薪窯で焼き上げる真のナポリピッツァ 周南市「PIZZERIA 21(ピッツェリア・ヴェントゥーノ)」
- グルメ
イタリア・ナポリ発祥のピッツァ。
その本場の味を、山口県周南市で堪能できるお店が「PIZZERIA 21(ピッツェリア・ヴェントゥーノ)」(周南市樋口下西秋里田618-1)です。
ナポリ伝統の味を山口県で
この店のこだわりはナポリの伝統的製法で「真のナポリピッツァ」を提供していることです。
「真のナポリピッツァ」とは、ナポリで創立された非営利団体「真のナポリピッツァ協会」が「伝統的技法・材料で作る」などの緻密な基準をクリアしたお店にあたえる認定のことで、「PIZZERIA 21」はこの認定を2018年に受けています。
店内を見渡すとあちこちにイタリアを思わせる絵やポスターが飾られており、ナポリを旅している気分になります。
厨房にはイタリア製の大きな薪窯があり、圧巻です。
21歳で始まったピッツァ人生
店名「ヴェントゥーノ」はイタリア語で「21」を意味します。これは、店主・飯塚 慎さんが21歳でピッツァの世界に飛び込んだことに由来しています。
当時の初心を忘れないようにと、店名に刻んでいるのだそうです。
ランチ営業のみで営業しており、生地がなくなり次第終了となるこのお店。客足の絶えない人気ぶりからも、その実力がうかがえます。
シンプルにして奥深い「マルゲリータ」
「PIZZERIA 21」 の看板メニューは、ピッツァの王道「マルゲリータ」。
・マルゲリータ 1,400円
生地は小麦粉・酵母・塩・水とシンプルですが、極めた職人技で柔らかいモチモチのピッツァに大変身します。
生地を広げたら、まずはトマトソースをかけ、バジル、チーズをのせます。
使用するチーズは、ソフトで歯切れが良く、少し冷めてもおいしい食感が保てるモッツアレラチーズを選んでいるとのことです。
トマトソース、バジル、モッツアレラチーズという最小限の素材で作られたピッツァです。
店主によると、焼き上げの理想時間は約90秒。窯の温度はおよそ450度にも達します。
薪が左に置いてあるので、窯の中でくるくると回し焼き色を調整しています。
ピッツァの耳が均等に膨れ上がるこの道20年の職人技には感服です。
薪の火で焼かれたピッツァは、香ばしさとともに小麦の風味がふんわりと広がります。
一口食べれば、サクサクとした耳の部分の食感と、トマトの酸味・甘み、モッツァレラのコク、バジルの爽やかさが口の中に広がります。
まさに「極限に引き算されたパーフェクトなマルゲリータ」という表現がぴったりです。
チーズを使わない革新的ピッツァ
さらに、「PIZZERIA 21」 の魅力は、王道のマルゲリータだけにとどまりません。
なんと、チーズを使わないピッツァ「ビアンケッティ」も提供しています。
シラウオを主役に据えたピッツァです。
マルゲリータでは使用していない「チェリートマト」を乗せます。
チェリートマトとは、本当にトマトなのか!?と錯覚するくらいフルーティーで、とても甘いミニトマトの品種の一種なんですよ。
そしてトマトの甘さとバランスを取るのが、ハーブや自家製のニンニクオイルです。
絶妙にまとめられた味わいは、チーズがないからこそ引き立つ素材本来の味を感じさせてくれます。
・ビアンケッティ 1,400円
「チーズがないピッツァなんて」と思う方もいるかもしれません。しかし、このビアンケッティを一口食べれば、その固定概念が覆されるはずです。
ナポリのピッツァは生地が主役
トッピングを乗せすぎないということもこだわりの一つだそうです。
店主の飯塚さんは「ピッツァは日常食なので、気軽に食べてほしい」と語っていました。
奥深いナポリピッツァの世界を、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。