腕は本物、値段は優しい。宇部に誕生したまちの定食屋 宇部市「ななひらチッキン」
- グルメ
宇部市芝中町に、新しい定食屋がオープンしたと聞いて足を運びました。店名は「ななひらチッキン」。

手掛けるのはグルメの激戦区・福岡の天神で、名だたる有名店や居酒屋で腕を磨いてきた店主。前職の「うどんそば壱」では店長も務め、現場の第一線で長く活躍してきたプロフェッショナルです。
その腕を携えて故郷である宇部に戻り、「子供からお年寄りまで、みんなが笑顔になれる場所を作りたい」という想いから、このお店をオープンさせました。
2026年3月にテイクアウト販売からスタートし、4月20日に定食屋として本格的にグランドオープン。福岡で積んだ経験の集大成として、「地域密着型・まちのごはんやさん」をコンセプトに、リーズナブルでボリューム満点の定食を提供しています。
背景を知ると、自然と料理への期待も高まります。
天井が高く開放感のある店内

店内に入ると、天井が高く、明るい日差しが差し込んでいて開放感があります。
席は2人掛けテーブルが1席、4人掛けが2席、さらに足を伸ばしてくつろげるお座敷席も2席完備。特筆すべきは子供用の椅子もしっかり用意されている点で、小さな子ども連れの家族もゆっくり食事を楽しめる作りになっています。
お弁当の販売も精力的に行われており、定番の唐揚げ弁当から日替わり弁当まで種類も豊富。夜の営業もあるので、仕事帰りにさっと立ち寄るという使い方もできる、まさに街の味方のようなお店です。
甘さとキレが同居する自家製タルタルの一皿

- チキン南蛮定食 1,080円
まずいただいたのはチキン南蛮定食です。

大きめのお肉に、自家製のタルタルソースがたっぷりと盛り付けられていて、提供された瞬間から甘酢とタルタルの香りが混ざり合い、食欲をそそります。
一口食べると、卵の優しいコクがふわっと広がり、そのあとを甘酢のキレが追いかけてくる仕上がり。衣は重たくなりすぎず、それでいてタレをしっかり吸い込む絶妙な厚さに調整されているそうです。タルタルソースはまろやかさを出すために卵を多めに使っているとのことで、具材感を残しながらも後味は優しく、お肉の旨味を引き立てています。
甘酢の塩梅もちょうどよく、酸っぱすぎないのでどんどん箸が進む一皿。タルタルを山盛りにのせてもくどさを感じないのが不思議なところで、最後は残ったタルタルをご飯にのせて食べたくなる、そんな一品でした。
ジューシーな鶏肉と甘辛ソースが香ばしい鉄板の一皿

- 鉄板チキン定食 1,200円
続いては、このお店の目玉メニューである鉄板チキン定食。
ジュージューと音を立てながら登場し、鉄板から立ち上る生姜の香ばしい香りが、あっという間に店内の空気を満たします。

熱いうちにいただくと、噛んだ瞬間にプリッと弾ける鶏肉の弾力と、玉ねぎの甘みが凝縮されたソースの味わいが口いっぱいに広がります。使われているのはジューシーなもも肉。玉ねぎをベースに生姜を効かせた甘辛のオリジナルソースが、熱々の鉄板で少し焦げることで香ばしさが増し、ガツンとした満足感を生み出しています。
弾力がありながら柔らかい鶏肉もさることながら、ソースを吸ったキャベツやもやしなどの野菜も見逃せません。鶏の脂と玉ねぎソースの旨味を存分に吸い込んでいて、野菜だけでもメインを張れるほどの美味しさ。くたっとなった野菜をご飯と一緒にかき込めば、最後の一口まで飽きのこない、鉄板ならではの一皿でした。
肉も魚も、少しずつ贅沢に楽しめる一皿

- ななひらプレート 880円
最後にいただいたのは、お店の名前を冠したななひらプレート。
肉と魚、二つのメインに副菜が少しずつ盛り合わされた、いいとこどりのプレートです。

彩りの良さがまず目を引きます。お肉、お魚、副菜とどれから箸をつけようか迷う楽しさがあり、一つひとつの料理にも妥協がありません。副菜はすべて店主さんの手作りで、栄養バランスも考えられているとのこと。日替わりで提供されるおかずは、その日一番良いものを詰め合わせたものだそうです。
日替わりの魚は焼き加減が絶妙で、お肉の合間に挟むことで口の中をリセットしてくれます。さらにこのプレートには、デザートのチュロスが付いてくるのも嬉しいポイント。しっかりとした食事のあとに、揚げたての甘いチュロスを少しずつ楽しめる満足感は、他の定食ではなかなか味わえないものでした。
福岡の技と、宇部の温かさが調和する一皿

「ななひらチッキン」は、味だけでは語りきれないお店です。
福岡天神という厳しい環境で磨かれたプロの技術と、地元・宇部でみんなを元気にしたいというご夫婦の温かさ。その両方が、一皿の中にきちんと調和していました。
家庭的という言葉だけでは片付けられない、一歩先を行くこだわりの定食がここにはあります。お弁当を買いに、あるいは家族でゆっくり定食を食べに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。





