心解きほぐすスペシャルティコーヒーとクレープの古民家カフェ 防府市「カフェハナリノ」
- グルメ
4月も半ばを過ぎ、新年度の慌ただしさが少し落ち着いてきたような、まだそうでもないような……。そんな毎日のなかで、「ほんの少しでも、ホッとひと息つけたら」と思うことはありませんか。
そんな日々の慌ただしさから解放され、ゆっくりと穏やかな時間を過ごせるオススメのカフェが防府市にあります。古民家をリノベーションした空間で、スペシャルティーコーヒーとクレープが味わえるお店です。古民家ならではの落ち着いた空気の中で、心を解きほぐせる「カフェハナリノ」をご紹介します。

古民家をリノベーションした温もり溢れるカフェ
「カフェハナリノ」(山口県防府市台道3601-2)は、JR大道駅から徒歩3分ほどの場所にあり、駅前の道路に面しています。

店舗は、もともとお米屋さんだった築70年の古民家をリノベーションしたもの。2年ほど前までは、エディブルフラワーが楽しめる「れんげハウス」というカフェが営業されていましたが、諸事情により閉店。その後、オーナーから受け継ぎ、昨年11月に「カフェハナリノ」として新たにオープンしました。

店内は、古民家ならではの木材の風合いが心地よく、温もりが感じられる落ち着いた雰囲気。テーブル席の他にソファ席もあり、押入れだったスペースを活用したカウンターもあります。

おひとり様から家族連れまで、幅広い世代がゆっくり過ごせる空間となっています。
店主こだわりのスペシャルティコーヒー
店主の橋本卓さんは、東京のスペシャルティコーヒーの専門店で、独立を視野に2年間修業を重ねました。以前営業していた「れんげハウス」オーナーの息子さんが中学時代の友人だったことから声がかかり、昨年、地元・山口へUターン。ご夫婦で開業しました。

そんな「ハナリノ」でぜひとも味わってほしいのが、やはり高品質な豆を使用したスペシャルティコーヒーです。

- スペシャルティコーヒー「ハナリノブレンド」 600円
常時4種類ほどのスペシャルティコーヒーが用意されているのですが、今回は、お店の名前を冠した「ハナリノブレンド」をいただきました。
なめらかな口当たりでほんのり甘みを感じつつ、後味にコーヒーの苦みが残らないすっきりとしたとても飲みやすいコーヒーでしたよ。

「ハナリノ」のコーヒーは、山口市や防府市に出店しているスペシャルティ珈琲豆専門店「LUCKY Man Coffee」さんが焙煎した珈琲豆を使用しています。農薬や化学肥料不使用の豆を中心に取り扱っているそうで、一杯ずつ丁寧にドリップして提供しています。定期的に銘柄もかわるそうで、その時々におすすめのコーヒーに出会えるのも魅力ですよ。

また、橋本さんが淹れるラテもオススメです!

- ラテ 700円
見た目も華やかで美しいラテアートに心が和みますよね。はちみつのような甘みと少し柑橘系の酸味が感じられる「luckyブレンド」を使用し、低温殺菌牛乳を使用したスチームミルクと合わせることで後味に甘みを感じるカフェラテに仕上げているそう。ラテアートには、まろやかな口当たりとなるスチームミルクも重要。バリスタとしての技術があるからこそ、美味しいカフェラテが味わえるんです。
通常は、エスプレッソ用の「luckyブレンド」で提供していますが、時々、使用する豆をかえる日もあるそう。取材で訪れた日は、普段はドリップで提供している「エチオピア」をラテでいただくことができました!
フルーティーな香りと甘みが特徴の「エチオピア」。豆の味わいをギュッと凝縮したエスプレッソならではのほろ苦さと滑らかなミルクの相性はもちろん、「エチオピア」ならではの甘みも感じられてとても美味しかったですよ。スペシャルティコーヒーをはじめ、訪れる度にどんなコーヒーに出会えるのか。そんな楽しみも「ハナリノ」ならではかもしれません。
コーヒーと共にいただく、ちょっと特別感のある至福のクレープ
こだわりのスペシャルティコーヒーに合わせたいのが、こちらのクレープ。

- シュガーバター 580円
こちらでは、ワンハンドでいただく巻いたタイプのクレープではなく、お皿に盛りつけられ、ナイフとフォークでいただくスタイル。小麦粉に山口県産の米粉をブレンドした生地に、砂糖とバターをトッピングした「シュガーバター」は、フランス風クレープの王道と言える一品です。プラス550円でハナリノブレンドやラテもセットドリンクとして付けることができますよ。

生地はもちもちとした食感で、ほんのりした甘さ。クレープ自体がとにかく美味しいんです!砂糖の甘みとバターの塩味がほどよく、味自体はシンプルなのですが、素材の美味しさが引き立ち、ひと口いただくたびにじんわりと染み入ってくる美味しさでした。そして、ナイフとフォークでいただくからか、ちょっと特別感もあるんですよね。
「ハナリノ」では、このシュガーバターのクレープに、10種類のトッピングで自分好みにカスタマイズすることができます。

おすすめのトッピングは、こちら。

- シュガーバター+バニラアイス (50円)+塩キャラメル(100円)
焼き立ての温かいクレープに冷たいバニラアイス、そして塩キャラメルソースをトッピング。間違いのない組み合わせですよね。

この他にも、きなこやあんこ、黒蜜などの和風のトッピングやチョコレートソース、バナナ、生クリームといったトッピングなど、その日の気分で定番のシュガーバターを自分好みにカスタマイズができるのが嬉しいところ。訪れるたびに、様々な味わいで楽しめそうです。
さらに、季節ごとに旬の食材などを使用したクレープも提供されています。4月末まで提供されている春のクレープがこちら。

- 春うらら さくら杏仁クレープ(ドリンク付き) 1,400円
あんこと桜風味のバニラアイス、そして、杏仁豆腐がトッピングされたクレープです。桜ソースがかかっているのですが、桜の風味がほんのりと香って春らしい季節感を感じつつ、杏仁豆腐のさっぱりとした味わいがアクセントになって、とても美味しかったです!
そして、5月から登場する予定のクレープがこちら。

- シュゼット風レモンクレープ(紅茶のクリームチーズ添え)(ドリンク付き) 1,350円
紅茶のクリームチーズに加えて、たっぷりのレモンソースで生地を浸したシュゼット風のクレープです。もちもちの生地にレモンソースが染み込むことでしっとりとした食感も楽しめ、レモンの甘酸っぱい爽やかな味わいが、初夏にピッタリ!ぜひ、定番のシュガーバターはもちろん、季節のクレープも味わってみてくださいね。
コーヒーを通してお客様と繋がるカフェに
以前は、小学校の教員をされていたという橋本さんご夫婦。都会での日々の忙しさの中で、ほっとくつろげるコーヒーに魅力にはまり、カフェ巡りをするようになったそう。昔ながらの喫茶店や都会的なカフェなど、様々なカフェでいただく一杯に癒されたそうです。
ちょうどコロナ渦で今後の人生を見つめなおす時間もあったことから、教員を退職して、すっかり魅了されたコーヒーの修業を始めたそうです。

店内には、お二人の教員時代を思わせるメッセージボードも。黒板に書かれたメッセージにホッと気持ちも和みます。

店名の「ハナリノ」の「リノ」には、ハワイ語で「繋がる」「輝く」という意味があるそう。橋本さんご夫婦とお客さんはもちろん、訪れたお客さん同士も繋がるような空間になれたらという想いに加えて、さらには、この空間を通して、訪れた人の人生にも光を灯せたらという願いが込められているそう。
そして、以前はエディブルフラワーを楽しむお店だったことから、その想いと「ハナ」という言葉を受け継ぎ、繋いでいこうという想いも込められています。

カウンター席には、「れんげハウス」時代に使用されていた花の精油を絞る蒸留器もディスプレイされていました。

実際に、常連の地元のお客さんが居合わせた他のお客さんと一緒に会話をして楽しむなど、コーヒーを通して繋がりも生まれているそう。古民家ならではの温かみに加え、建物の歴史や人とのご縁や繋がりを大切にされるお二人の想いがこの空間をつくりあげているんだなぁと感じられました。美味しいコーヒーとクレープをいただきながらホッとひと息つきつつ、緩やかに時間が過ぎていく、なんだか心も解きほぐされるような空間でした。

また、「お客さんに自由に過ごして欲しい」と、店内には様々な本も置いてあります。我が家の息子たちも絵本に夢中で、まるで自分の家のリビングのようにくつろいでいました。それも、「ハナリノ」が醸し出す穏やかな雰囲気がゆるやかな時間を生み出してくれるのかもしれません。

メニューにはキッズドリンクもあるほか、小さなお子さん向けのイスも準備されています。ぜひ、お子様と一緒に安心してお出かけくださいね。

- キッズドリンク(写真はレモネード) 各350円
日常に溶け込む存在に
「古民家ならではの温かみを感じながら、一人でゆっくり過ごしたり、友人と楽しくお喋りしたり、本を読んで過ごしたり、自由に『ハナリノ』で過ごしてもらいたい」
そう話す橋本さん。
地域の人に愛されつつも、もっと多くの人に気軽に足を運んでもらい、訪れた人の日常に溶け込むようなカフェにしていきたいと話してくださいました。

ぜひ、「ハナリノ」の温かみのある空間を楽しみつつ、橋本さんが淹れるスペシャルティコーヒーと至福のクレープを味わいながら、心解きほぐすようなゆるやかな時間をお過ごしくださいね。






