商店街でランチにコーヒーにドッグランも 山口市「LFB CAFE」
- グルメ
- ライフ
今回紹介するのは山口市の商店街にあるカフェです。ランチやカフェメニューはもちろんのこと、商店街の中にありながらドッグランも完備し、なんと朝7時からはモーニングも提供!
多様な暮らしに寄り添う素敵なカフェの魅力を取材しました。
地域の商店街を盛り上げたい
山口市の米屋町商店街、山口井筒屋からすぐのところにある「LFB CAFE」。
黒、グレー、そしてウッドの組み合わせでつくられた外観がおしゃれな雰囲気を出しています。
店舗の中はカウンター7席と4名テーブル席が3つ、そして店舗奥には2名テーブル席が4つ。
2名テーブル席は組み合わせることで8名まで対応できるそうです。
また、2階にもアーケードに面したカウンター席や団体で利用できるスペースもあり、広さは十分です。
「LFB CAFE」は2023年5月までは「Cafe&Barショクバ」として営業していましたが翌6月より現在の店名に。
こちらのカフェを運営するのは建築・不動産事業と、環境・リサイクル事業を山口・九州で手掛ける「田村ビルズグループ」。
不動産会社がカフェ?と疑問を抱く方もいるかと思いますが、広報の方の話によると「山口市の会社として地域の商店街を盛り上げたい」という願いがあるそうです。
ちなみに「LFB」とは「LIFE FAN BOX」の略で、「生活を愛する人のための家」という意味です。
田村ビルズグループが手掛ける住宅ブランド名でもありますが、この店を取材するとその理念がギュッと詰められていることが分かりました。
こだわりスパイスカレー
それではまずは、ランチから見ていきましょう。
ランチメニューは「LFBスパイスドライカレー」と「オリジナルチキン南蛮」の2種類から選べます。
コーヒーやデザートとのセットメニューにもできますので、滞在時間や用途に応じてチョイスしてみてください。
今回筆者は「LFBスパイスドライカレー」をチョイスしてみました。
- LFBスパイスドライカレー 1,200円 (ドリンクセットで1,500円)
プレートの真ん中にドライカレー、周りにトマトやレタスなどの野菜が配置されて提供されます。
ドライカレーはスパイスを約10種類配合して作っている自信作ということで、食べてみると、スパイスの複雑な味わいやコクをしっかりと感じることができ、口に運ぶスプーンの手が止まりません。
プレートにつけあわされたフライドオニオン、レーズン、ナッツも、カレーと一緒に食べると食感が変わり、”味変”にぴったり。最後まで飽きることなく食べられました。
こちらのカレー開発を担当しているのが塩澤萌水さん。
辛さは子供でも食べられるように控えめにしているそうですが、今の時期は特別な隠し味が入っているのだとか。
塩澤さんに伺うと「2~3月はバレンタイン・ホワイトデーということでカレーの隠し味にチョコを入れています」とのこと。
同じカレーのメニューでも定期的にスパイスの配合を変えるなど工夫をしているそうで、通って何度食べてもまた新しいカレーの味を楽しむことができそうですね。
また、今のランチメニューは両メニューともどちらかというと”ガッツリご飯系”だということで、現在、料理研究家の山瀬理恵子さんと共同で女性客も意識したランチメニューの開発を進めているそうですよ。4月以降、あらたなメニューもラインナップに登場する予定ですので楽しみですね。
力を注ぐコーヒーメニュー
そして以前の「ショクバカフェ」時代から大きく変わったのがコーヒーです。
使用する豆にこだわり、品質グレードの高いスペシャルティコーヒーを中心としたメニューを取り揃えたそうです。
コーヒー豆は福岡県のスペシャルティコーヒー専門店「ハニー珈琲店」で焙煎されたものを仕入れていて、深煎り豆を使った「LFBブレンド」のほか、単一の農園の豆だけで淹れる「シングルオリジンコーヒー」などを提供しています。
今回はお店のおすすめだという「シングルオリジンコーヒー エチオピア アリーチャ」をセレクト。
注文が入ると、豆から挽き、カウンター越しにスタッフが1杯1杯丁寧にドリップする様子を見ることができます。
- シングルオリジンコーヒー エチオピア アリーチャ 650円
コーヒーは「LFB CAFE」のおしゃれなロゴがあしらわれたマグカップに入って提供。
爽やかな酸味があり、フルーティでフローラル感のあるフレーバーが香る1杯です。冷めてくると少し甘さが強くなり、温度とともに変化も楽しむことができました。
そして現在、「LFB CAFE」では、「東京タワー」から日本のカルチャーを発信していこうというプロジェクト「東京タワーで、あいましょう。」とコラボしたオリジナルのコーヒードリップバックを開発。
「ハニー珈琲」の豆を使用していて、東京タワーの朱色をイメージした外袋のカラーリングが印象的なドリップバックとなっています。こちらは「LFB CAFE」で販売していますよ。
デザート
カフェタイムのお供にはスイーツも欠かせませんよね。
「LFB CAFE」ではさまざまなデザートを取り扱っていますが、今人気なのが期間限定のメニュー。
2~3月はバレンタインを意識した「なまちょこプリン」を作っているそうですので早速注文してみました。
- なまちょこプリン 700円 (ドリンクセットで1,000円)
口に運ぶと濃いチョコの甘い味わいが口いっぱいに広がりながら、なめらかな食感!
生チョコ感も出しつつ、プリンの食感を出すために生クリームやチョコの分量を調整し何度も試行錯誤して開発したそうです。
濃厚な味わいがコーヒーにも合いますので食後のひとときを彩ってくれそうですね。
ドッグランにモーニングも
お店の奥の掃き出し窓からは外に出られるようになっていて、そこは芝生のちょっとした広場が広がっており、ドッグランとして利用することも可能です。
中心市街地の、商店街のカフェの中にこんなドッグランスペースがあるのもちょっと珍しいのではないでしょうか。
ペットショップの経験者やペットの取り扱いを熟知しているスタッフが在籍していますので、そういった方が出社している日には犬連れのお客さんを受け入れてくれるそう。
ドッグラン営業日は公式Instagramで案内されていますので、チェックしてみてくださいね。
外にはソファ席もありますので、犬を芝生で走らせながらご一緒にランチやカフェタイムを過ごすというのはいかがですか?
そしてこの店では、モーニングも提供しているということで、日を改め、朝早く伺ってきました。
商店街のほとんどのお店がまだ営業前でシャッターが下ろされている中、「LFB CAFE」からはあたたかな光が。
朝の7時から営業というのは商店街の中ではあまりなく、この時間帯のアーケードには通勤で行き交う人が多いので、モーニングを食べられるお店があるのはうれしいですね。
モーニングで提供してくれるのはワンコイン500円のトースト&ドリンクセット。
- モーニングセット 500円
トースト1枚にバターとジャム、そしてトマトやレタスなどのサラダがプレートに乗ってきて、これにドリンク(コーヒー・紅茶・ミルク・オレンジジュース・リンゴジュースから選択)がついてきますので、お財布もお腹も満足!
モーニングは午前10時までやっていて、会社勤めの人だけでなく山口に旅行に来た人などが利用するケースも多いそうで、ゆったりした空間で落ち着いた時間を過ごすのもおすすめです。
いかがでしたか?
こだわりのフード・ドリンクにドッグラン、モーニング。
あなたの暮らしに寄り添い暮らしを彩る「LFB CAFE」の空間で、ほっと安らぐひとときを過ごしてみませんか。
また、店内には田村ビルズグループが発刊するフリーマガジン「ALL LIVING MAGAZINE」も置かれていますので、モーニングやランチ、コーヒーのお供にパラパラとめくってみるとまた新たなカルチャーを発見できるかもしれませんよ。