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由緒ある静かな空間で1年の祈願はいかが 山口市「古熊神社」

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2023年もいよいよ今日で終わり。

皆さまにとって今年はどんな1年だったでしょうか。

明日からはまた新たな1年の始まりです。

 

今回は山口市の初詣に相応しい場所をご紹介します。

 

山口の天神さま

JR山口駅から徒歩15分。

山口市古熊の住宅地を抜けたところにある「古熊神社」です。

昨日の記事でも紹介した防府天満宮と同じく、”学問の神様”菅原道真公を主祭神に、その子の菅原福部童子(すがわらのふくべどうじ)を配祀神としており、「山口の天神さま」として長年親しまれている神社(天満宮)です。

詳しい由緒や特徴を禰宜の真庭孝雄さんに伺いました。

 

 

 

室町時代から続く社殿

古熊神社の起源は古く、平安時代(901年)まで遡ります。

当時、右大臣だった菅原道真公が太宰府に左遷され、京都に残った末の息子である福部童子(10歳)が父に会いに太宰府へ旅立ちましたが、途中、山口で疫病にかかり道真公に会うことなく短い生涯を終えました。(現在も山口病院の近くに祠があります。)

その後、約500年が経過した室町時代に、大内氏が、北野天満宮より菅原道真公の御分霊を勧請し、山口に社殿を建立。

神社は「北野天神」と名付けられ、氏の計らいで福部さまの御霊も祭られ、親子は約500年ぶりに再会することとなりました。

場所は現在の山口の駅通りのセブン‐イレブンの辺りだったそうです。

江戸時代には現在の場所である東山に移転し、神社名も「今天神」になり、明治には法令に基づき現在の社号である「古熊神社」と改められ、現在に至ります。

鳥居には「今天神」の文字が刻まれています

 

本殿と拝殿は国の重要文化財

長い歴史を刻みながらも、「古熊神社」は古き良き姿で参拝者を迎えています。

「拝殿」は二層構造の特徴的な造りのもので、山口地方の神社に多く見られる特徴なんだとか。

その中でも特に古い年代に建てられたということから、「古熊神社」の「拝殿」と「本殿」は国の重要文化財に指定されています。

そして、「本殿」ですが、普段は立ち入れないために写真を見せていただきましたが、実はこちらの建物内に施された彫刻は、国内最古の「松竹梅」として知られているそうです。

国内最古の松竹梅の彫刻(古熊神社より提供された画像をもとに筆者が作成)

 

 

静かで穏やかな空間で1年の祈願を

境内は森に囲まれた苔むしたお庭がとても美しく、四季折々の風情を楽しめます。


現在、「古熊神社」でもお正月の準備が進められています。

1月1日~3日は新春初詣として新春名物である「天神うどん」のほか、甘がゆ(ノンアルコール)、やきいも、射的などで参詣に来られた方をもてなします。

また、「福みくじ」は空くじなしなので、2024年最初の運だめしにお勧めです。

 

真庭さんのお勧めは天神うどん、一度味わってみる価値がありそうです。

 

新たな一歩を踏み出す受験生や初めての学舎へと足を踏み入れる新小学1年生たちが、多くの期待と祈りを胸に「古熊神社」を訪れています。

この神社は「防府天満宮」と共に、訪れる人々に安らぎと神聖な空間を提供しており、両社をめぐる参拝者も珍しくありません。

 

また、「防府天満宮」がその賑やかな雰囲気で知られる一方で、「古熊神社」は森に囲まれた穏やかな環境が特徴です。

そのため、心静かに祈願したいと願う人々にとって、「古熊神社」は秘かな聖地となっています。

「古熊神社」で新しい年への祈りを捧げ、厳かな雰囲気の中で心を整えてみてはいかがでしょうか。

 

新たな1年が、皆さんにとって幸福と充実に満ちたものでありますように。

 

1月の神社行事

1月1日(月・祝) 新春祈祷,合格特別祈願(予約不要) 0時~2時,9時~17時

1月2日(火)新春祈祷,合格特別祈願(予約不要) 9時~17時

1月3日(水)新春祈祷,合格特別祈願(予約不要)9時~16時

1月4日~6日 仕事始め祈願(要予約)9時~16時

1月14日(日)どんど焼き   9時~15時

1月25日(木)初天神 11時

※駐車場が少ないのでご注意ください

※画像ギャラリーの天神祭の画像は古熊神社提供

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