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おいしいカレーがやさしさをつなぐ 岩国市「ペイカレー」

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今では各地で見られるようになった子ども食堂。地域ごとにさまざまな思いや工夫があり、多くの子どもたちの笑顔につながっています。

岩国市にも、少しユニークな仕組みで取り組むお店があります。2023年8月にオープンした「ペイカレー」(山口県岩国市麻里布町2丁目5-9 アレイビル2階)は、大人がカレーを食べることで、子どもたちへ無料チケットを届けられるお店です。

JR岩国駅から徒歩約3分。おいしいカレーを味わいながら、地域の子どもたちを応援できるスポットをご紹介します。

 

ペイカレーの画期的なシステム

「ペイカレー」の大きな特徴は、大人が注文したカレー1皿に、子ども向け無料チケット1枚分が含まれていることです。

大盛りは無料で、おかわりもOK。しっかり食べたい子どもたちにとってもうれしい仕組みです。

  • 大人のカレー:1,000円(300円の寄付込み)
    子ども(18歳以下の学生):無料

大人がカレーを食べることで、子どもたちへ無料チケットを“ペイ・フォワード”できる。そんなあたたかな循環が、このお店の日常の中に自然と組み込まれています。

 

メッセージを添えて恩送り

カレーを注文するとカードを受け取ります。どの子が使ってくれるのかはわからないけれど、食べに来た子どもたちを想像しながらメッセージをひと言。嬉しそうにカレーを頬張る子どもたちの姿が思い浮かびポカポカと温かい気持ちになりました。

1枚300円でチケットのみ追加購入も出来ます。まとめて10枚以上購入し、寄付される方もいるそうです。

チケットの裏には受け取った子どもたちへお店からのメッセージが。形を変えながら「恩送り」が受け継がれていく仕組みが素敵でした。

 

注文からもう楽しい!

注文は「注文口」で行います。子どもたちはボードからチケットを選んで使います。

注文の手順は以下の様。

  1. 「スパイスカレー」か「マイルドカレー」のどちらかを選びます。
  2. 10種類の無料トッピングの中から3種類選びます。(子どもは福神漬けのみ)
  3. 有料トッピングは7種類(各300円)お好みでどうぞ。子どもは200円。

無料・有料それぞれのトッピングにも「?」の一品があり、遊び心がたまりません。無料トッピングはなかなか3つにしぼれず、そんな迷う時間まで楽しく感じられます。

取材日のラッキーセブン⑦は枝豆。「写真の色味もキレイですよ」とアドバイスいただき、無料トッピングは①ゆでたまご②らっきょう⑦枝豆の3種類にどうにか決定。有料トッピングの「Aとんかつ」は秒で決まりました。

ちなみに「スパイスカレー」と「マイルドカレー」はベースのルーは同じで、スパイスを後のせするスタイルです。

  • ①ゆでたまご③福神漬け⑤フライドオニオンC唐揚げ

 

オーナーはジャズライブもするカレー好き

坂田王將さん(写真向かって右)

「ペイカレー」のオーナーは坂田王將(きみゆき)さん。保険代理店のほか、ミニFM「エフエムいわくに」、さらにはトータルビューティーサロンの経営も手がけているそうです。

地域貢献や食品ロスの観点での社会福祉協議会の取り組みに賛同して、「それなら子ども食堂を始めよう」とペイカレーをオープンしたのだとか。

「たくさん食べて『おいしかったね』と喜ぶ子どもたちの笑顔が見たくてね」と坂田さん。

カレーを選んだ理由を伺うと、「シンプルにカレーが好きだから」とのこと。出張先ではその地域で評判のカレー店を調べて食べ歩き、おいしいカレーを求めてタイまで足を運んだこともあるそうです。

子ども向けの味になるようカレーのベースは甘口。対象が小学生から高校生と年齢の幅が広くしかもスパイスカレーもルーは同じなので、甘すぎず辛すぎずの絶妙な味を求めて常に試行錯誤&進化中とのこと。

坂田さんは高校時代から始めたトランペットでジャズバンドを結成し、「ペイカレー」でライブも行っています。

店内にはピアノやドラムもあり、音響も整っているのでライブハウスとして使用も可能です。興味のある方はぜひお問い合わせください。

第5金曜日がある月はライブも行う食べ飲み放題イベント『たこっぺ』も開催されています。詳細はInstagramをチェックしてみてください。

 

「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとうございます」が言える子に

「ペイカレー」が目指しているのは、子どもたちに無料で食事を提供することだけではありません。食育の場としての役割も大切にしているそうです。

例えば配膳や片付けまで親が全て行い子どもはゲームをして待っているだけということもあるらしく、そんな時は子どもにも自分で行うよう積極的に声を掛けているそうです。

お水はセルフで。

食べ終わったら片付けを。

こうした小さな積み重ねが、「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとうございます」を自然に言えるきっかけになっていくのかもしれません。親子で食との向き合い方が変わっていく、そんな場にもなっているようです。

 

子どもたちの居場所として、大人の来店も大歓迎

「ペイカレー」には子どもたちだけ友達同士でやってくる子も多く、「何時間いてもいいよー」と言ってもらえる居場所でもあります。テーブルには2、3人でできるゲームも置かれています。

一方で、子ども食堂だとは知らずに来店した大人のお客さんが、この仕組みに驚かれることもあるそうです。そんな方に向けて、坂田さんはこう話します。

「大人大歓迎。というより、大人が来てくれないとこの仕組みは回らないんです。知っていただいて、周りの人にも伝えてほしい」

ボランティア団体やライオンズクラブ、YMCAのワイズメンズクラブ、そして坂田さん個人のつながりを通じて、チケットやお米、野菜などの寄付も寄せられているそうです。たくさんの支えが、子どもたちの笑顔につながっています。

カレーを食べてほっこり温かい気持ちに!

私たちにも出来ることはおいしいカレーを食べに行く事です。家族・友人・恋人を連れ立って、もちろんおひとり様でも。

ペイカレーで子どもたちにペイ・フォワード!きっとあなたもほっこり温かい気持ちになれるはずです。

  • ペイ太郎缶バッジ 100円(安全ピン/マグネット)

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