子どもも楽しめる！オートマタで味わう中也の世界 山口市「中原中也記念館」
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山口市湯田温泉出身の詩人・中原中也。
中也生誕の地に建つ「中原中也記念館」（山口県山口市湯田温泉1-11-21）では、遺稿や遺品を中心に貴重な資料を公開しています。
今回は、現在開催されている企画展「原田和明のオートマタと中原中也」をご紹介！
山口県出身の原田和明さんは、西洋からくり人形「オートマタ」の作家。目に見えない細部にまで丁寧に仕上げた作品は、親しみやすくユーモラスたっぷりな世界感です。山口をモチーフにした作品も多く手掛け、多世代で楽しめるミュージアムも人気です♪
担当者に聞く！「原田和明のオートマタと中原中也」の楽しみ方
同館学芸担当課長補佐・池田誠さんに、今回の企画展についてお話をお聞きしました。
ー企画展開催のきっかけを教えてください
「中原中也の作品にゆかりのあるアーティストとのコラボレーションを通じて、中也の作品の新たな魅力を探る展示として原田さんに依頼しました。これまでも「或る中也」や「ゆあーん ゆよーん 月旅行」など、中也から発想を得た作品を制作されており、同館開館30周年の節目にぜひ展示できればという思いもありました。」
ー展示はどのように楽しむのがおすすめですか
「企画展では新作10点を中心に12点のオートマタを展示しています。1つの詩に1つのオートマタが制作されているので、中也の詩の世界と原田さんのオートマタの世界のコラボレーションを楽しんでほしいです。人それぞれの捉え方があると思うので、色々な角度から楽しんでほしいですね。」
それぞれの作品は、【中也の詩】【中也の詩を題材としたオートマタ】【関連資料】で構成。
これらの楽しみ方を紹介します。
①まずは中也の書いた詩を鑑賞。
②次に、関連資料も見て、その世界をより深く理解します。
③そして原田さんが詩からのインスピレーションを受けて制作したオートマタを、ご自身の手で動かしてみてください。
「『詩のこの部分を切り抜いたんだ』という点にもぜひ注目してもらえれば。作品の色使いや、作品が着用している衣装、展示の順番など見どころは尽きません」と池田さん。
オートマタを制作する際の設計図も見れるんですよ。
詩を読んで、オートマタに触れて、また詩に戻る。中也の世界を自分の手で感じることができます。
ー読者の方へメッセージ
「中也の詩の世界と原田さんのオートマタの世界がコラボレーションして、良い企画展になっています。これまで中也の詩と縁がなかった方も、コミカルな原田さんの世界に引き込まれるはず。オートマタも詩も、両方楽しんでもらえたらうれしいです。小さいお子連れも大歓迎。詩は難しいかもしれませんがオートマタを楽しんでもらって、大きくなって思い出してもらえたら良いですね。」
写真・動画撮影もOK！
小さいお子様から楽しめるのも今回の展示の魅力！
普段は静かな記念館ですが、オートマタが動く音や子どもたちの楽しそうな声が聞こえます。
この企画展、なんと写真撮影ができるんです！
「お気に入りの作品をぜひSNSでも発信してくださいね」と池田さん。
自分の手で実際に動かせるって楽しい！
まだまだご紹介したい作品はたくさんありますが、ぜひ会場に行ってその没入感をご体感ください！
「狐の足あと」と記念フェアも開催中！
「中原中也記念館」の向かいにある湯田温泉観光回遊拠点施設「狐の足あと」でも記念フェアを開催中です。
新作木製ゲームが遊べる「中也と遊ぼう 原田和明の木製ゲーム」コーナーや、期間限定コーヒー「中也ブレンド」の提供など盛りだくさん。
4月13日までの期間中、相互スタンプラリーも開催中です。【中原中也記念館入館】【狐の足あとの足湯またはカフェ利用】でスタンプをゲットすると、素敵なポストカードがもらえますよ！
原田さんからメッセージ
そして、オートマタ作家・原田さんからもメッセージをいただきました♪
「中原中也の詩は難しそう、というイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、今回の企画展は学芸員さんによる分かりやすい詩の解説と僕のオートマタで、中也の詩の世界に親しみやすい展示となっています。中也のことを知らないお子さまにも、中也ファンの大人にも楽しんでいただけますので、ぜひ中原中也記念館へご来館くださいね。」
もうすぐ春休み♪
中原中也が身近に感じられる今回の企画展。ぜひご家族でお楽しみください！
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