。
- フィッシュバーガー 450円
バンズは、小麦粉、牛乳、卵のみを使用したシンプルなパン。ほんのり甘みがあるバンズを使用して、北海道名物のザンギやメンチカツ、チキン竜田などを挟んでいます。このボリュームで、バーガー類のお値段が450円というのは驚きです!
- 二度寝のチキン 230円
ちなみに、揚げたてのチキンやフライドポテトも提供しているので、一緒に購入したらファストフードのようにセットでいただくこともできます♪
そして、小さなお子さんにピッタリのパンもあります。
- ちびっこウインナー 130円
- チョコアラ 140円
小さなお子さんから年配の方まで家族みんなで楽しめるパンが豊富なので、選ぶ楽しみがあるのも二度寝の長州の魅力のひとつですね。
地元の産品や企業ともコラボ
二度寝の長州では、様々な地元の産品や企業ともコラボして商品を開発しています。
- 長州エピ 380円
こちらは、周南市にある「鹿野ファーム」のベーコンを使用。先ほどご紹介したフランスパンの生地のカリッっとした食感とベーコンのジューシーな旨みが楽しめます。
- 萩夏みかんデニッシュフレンチ 300円
「二度寝の長州」ではデニッシュ食パンも販売しているのですが、その一つ「萩夏みかんデニッシュ」を使用したフレンチトーストです。夏みかんの爽やかさがジュワッと染み込んだ贅沢なフレンチトーストです。
- 宇部かまちくわパン(ツナマヨ) 320円
北海道のベーカリーが発祥と言われている「ちくわパン」。最近では、県内のパン屋さんでも見かけることはありますが、こちらでは「宇部かま」のちくわを使用している特別な一品に。しかも、ツナマヨも入っているので、間違いない美味しさです!
店内に並ぶパン以外にも、イベントなどで地元企業とコラボしたパンを販売することもある「二度寝の長州」。メディアなどでも度々見かける機会もあるのではないでしょうか。
その商品開発を行っているのが、パン職人の石川秀成さんです。
石川さんは、大手ベーカーリーチェーン「ポンパドウル」に21年間在籍し、製造や商品開発に携わった後、全国のベーカリーの開業プロデュースやコンサルタントをされています。4年前の開業時から、「二度寝の長州」のパンの製造や商品開発を行うかたわら、現在は、店舗近くにある調理製菓専門学校の講師も務めており、若手の育成にも力を入れているそうです。
コンサル業をされていることもあり、全国のベーカリーと繋がりがある石川さん。開業時は20種類ほどだったパンは、石川さんの経験とアイディアにより、現在では約100種類のパンが並ぶようになりました。ちなみに、山口ではハードパンよりも比較的柔らかいパンが好まれる方が多いそうで、そういった傾向も踏まえながら商品を開発しているそうですよ。
また、季節ごとに期間限定商品も開発しており、9月末からは、秋の味覚を使用した新商品が続々と登場するそうです。試作品を見せていただいたのが、こちら。
- 栗クリームパン (取材時は価格未定)
ふわふわもっちりのパンに栗のクリームとホイップが入った贅沢なパン。パンの外側には、ココナッツとドバイチョコレートにも使用されているカダイフをのせ、栗のイガイガを表現しているそうです。
栗の渋皮煮ものっていて、見た目もとても可愛らしいですよね。優しい栗のクリームとホイップ、パン生地の相性が良く、スイーツのようなパンでした。
栗やさつまいもといった秋の味覚を使用したパンやグラタンパンなど、これから新商品が続々と登場するそうです!ぜひ、こちらもご期待ください。
パン屋さんなのに!?北海道以外ではここでしか味わえない〇〇
バラエティ豊かな「二度寝の長州」では、ぜひ、推したい!という商品があります。それが、こちら。
- 十勝しんむら牧場のソフトクリーム 400円
濃厚なミルクの甘みをしっかり感じながらも、後味はとてもさっぱり!これは、さぞかし良い牛乳を使用しているんだろうなぁと思ったら、こちらの「十勝しんむら牧場」は、牛が食べる牧草のために土づくりからこだわり、放牧酪農に取り組んでいる北海道の牧場なんだそう。
その放牧牛乳を使用したソフトクリームを北海道以外で味わえるのは、ここ「二度寝の長州」だけ!全国幅広くつながりがある石川さんが、実際に牧場を訪ねたことで、販売が実現したそうです。しかもこんなにも美味しいのに、400円とお手頃価格!ミニサイズやカップでの提供もできます。ぜひ、一度味わってみてくださいね。
また、その「十勝しんむら牧場」の牛乳を贅沢に使用したパンもあります。
- 王道クリームパン 220円
パンの中には、放牧牛乳を使用したカスタードクリームがたっぷり!とろとろのカスタードは優しい甘さでミルキーでしたよ。まさに王道!なクリームパンです。
地域の人たちに愛されるパン屋さんに
たくさんのパンを紹介しましたが、まだまだ紹介しきれない美味しいパンが店頭にはたくさん並ぶ「二度寝の長州」。取材で伺った日は、オープンと同時に次から次へとお客さんが入店してくるほどの人気ぶりで、地元の方たちを中心ににぎわっているようでした。訪れる人達の年齢層も幅広く、子どもから大人まで家族みんなで美味しく食べてもらえるパンを提供したい。そんな想いが、100種類にも及ぶバラエティの豊かさにも繋がっているのかもしれません。ぜひ、ご家族やご友人と訪れて、お気に入りのパンを見つけてくださいね。