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心と身体がよろこぶやさしい出汁の味 山口市「悦味屋」

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山口市の中心商店街からほど近い路地裏に「新天街」と呼ばれる昭和の雰囲気が漂っているエリアがあります。
狭い路地の両脇には小さな店舗が軒を連ね、古き良き風情を感じることができますが、実はどれも個性的な店ばかり。
静かながらも「アツい」エリアなんです。

今回はその一角に今年3月にオープンしたばかりの「悦味屋(よろこびや)」を紹介します。

本文内では紹介しきれなかった商品写真はこちら

 

県内外の乾物がずらり

山口市中心部、山口井筒屋がある中市商店街の1本北側の通り沿いにオープンした、かつおぶし・だし乾物を取り扱う「悦味屋(よろこびや)かつおぶし」(山口県山口市中市町6-2新天街)。

 

店内の棚には、鹿児島県指宿市山川産のかつお節をはじめ、干しえび(山口市秋穂)、干ししいたけ(山口市徳地)、いりこ(周防大島)、だし昆布(北海道)、お醤油(下関市)など、和食の基本となる乾物商品がずらりと並んでいます。

 

「悦味屋」の看板商品でもあるかつお節は店内奥にある大型の削り機を使って薄く削られたものがパックされて販売されます。
削っている様子はガラス越しに眺めることができますよ。

向こうが透けそうなくらい薄く削られたかつおぶしは、まさにフワフワ!

 

そのほか、干ししいたけやいりこなど、時間をかけて丁寧に作られたこだわりのある品がセレクトされていますので、見ているだけで口の中に旨味が広がってきそうですね。

  • 干椎茸(山口徳地産) 20g 500円

 

店主は根っからの乾物好き

とても穏やかで話し上手な店主の藤田悦子さんにお話を伺いました。

下関出身の藤田さんは、幼い頃から、めざしやいりこなど身近に魚があったこともあり、乾物が大好きだったそう。お勤めをされていた頃は、子育てと仕事を両立しつつ、料理は美味しいものを短時間で作りたいと日ごろから工夫をしていた、と話します。

出汁を取ったり、乾物を使いこなすのが難しいと思っている方にハードルを下げてもっと出汁を身近に感じてもらいたい、出汁の素晴らしさを知ってもらいたいという強い思いからお店のオープンを決意しました。

乾物の活用方法について伺うと、「例えば昆布は一晩水に浸けておけば翌朝には美味しいお味噌汁が作れるし、出汁を取った後の昆布は刻んで炒めたり佃煮にしたりと無駄なく使えるので、環境にも優しいんですよ」と答えてくださいました。少しのひと工夫を惜しまないことで、美味しく幸せな食卓が実現できそうですね。

 

食べたらわかる「本気の味」

そして「悦味屋」では乾物の販売だけでなく、乾物の良さを伝えるためにかつお節をふんだんに使ったランチも提供しています。
こちらは限定10食で予約もできます。

  • ランチ 1,300円

 

白ごはんの上には、指宿市山川産の「本枯れ節」と「荒本節」の2種類を0.01mmに削ったふわふわのかつお節が乗っていて、食べ比べができるようになっています。

そして周防大島のいりこと北海道産の真昆布出汁をきかせたお味噌汁。ポテトサラダは出汁でじゃが芋を茹でているので、マヨネーズが少なくても十分に美味しくいただけます。また、かえりいりこと出汁を取った後の昆布を刻んで和えた「いりいり」など、バラエティ豊かな料理が楽しめます。

そして、生卵と藤田さんお手製のだし醤油をあわせた卵かけご飯まで楽しめるという、一見シンプルながらこだわりの詰まった贅沢なランチです。

席はカウンターのみの6席です。

 

藤田さんの話を伺っていると、出汁への愛や、その魅力を沢山の人に知ってもらいたいという熱い思いが伝わってきました。
今回お店をオープンするにあたり、よろず支援拠点をはじめ様々な分野のプロの方にお世話になったそうで、「感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張っていきたい」と話していました。

 

身体も心も喜ぶ出汁の旨味。その魅力を「悦味屋」で学び・味わってみませんか?

 

※価格は全て税込みです。
※ランチの予約はお電話かInstagramのDMで受け付けています。お店の混雑状況によりすぐにお返事できない場合もありますのでご了承ください。

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