絶景と石窯が生む至福の時間 周防大島「さぶろう亭」
- グルメ
手作りの石窯で炊く土鍋ごはん。
旬の魚も石窯で焼けば、外はパリッと、中はふっくら。
素材の魅力を引き出す石窯焼き料理をご紹介します。
瀬戸内海の絶景を一望できるレストラン
「瀬戸内のハワイ」と呼ばれる周防大島。
「グリーンステイながうら」へと向かう道をのぼった、さらにその上にあるのが、今回紹介する「石窯Cafe&Restaurant さぶろう亭」です。
鮮やかな黄色い手すりの橋が目印で、その橋を渡ったところにお店はあります。
店内に足を踏み入れると目に飛び込んでくるのが、窓の向こうに広がる瀬戸内海の絶景です!
お店の奥はほぼ全面が窓になっていて、食事をしながら瀬戸内の美しい海を眺めることができますよ。
こちらのお店を切り盛りするオーナーシェフが宮内三郎さん。
自ら薪割りもし、手作りの石窯を使ってさまざまな料理を提供しています。
ポイントは「石窯焼き」!
このお店にとって欠かせないのが「石窯焼き」。
宮内さんはその特長を、360度から火が入ることと、遠赤外線効果だといいます。
遠赤外線効果により、中まで均一に火が通ってくれるのと、水分を逃がさずにふっくら焼き上げてくれるのだとか。
なんとご飯を炊くのもこの石窯で、しかも土鍋で炊いているんです。
そうすることで、360度から火が入り、甘さがすごく引き出されるそう。
石窯で炊くのは、途中で窯の温度を変えるなど、とても手間がかかって、大変なんだそうなんですが、炊きあがったお米を見てみると・・・。
つやっつやできらっきら!
土鍋ご飯がおいしすぎて、どんなに手間がかかってもこの炊き方はやめられないそうです。
地元の魚も、シンプルに、こだわりぎっしり
つづいて、メインの魚の塩焼きです。
こちらは、地元・大島の漁師さんが獲ったカマスです。
白身魚で、秋にはすごく脂がのっていますよ。
カマスには串を打って、塩を振ります。
使うのは長門産の海水から作られた塩。
宮内さんによると「素材の味を引き出してくれる複雑な味がするお塩」。
シンプルな料理にこだわりがたっぷり詰まっていますね。
そして、このお魚ももちろん石窯で焼いていきます。
少し高いところに置いて煙を当てると、焼くついでに燻製の香りもつくそうです。
焼き上がったカマスからは脂が染み出てきて、食欲をそそります。
そして、色とりどりの副菜とともにお皿に盛り付けて大根おろしを添えたら、「旬な魚の石窯塩焼き おろしポン酢」の完成。
- 旬な魚の石窯塩焼き おろしポン酢 (ごはん・味噌汁付) 1,500円
見た目にも美しい色とりどりの野菜に、器からはみ出るほどダイナミックなカマスの塩焼き!
こだわりがギュッと詰まった美味に箸が止まらない!
身がほぐれやすくふっくらしたカマスからいただくと、パリパリの食感に、燻製されてるから風味もよく、鼻からふわっと抜けていきます。
身がふっくらしていて、噛むとジュッと脂が広がります。つまり、美味!
そして、周防大島産のかんきつを使った自家製ポン酢を大根おろしにたっぷりかけて、カマスにのせていただきます。
カマスの脂が一気にさっぱりし、口の中がすっきり。
それでいて脂の旨味も感じるし、皮のパリパリ感もあって、箸が止まりません!
副菜のサツマイモも石窯で焼いていて、甘くて、ねっとり、濃い蜜の味がしました。
サラダにかけられているピンクのドレッシングには、周防大島で育てられた食用のバラが使われていて、食べるとふんわり、あま~い香りでした。
そして、お待ちかねの、石窯で炊いた土鍋ごはんです。
ふっくら、お米が立っていて、甘くて軽くいただけるお味。
石窯で炊くことでご飯の本来の旨味が丁寧に引き出されていますよ。
お肉料理も石窯焼きで人気
そのほか、「さぶろう亭」では、石窯で作るお肉料理も充実しています。
- 長萩和牛の石窯ローストビーフ 龍神の塩と共に (ごはん・味噌汁付) 2,800円
人気ナンバーワンは、ローストビーフ。
石窯で香ばしく焼いた後、低温真空調理でしっとり仕上げていて、「長萩和牛」の上品な旨味が堪能できます。
オーナーシェフの宮内さんは、野菜・肉・魚も、まず素材重視でシンプルな味付けで、おいしさをそれぞれ出せるようにし、それを石窯が手助けをしてくれることを心がけているそうで、「味わいも香りも楽しんでいただけたら」と話していました。
家庭ではなかなか出せないふっくら感と香ばしさ。
みなさんも石窯で焼いた旬の魚を絶景とともに味わってみませんか?
★今回の内容は山口朝日放送で11月21日に放送された『YOU!どきっ』の「あちこちグルメ」を記事化したものです