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人と人がつながり、心と身体が心地よく過ごせるお店 山口市「食堂life」

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2023年7月、山口市佐山にオープンした「食堂 life」。

お米などの農作物を生産し販売する「お米の可能性研究所」の店舗を間借りする形で

週末の金・土・日曜日に営業している飲食店です。

店内はできるだけスタッフの手で仕上げられています。

また、リメイク品を多く使っているのも特徴で、

昔のものは洗練されたデザインのものが多く、

捨てればゴミになるものを受け継ぐことで、環境にも配慮することになるからだそうです。

 

お店を営むのは、宮崎知美さん。

お店のある山口市佐山生まれ、佐山育ちで、

以前から、民泊やキッチンカーで料理を提供していました。

 

食堂 life の ランチメニューはプレートランチ。

基本的には野菜中心の副菜に、メインの肉や魚。

季節の野菜を色とりどりに使い、お互いの本来の素材を邪魔しないように薄味に。

けれど食べて飽きることのないよう、歯応えや味付けを微妙に変え、

かぼすやごま油、こしょうなど香りでひとつひとつのおかずに変化をつけています。

デザートも付く、1日につき限定20食のこだわりワンプレートです。

  • こだわりワンプレート(1日限定20食) 1,800

 

ランチプレートのメニューは基本的に月替わりですが、仕入れ次第では週替わりでメインや副菜が変わります。

実際にいただいてみたんですが、とにかくお米が美味しい!

噛むほどに、優しい甘さ、優しい香りが感じられて箸が止まりません。ついついおかわり!と言ってしまいます。

美味しさの秘密の一つは、土鍋で炊いているからだとか。

ご飯に載った梅干しは手作りで、酸っぱすぎず、柔らかな味付けで、これまた美味しい

スープは出汁の味が濃すぎず、野菜の甘みがしっかりとスープに染み出しています。

かぼちゃのサラダは私自身何度も家庭で作っているけど、こんなにクリーミーで甘く、

塩加減がちょうど良くできたことがなく、感動。なんと2種類のかぼちゃを使っているそう。

鶏ハムもしっとりでとても柔らかく、全くぱさつきがない。

ゆっくり丁寧に作られているのを感じるから、食べる側も自ずと噛み締め味わいたくなる。

 

このほかにも、

お子さん連れのお客さんも楽しめるように、おにぎりとスープのセット(700円)や

おにぎりのばら売り(1個200円)もあります。

 

食事だけでなく、カフェのご利用も大歓迎!

「米粉ワッフル」はキッチンカー時代からの人気メニュー。小麦アレルギーの方でも安心ですね!

 

ドリンクはコーヒーやいちごスカッシュ、ジンジャエールなど。(400円~)

果肉の入った手作りのいちごスカッシュは、わざとらしくない自然な甘み。

 

月からはお持ち帰りメニューも登場予定!

また、お米を使った麺「おこめん」の提供も始めます。

忙しい方にも食を大切に出来るように‥と願いを込めたそうです。

  • 梅干しおこめんうどん 850

 

 

食材への熱い思い

店主の宮崎さんは、お米のおいしさの秘密は「食堂 life」にスペースを貸している「お米の可能性研究所」のお米づくりにあると言います。

お米の可能性研究所では、農薬や化学肥料に頼らず、稲や土の持つ生命力を大切にして、自然な流れに任せてお米を育てています。だからこそ、本来の味が十分に味わえるそうです。

 

また、私がいただいた時、野菜の味がしっかりある事にも驚きました。野菜の仕入れ先のほとんどは地元・佐山で、農薬に頼らずに育てている農家さんから主に仕入れています。

宮崎さんは「素材が良い!」と自信を持って言えるから、基本の調味料は、塩と醤油(ともに県内生産)がベースだそう。

それでも美味しいので、思わず「本当に?」と思ってしまいます。

宮崎さんも参加した田植えの様子

 

農家さんに野菜への想いを尋ねてみると、

「私はお日さまも植物も大好きなんです。

可愛くて愛おしいなと思いながら、日々畑仕事をしています。ついつい野菜たちに話しかけてしまうほど!」と。

愛情たっぷりで育った野菜なんですね。

 

お肉は主に山口市の秋川牧園から仕入れ、魚は近くの漁港から直接仕入れているそう。

何度も足繁く通う宮崎さんは、その人柄から旬の魚の美味しい食べ方を教えてもらうようになったと言います。

仕入れ出向く漁港

 

「なるべく生産者さんの顔が見えるところから仕入れたい!その人の想いに触れ、料理を作りたい。」という宮崎さんの言葉が印象的でした。

 

 

オープンへの思い

「食堂life」がオープンするきっかけになったのは、

元々別の場所にあった「お米の可能性研究所」がここへ移転したことでした。

宮崎さんの夢であった食堂のオープン。

はじめは「私は普通の主婦だし‥」と、自信がなかったようですが、

以前からのお客さんと会うたびに「いつオープンするの?」と聞かれたそう。

待ち望んでいる人々の温かい言葉を沢山もらった事で、覚悟が決まりオープンを決めた。

その思いを込めて、「食堂 life」と命名しました。

宮崎さんは「名前の由来は私の覚悟の表れ。この食堂は私の人生そのものだし、私の全てをこの場所に込めた。」と話します。

 

 

食堂をオープンしてからは、民宿経営時に培った外国人の方々とのつながりで、

留学生を招き、貸切ビュッフェスタイルに挑戦。

「宮崎さんの作った料理が、何よりも美味しい!」と大好評だったそうです。

 

宮崎さんは「美味しい料理を食べながら、ここに来た人同士が繋がって欲しい!

食に興味を持つきっかけの場所になれば良い。」と話します。

もちろん一人で店内の本を読むなど、ゆっくりした時間も過ごせます。

絵本も置いてあるので、子供連れでも嬉しいですね。

店内では「食堂 life」の料理に使われた「お米の可能性研究所」の商品を、買って帰る事も可能です。

 

このお店の一番のメインは宮崎さんのお人柄だと思います。

私がこちらのお店を訪れた時、お客様が「宮崎さんのお店なら、山の中にあっても行きたい!」

と言っているのが聞こえました。

どこに居ても会いに行きたくなる人なんだろうなと感じました。

宮崎さんとお話ししていると、そのパワフルさに元気を貰える。

不思議だけど小さな悩み事を吹き飛ばしてくれるようでした。

ぜひ、宮崎さんに会いに行ってみてください!

そして、まだまだ進化を続けて行くであろう「食堂 life」のこれからを味わって欲しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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