26年続く“テディベアの喫茶店”で、心ほどける一皿を 下松市「珈琲倶楽部 Bears」
- グルメ
木の温もりに包まれた店内に、大小さまざまなテディベア。ドアを開けた瞬間から、少しだけ子ども部屋のような空気を思い出させてくれるのが下松市の「珈琲倶楽部 Bears」です。開業から26年、家族で切り盛りする地域の愛され喫茶として、今も変わらず「おいしいコーヒーと喫茶ごはん」を届け続けています。店名の由来はちょっとユニーク。ご主人・阿部さんの名字を逆から読んだ「べあ」をもじって“Bears”に。複数形なのは「家族で営むお店だから」とか。この由来を知るだけでも、店への親しみがぐっと増します。
季節の限定と「王道喫茶」で通いたくなる空間
「Bears」(山口県下松市大字河内田中 1023-1)があるのは下松市の市役所の前を走る県道63号沿い。下松スポーツ公園から岩国方向に1kmほど進んだ左手側に見えてきます。
赤い屋根とがトレードマークとなっているあたたかみのある店舗。外観もさることながら、内装もカントリー風です。
梁や家具に木の質感が活き、軽やかなBGMに重なるように、楽しげな話し声が行き交っていました。壁や棚に並ぶテディベアの小物が、空間にちょっとした遊び心を添えていて、気持ちまでふわりと穏やかに。ここに流れる時間は、食事だけでなく気分転換まで叶えてくれます。
「Bears」のこだわりは、季節ごとに入れ替わる限定メニューと、ドリア・オムライス・パスタ等、いわゆる王道の喫茶メニューです。「今日はどれにしよう」と迷える幅の広さが、リピーターを生む理由の一つではないでしょうか。
秋・冬の主役、「煮込みハンバーグ」を実食
今回は秋冬の期間限定からご主人いち押しの「煮込みハンバーグ」をチョイス。セットは煮込みハンバーグ・ご飯・サラダ・ドリンクという構成で、今回はサラダをデザートに変更してチーズケーキ(バニラ)をいただきました。
- 煮込みハンバーグ 1,740円(セットのサラダはチーズケーキに変更可能)
ふっくら成形されたハンバーグの上には、スライス玉ねぎとトマト、そしてチーズ。ひと口ごとにトッピングの風味が重なって、味わいが少しずつ表情を変えていきます。
特筆したいのは、濃厚なソース。トマトの酸味と肉の旨味、チーズのコクが重なり合い、白いご飯との相性が抜群。付け合わせの人参・じゃがいも・ブロッコリーも、ソースの旨味をしっかり含み、想像以上の美味しさです。
とくに人参は舌でつぶせるほど柔らかく、煮込みの丁寧さが伝わります。食後のチーズケーキ(バニラ)は、ほっとする甘さで余韻をやさしく締めてくれました。
さらに今回は、10月末まで数量限定で提供されている、新メニュー記念のプチデザートも一緒にいただきました。題して「シェフの気まぐれムース」です。
抹茶やほうじ茶など、日によって異なるプチデザートは、甘さ控えめなムースと生クリームの相性が抜群!満腹なはずのお腹も、デザートのためにスペースができたようでした。
もう一つの名物、「パングラタン」
ご主人のおすすめは「煮込みハンバーグ」だけではありません。ぜひ試してほしいのがパングラタン。
手づくりのホワイトソースにクラムチャウダーの旨味を仕込んだ一品は、濃厚なのに食べ飽きず、満足感もボリュームもたっぷり。ドリア派・グラタン派のあいだで、嬉しい悩みが増えそうです。ご主人によると「夏の暑い日でも食べたくなる味」なんだとか。
寒くなるこれからの時期が楽しみになりそうですね。
通いたくなる「生活圏の名店」
「Bears」が長く愛される理由は、変わらない安心感と季節ごとのワクワクの同居にあります。ランチや週末の夜営業と暮らしの時間割に寄り添ってくれるのも頼もしいですね。
そんな「Bears」では、現在テイクアウト割引キャンペーンを実施中!平日の夕方、電話予約に限り、テイクアウトメニューが全品100円オフで注文可能です。
定番人気のドリアだけでなく、お子さんにも嬉しい「ちびっこセット」まで様々なメニューが取り揃えられています。
ホッとできるテイクアウトメニュー、キャンペーンを機に試してみてはいかがでしょうか。