人とのご縁を大切にするパン屋さん 萩市「yuQuri」
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今回紹介するのは、萩市内にあるパン屋 yuQuri(ゆくり)です。
古民家のよう佇まいが印象的なお店です。
人との縁を大切にしたい
店名の”ゆくり”は縁(ゆかり)の古語。
人との縁を大切にしたいという想いが込められています。
名付けたのは、店主の中原昌代(なかはら・まさよ)さんです。
京都で会社員として働いていた中原さんですが、地元の萩市にUターンし、福祉施設で働くことに。
福祉施設での新規事業として、パン、菓子製造部門が立ち上がり利用者さんの支援で”パン作り”と出会いました。
その後、パン作りの魅力にすっかりハマり、2015年にお店をオープンしました。
オープンから今年で10年目。
自ら店頭に立ちって接客することで、お客さん1人1人の声を大事にしています。
地元の食材・材料へのこだわり
yuQuriでは定番商品や季節の商品など約20種類を販売。どれも地元の食材や材料が多く使われています。
「生産者の顔が見えるもの」にこだわる中原さん。
生産者とのつながりも大切にしたいと、実際に畑を訪ねることもあるそう。
パンを並べる器にもこだわり 商品が売れると見えてくる?!
yuQuriのパンはどれもおしゃれな器の上に並べられています。
地元・萩焼の窯元の大屋窯、城山窯、緑栄窯、器屋さんのJIB
観光客が訪れた際には、パンと一緒に萩焼の魅力も伝えているそうです。
また、パンと器にはこんな楽しみ方も。
こちらの器、パンが売れて無くなると「七福神」が姿を現します。
パンに隠れていた器のデザインや形も楽しんでほしいという中原さんの工夫です。
お目当てのパンが売り切れていても、ほっこりとした気分に。
yuQuriを訪れた際には、器にも注目です。
人気商品ベスト3 地元食材使用の商品がランクイン
お客様に人気の商品を聞いてみたので、ランキング形式でご紹介します。
【3位】もち米と大麦とベーコン柚子胡椒のぱん 300円 (※2024年9月に取材しました。価格は変更になる可能性がございます。)
もち麦と大麦が感じられるモトモチ食感のパン。萩産ゆずこしょうの風味とベーコンの相性が抜群です。
リピーターが多い理由がひと口食べるわかります。
【2位】むつみ豚ソーセージのホットドック 480円
萩むつみ豚のソーセージとピクルスをサンドした商品。
ジューシーなソーセージとピクルスの相性が抜群です。
【1位】あんバターぱん 290円
シンプルな丸ぱんに、北海道産小倉あんと北海道産よつ葉バターをサンド。
甘い小倉あんと塩気を感じるバターがマッチしてクセになる美味しさです。
この他にも「カンパーニュ/夏みかん」など、地元食材を使った商品がおすすめだそう。
季節ごとに変わる商品もありますので、定番商品と合わせて楽しめます。
パンに使用している、昔ながらの塩づくりを行う百姓庵(長門市)の塩や、手作りジャムなども販売しています。
パンと一緒に買い求めるお客さんも多いそうですよ。
また、月に一度は山口市の「地球食堂さん」の手作り弁当の移動販売も行なっているそう
yuQuriのホームページやInstagramなどを
さらに、パンと一緒に味わいたいドリンクと言えばコーヒーですよね。
yuQuriでは、コーヒーボーイとコラボした”パンに合う”オリジナルブレンドコーヒー2種類を販売しています。
試行錯誤を重ねながら開発した甲斐あって、とても人気だそう。
地域に根差し、地域に愛されるパン屋へ
オープンから10年、今では地元住民だけでなく観光客も多く訪れるようになったyuQuri。
店主の中原さんは今、お年寄りの方でも食べやすい商品や、ハード系の商品など多様なパン作りに挑戦したいと考えています。
そして、これまで以上に多くのお客さんにyuQuriのパンを届けたいという想いも膨らんでいます。
地域に根差しながら大切にしてきた人との縁は今後さらに広がっていくことでしょう。