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牛骨か、豚骨か。三つの想いが重なって生まれたラーメン 下関市「いちのに」

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下関市菊川町に、新しいラーメン店がオープンしたと聞いて足を運びました。店名は「いちのに」。

このお店は、ただの新店というわけではありません。

お話を伺うと、オープンまでにいくつもの想いが重なっていたことが分かります。

20年にわたり菊川町で営業し、20256月に閉店した「ラーメン山小屋」。その奥さんや従業員の方々の「もっと続けたかった」という気持ち。

新たに店主として立たれた方の「飲食で人に喜んでもらいたい」という想い。

そして人気店「ラーメンいち」の流れを受け継ぎながら、新しい形で展開していきたいという想い。

そのすべてが合わさって、ようやく形になったのがこの「いちのに」です。

背景を知ると、自然とラーメンへの期待も高まります。

 軽やかさと旨味のバランスが心地いい牛骨ラーメン

  • 牛骨ラーメン 950円

まずいただいたのは牛骨ラーメンです。

下関といえば豚骨のイメージが強い中で、牛骨という選択は少し珍しく感じます。

ただ、一口食べてみるとその理由に納得しました。

スープは口当たりが軽く、さらっと飲みやすい仕上がり。

それでいて牛骨の旨味はしっかり感じられ、後味にはキレがあります。

あっさりしているのに物足りなさは感じません。

そんなちょうどいいバランスが印象的な一杯です。

牛と鶏を合わせたスープということで、重たさを抑えながらも旨味を引き出しているように感じました。

豚骨が少し苦手という方でも試しやすそうです。

麺は細麺で、スープとの相性も良く、するすると食べ進められます。

気づけば自然と箸が進んでいる、そんな感覚でした。

チャーシューは脂身を抑えたロースを使用。
肉の旨味をしっかり楽しめる仕上がりで、大きめのものが2枚のっているのもうれしいポイントです。

豚骨はまろやかで“ちょうどいい”仕上がり

続いて豚骨ラーメン。

  • 豚骨ラーメン 950円

こちらは一口目から、まろやかでコクのある味わいが広がります。

ただし重すぎることはなく、最後まで食べやすいバランスにまとまっています。

九州の豚骨に近い印象もありつつ、濃すぎず、軽すぎない。

その中間を狙ったような仕上がりです。

味を安定させるため、感覚だけに頼るのではなく数値でも管理しているそう。

日によってブレが出やすいラーメンだからこそ、こうした工夫が安心感につながります。

牛骨と豚骨、それぞれに違った魅力がありますが、どちらにも共通しているのは“食べやすさ”。

その日の気分で選べる楽しさがあります。

煮卵は追加しておきたい一品

  • 煮卵 200円

ここでぜひ試してほしいのが煮卵。

割ってみると、中はとろっとした半熟状態。

口に入れると黄身のコクが広がり、ラーメンの味わいに厚みが出ます。

味付けは九州の甘口醤油。

スープともよく馴染んで、全体のバランスを整えてくれます。

ちょっとしたトッピングですが、満足度はしっかり上がる一品です。

ラーメンと一緒に楽しみたい焼き飯

  • 焼き飯 750円

ラーメンと合わせて注文したくなるのが焼き飯。

見た目はパラパラしていますが、食べてみるとほどよいしっとり感もあり、食べやすい仕上がり。

口の中でまとまりがありつつ、軽やかに食べ進められます。

塩気は強すぎず、卵の風味がしっかり感じられる味付け。

ラーメンと一緒に食べることで、ちょうどいいバランスになります。

お米は地元・菊川の農家さんから仕入れているとのこと。
素材の良さも感じられます。

想いが重なって生まれた一軒

「いちのに」は、味だけでは語りきれないお店です。

これまでの想いをつないでいきたい人。

新たに挑戦したい人。

地域に根付いた味を広げたい人。

そのすべてが重なって、この一杯につながっています。

西部では珍しい牛骨ラーメンと、親しみのある豚骨ラーメン。

どちらも楽しめるというスタイルも、このお店ならではの魅力です。

一度で決めるのではなく、何度か通って味の違いを楽しんでみたくなる。

そんな余白のあるラーメン店でした。

気になる方は、営業日などを事前に確認してから足を運んでみてはいかがでしょうか。

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