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〆スイーツにも!優しく灯るジェラート屋さん  宇部市「gelateria yawn」

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宇部市に夕方から深夜にかけて営業する珍しいジェラート店があるのを知っていますか?
素材の旬を大切に、日替わりで登場する個性豊かなフレーバーが魅力です。飲んだ後の「〆スイーツ」にもぴったりな、心ほどける優しい一杯をどうぞ。

【写真はこちら】気になる店内の様子をチェック!

 

街に優しい灯りとジェラートをお届け

宇部市、新川駅へと続く平和通り。居酒屋が立ち並ぶこの通りに、2024年オープンしたのが「gelateria yawn(ジェラテリア ヨウン)」 (宇部市中央町1丁目6−33)です。

最大の特徴はその営業時間で、15:00から23:00(日曜日は13:00から19時:00)というジェラート屋さんとしてはめずらしい夜型営業。飲み終わった後の「〆のスイーツ」としても多くの人に愛されています。

駐車場はお店の隣に3台ありますよ。

 

毎日が特別。選ぶのが楽しいジェラート

店頭には、常時10種類のフレーバーが並びます。定番の「ミルク系」「コーヒー系」「ピスタチオ」はもちろん、「酒粕」「焦がし醤油くるみ」「とうもろこし」「バジル」など、手作りならではの他にない味も登場。

多くが日替わりでとなっているので、通うたびに新しい発見があります。

この日のおすすめは、「いちじく」と「スイカ」のジェラート。

旬のいちじくをたっぷり使った濃厚な味わいと、黄金色の果肉が特徴の希少なスイカ「金色羅王(こんじきラオウ)」の上品な甘さが絶妙に合わさった逸品です。

このスイカ、糖度はなんと15度以上。生産量が限られ、高級フルーツとして化粧箱で販売されるほど。店主は、使用する果物の糖度を毎回計測し、全体の味のバランスを整えるこだわり派で、そこから生みだされる「絶妙の味」は一度口にしたらやみつきになること間違いなしです。

 

本場仕込みの盛りつけと、驚きのボリューム

サイズはSとMの2種類。シングル・ダブル・トリプルと好みに合わせて選べます。

左がMサイズ、右がSサイズです。

Sサイズでもしっかりボリュームがあり、初めて訪れる人は「これでS?」と驚くことも。

その盛りつけは、イタリア人で実際にジェラート屋を営むご家族から直接教わったのだそうです。

大胆で豪快、それでいて美しい。ジェラートを手にした瞬間、お客さんの表情がふわっと明るくなるのも、この盛りつけがあってこそです。

カップかコーン(プラス50円)も選べるので、気分に合わせて自分好みに楽しめます。イートインスペースは4席程ですが、店外にベンチなどの座れるスペースもありますよ。

 

信頼する地元の八百屋から、旬の恵みを

素材にこだわる店主・林義尋(はやし よしひろ)さんは、市内の八百屋に足繁く通い、目利きのプロから直接、最も旬な果物を仕入れています。

バナナひとつとっても、スーパーで買うものとは香りも濃さも段違い。素材に誠実であることが、ジェラートづくりの原点です。

「今日はこれが一番おいしい」と感じた果物を使って、その日のメニューが決めていくそうで、どのジェラートにもその瞬間の“旬”がぎゅっと詰まっています。

 

おいしさの根っこにあるのは、「人を幸せにしたい」という気持ち

長年スイーツに携わっていた店主の林さんに、「なぜをスイーツを?」と尋ねると、こんな答えが返ってきました。

「スイーツって、不機嫌なときにはあまり食べないですよね。誕生日とか、ご褒美とか、嬉しいことがあるときに買う。それがすごく素敵で、そんな幸せな空間で働きたかったんです。」

製菓の仕事に長年携わる中で、夏場に売上が落ちるという課題に直面し、「夏においしく売れるスイーツを作りたい!」という思いがジェラートに辿り着くきっかけでした。

ケーキ屋さんに勤務していた時代には「お誕生日おめでとう」や「お母さんありがとう」といったメッセージをケーキに書くのが何より嬉しかったそう。

その“人を喜ばせたい”という気持ちは、今もジェラートに込められています。

さまざまな人に愛されるお店

「ヨウン」という店名は、英語の“yawn=あくび”が由来。

「ちょっとあくびが出るくらい、のんびりしたいね」という、友人の提案から名づけられました。

小さな子ども連れの家族、仕事帰りの会社員、年配のご夫婦、若いカップル。店先には、さまざまな人たちが笑顔でジェラートを受け取り、大事そうに手に持って店をあとにします。

取材中も、おばあちゃんとお孫さんがジェラートを手に一緒に歩く後ろ姿を見かけたとき、ふと心があたたかくなりました。

 

「売り切れでがっかりさせたくない」これからのヨウン

林さんがこれから目指すのは、できるだけ売り切れをなくすこと。

「せっかく車で来てくれたのに、もう売り切れでした…では申し訳ないですからね」

そのために機材の増設も視野に入れているそうです。

お客様に残念な顔をさせたくないという、優しい林さんならではの展望です。

慌ただしい日常のなかで、ほんの少し足を止めたくなったら、「gelateria yawn」で、甘くて優しい時間を過ごしてみませんか?

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