明治時代の古民家で、自分で焼くお団子に癒されるひととき 萩市「甘味処あんず」
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山口県萩市・浜崎は、全国的に見ても珍しい伝統的な街並みが残る地区です。そんな歴史情緒あふれる場所に、「甘味処あんず」(山口県萩市浜崎町4区160)が誕生しました。
歴史ある町並みに溶け込む空間で、こだわりの和菓子やお茶を味わえる一軒。自分で焼いて楽しめるお団子もあり、萩観光の合間にほっとひと息つきたい人にもぴったりのお店です。
歴史情緒あふれる浜崎伝建地区に佇む和カフェ
日本海にほど近い萩の城下町・浜崎地区は、江戸時代から昭和初期にかけて建てられた100軒以上の古民家が連なるエリアです。

そんな貴重な古民家を活用して、2025年11月にオープンしたのが今回ご紹介する「甘味処あんず」。

明治時代に建てられたという建物は、昔ながらの雰囲気を残しつつも、どこかホッとする温かな空間。

歴史ある町並みに寄り添う、落ち着いた和カフェです。

自分でお団子を好みの加減で焼く、体験型の「焼きだんごセット」
「甘味処あんず」ではお持ち帰りのほかに、お茶やお団子などをゆっくり楽しめるイートインスペースも設けられています。
今回、お店の看板メニューとして大人気の「焼きだんごセット」を注文しました。

- 焼きだんごセット 880円
このセットでは、数種類のなかからお好みのドリンクを選べます。今回はホットの「緑茶~深蒸し茶~」を選択しました。
運ばれてきたのは真っ白な素のお団子が2本と、横に添えられたあんこ、きな粉、みたらしの3種類。「甘味処あんず」での焼きだんごは、小さな七輪を使って自分で焼き上げる体験型スタイルです。
わくわくして待っていると、さっそく目の前の七輪に火を灯していただきました!

お団子を自ら焼く経験は初めてなので、ドキドキしながら慎重に網の上に並べていきます。

しばらくすると、香ばしくて甘いお団子の香りがふんわりと立ちのぼってきました。

店主にどのぐらい焼けばいいか聞いたところ、お団子は元々そのまま食べられる状態なので、焼き加減は好みで良いそうです。お客さんによっては「しっかり焼いたほうがおいしい!」との声もあるのだとか。

今回、私はあえて焼き加減がまばらな焼き団子を作ってみました。
早速、あんこをたっぷりと付けていただきます!

香ばしくパリッと焼き上がった表面と、中のほんのり甘くてもっちりとした生地が、あんこと絶妙にマッチします。あえて大きく作っているというお団子は、食べ応えバッチリの幸せおやつでした。
個人的には、焦げ目がつくくらいしっかり焼いた方が好みでした。

セットの深蒸し茶は、元々お茶が大好きな店主が、その時期にあわせて一番美味しいものを厳選して用意しているのだとか。すっきりとして渋みがなく、甘いお団子の風味をさらに引き立ててくれる至福の一杯でした。
自分で焼いたお団子をいただきながらこだわりの緑茶をすする時間は、日常を忘れてほっと一息つけますよ。
お持ち帰りできる季節を彩るお団子や大福たち
「甘味処あんず」では、大福やお団子、わらびもちなど、お持ち帰りの商品も常時5種類以上が並んでいます。季節限定の商品もあるため、訪れるたびに違った楽しみに出会えるのも魅力です。

- 大福5種お得パック 1,050円

- 草団子 1本200円
- みたらし団子 1本200円

- さくらもち(期間限定) 220円
- いちご大福 330円

- 3色団子(期間限定) 2本入り320円
今回、このなかからみたらし団子とさくらもちをお持ち帰りしました♪

まずいただいたみたらし団子は、あま~いたれがたっぷりと絡んだ、思わず次のひと口に手が伸びるおいしさです。

やわらかくもっちりとしたお団子に、コクのあるみたらしの甘じょっぱさがよく合い、シンプルながら満足感のある1本でした!

次にいただいたのは、季節限定のさくらもちです。袋を開けると、桜の華やかな香りがお部屋中にあふれます!

中にはあんこがぎっしりと詰まっていて、やさしい甘さと桜の葉のほどよい塩気が絶妙にマッチします。ひと口ごとに春の訪れを感じられる、今の時期ならではの一品でした。
これから暑くなる季節にあわせて、お団子やお餅以外の新商品も予定しているそうですよ!
貴重な建物の保存と不思議なご縁に導かれて
現在、「甘味処あんず」が店を構える「池部家住宅」は、浜崎伝建地区で一番最初に指定を受けたという歴史ある邸宅です。明治期に建てられ、代々この地で蒲鉾屋を営んでいたそうです。

この貴重な邸宅は、元々店主・舞さんの祖父が暮らしていた場所でした。舞さんにとって「おじいちゃんの家」という感覚だったため、歴史的に貴重な建物だとはまったく知らなかったそうです。

2024年に祖父が亡くなり、家の片付けをしていたところ、萩のビジネスを支援する「はぎビズ」のイベントに偶然足を運んだことが大きな転機となりました。
周囲から「この貴重な建物をできれば保存してほしい」という声が多く寄せられるなかで、様々なご縁が重なり、舞さん自身も浜崎の街の魅力を再発見していったといいます。

元々舞さんは管理栄養士をしていたこともあり、2025年に意を決し「ここで和菓子のお店をやってみよう」と関西から移住しました。
「あれよあれよという間に進んでいき、本当に皆さんに背中を押していただきました」と、当時を振り返る舞さんの笑顔がとても印象的でした。
現在は店舗営業のほか、萩マルシェやお祭りにも積極的に出店しているそうです。営業日やイベント出店の詳細については、お店の公式Instagramをチェックして欲しいとのことでした!

歴史情緒あふれる和の空間で、店主の温かい思いと手作りの和菓子に癒される「甘味処あんず」。
萩を訪れた際にはぜひ足を運んでみてくださいね!





