若き挑戦が実らせる”甘い”畑 岩国市「すずみのりいちご農園」
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山口県岩国市の山あいに、静かに注目を集めるいちご農園があります。2001年生まれの若手農家が経営する「すずみのり いちご農園」です。
直売所や24時間利用できる自動販売機を備え、地域と関わり続ける姿勢が、多くの人を惹きつけています。観光地として知られる岩国市で、日常と農業をつなぐ存在として歩みを進める農園の今を紹介します。
岩国市廿木に広がる「すずみのりいちご農園」

「すずみのり いちご農園」(山口県岩国市廿木161-1)があるのは、岩国市廿木(はたき)。広島駅からは車で約60分ほどの距離にあり、国道2号からアクセスしやすい立地です。
市街地から少し離れた自然に囲まれた環境で、ドライブがてら立ち寄りやすいのも魅力。週末のおでかけ先としても利用しやすい場所にあります。

ハウス内は25度前後に保たれており、冬でも上着を脱ぎたくなるほど穏やかな環境です。いちごの収穫は12月から6月ごろまで続き、クリスマスシーズンを皮切りに、長い期間楽しめます。
2026年1月1日からスタートした摘み取り体験には、わずか9日間で約200人が訪れ、早くも注目を集めています。
採れたてのいちごが選べる直売所

敷地内に設けられた直売所では、収穫されたばかりのいちごが並びます。品種ごとの違いを見比べながら選べるため、自宅用だけでなく贈りものとして購入する人もいるそうです。

また、直売所では、いちごを使ったジュースも販売されています。収穫期ならではの濃さがあり、果実の風味をそのまま楽しめるのが魅力です。
直売所に立ち寄った際は、いちご選びの合間に一杯味わってみてください。
24時間購入できる「いちご自動販売機」

「すずみのりいちご農園」では、24時間利用できるいちごの自動販売機を設置しています。時間を気にせず購入できるため、仕事帰りや早朝の立ち寄りにも向いています。
栽培されている3つのいちご品種と味わいの違い

「すずみのりいちご農園」では、紅ほっぺ・すず・よつぼしの3品種を栽培しています。それぞれ味わいに個性があり、食べ比べることで違いを感じられます。

「紅ほっぺ」は、甘さと酸味のバランスが際立つ品種です。果肉はしっかりとした食感で、一粒一粒が大きく、鮮やかな赤色と豊かな香りが印象に残ります。
初めて農園のいちごを味わう人にも選ばれやすい存在です。

「すず」は、やさしい甘さが特徴です。口に含むと果汁が広がり、後味は軽やかです。
紅ほっぺとは異なる方向性の味わいがあり、食べ比べを楽しみたい人に向いています。

「よつぼし」は、農園内でも栽培数が限られた希少な品種です。約1000株ほどのみ育てられており、出会えたら手に取りたい存在です。
甘み、酸味、香りの調和が取れ、印象に残る味わいがあります。
代表・中川真輝さんが目指す農園のかたち

農園を営むのは、岩国市在住の中川真輝さん。幼少期から家庭菜園や祖父母の農作業を通して農業に親しみ、早くからいちご農家になるという思いを抱いてきました。
学生時代は農業分野の学びを深め、いちごへの関心を持ちながらも、まずは野菜を扱う農業の現場で経験を重ねてきました。

現在の農園は、以前は別のオーナーが管理していた場所です。中川さんは何度も足を運び、環境や可能性を見極めたうえで、譲り受ける決断に至りました。
農園では、大学生インターンやアルバイトと共に作業を進めています。農業インターンシップや地域での交流を通じて人とのつながりを広げ、農業を起点に地域と関わり続ける姿勢は、地方創生を見据えた取り組みの1つです。
2026年1月1日から始まった「いちご摘み体験プラン」

農園では、2026年1月1日からいちご摘み体験プランが始まりました。体験では、紅ほっぺ・すず・よつぼしの中から、その日に状態の良い品種を味わえます。
カップにいっぱい詰めるスタイルで、料金は1,700円。この時期ならではの体験を、現地で楽しんでみてください。
岩国市で今注目の若手農家のいちご農園を訪ねてみよう

「すずみのりいちご農園」は、若手農家の挑戦と地域との関わりが重なり合う場所です。直売所や自動販売機、品種ごとの個性、そして中川真輝さんの歩みが一体となり、岩国市に新しい農園のかたちを描いています。
甘い畑で育ついちごと、その背景にある物語を、ぜひ現地で感じてみてください。





