創業32年、お好み焼き屋店主が貫く味と笑顔 下関市「広島お好み焼き 弘々家」
- グルメ
地元の方だけでなく、県外から「これを食べに」と訪れるお客様もいる下関の一軒、「広島お好み焼き 弘々家」。
創業32年、6種のスパイスをブレンドした特製ソースを使った一枚に、「一度食べるとまた食べたくなる」と評判を呼ぶお好み焼きをご紹介します。
創業32年。夫婦二人三脚で守り続ける味
下関市にあるJR幡生駅より徒歩約15分、山の田バス停から約1分。
風波のクロスロード沿い、武嶋ビル1階に佇む「広島お好み焼き弘々家」さん。(下関市山の田中央町1-13)

1993年、創業32年。当初は竹崎のグリーンモール「屋台村」でお好み焼き屋をスタートさせましたが、屋台村自体の閉店にともない「弘々家」もわずか2年で閉店せざるを得なくなりました。
そして新しい場所を探して現在の場所にオープン、現在に至ります。
店主さんイチオシ!お好み焼きの中にポテサラ!? ポテサラ イカ天
「弘々家」人気メニューのひとつ、ポテサラ イカ天は店主一押しのメニュー。

- ポテサラ イカ天 ひかえめ 麵1玉 1385円(税込)
- おすすめ 麵2玉 +165円←ベーシックサイズ
- 大盛り 麵3玉 +330円
- 野菜大盛り(キャベツ&もやし) +330円
「お好み焼きの中にポテサラ!?」と未知の組み合わせに驚く方が多いメニューですが、食べてみて納得。
鉄板の熱でポテサラは熱々ほくほく、口に入れた瞬間にやさしいコクがふわっと広がります。そこへパリパリに焼き上げた麺の香ばしさが重なり、噛むほどに香りが立っていくのがたまりません。
さらにイカ天の“しっとり”とした旨みが全体にじんわり溶け込み、味わいに深みをプラス。
そこに「弘々家」特製のソースと重ねると、思わず笑顔になる贅沢で欲張りな一枚へと仕上がります。
こちらはテイクアウト可能ですが、注文から焼き上がりまで30分かかるそうですので、電話での予約がおすすめ。

人気の秘訣は特製ソース!
お好み焼きの中でも「広島風のお好み焼きが好き」とおっしゃる店主さんですが、地元は下関市。広島のお好み焼きのソースは甘みが強く、地元民の方に馴染んでもらえるソースの改良に苦労したそう。
おたふくソース・みつばソース・カープソースが、広島三大ソースですが、「弘々家」では、カープソースをベースに6種のスパイスを絶妙なバランスでブレンド。香りとスパイス感が見事にマッチした甘みと辛みが感じられるソースに仕上げています。

下関の人々の舌に合わせたオリジナルソースは、「弘々家」のお好み焼きの顔。創業当時から奥様と一緒に味を守り続けています。
店主が目指すのは、良い食材をきちんと選び、丁寧に焼き上げて「また食べたい」と思ってもらえる味。派手さではなく、積み重ねで信頼をつくってきました。
圧巻の”出汁”に心を奪われる。店内限定「出汁巻き玉子」
「弘々家」のもうひとつの名物が、店内のみで味わえる「出汁巻き玉子」。
鉄板で焼き上げたふわふわの玉子焼きに、アツアツの鰹だしをかけていただきます。ジュワ~っという蒸気の音と香りが食欲を刺激します。

- 出汁巻き玉子 プレーン 680円(税込)
- 大葉とチーズ 780円
- ネギとチーズ 880円
※テイクアウト不可
出汁巻き玉子は完成までに数年費やしたそう。「料理人の知人の助けも借りながら改良を重ね、現在の味に仕上がった」と笑顔で語ってくださいました。
「賞味期限は3分」と言い切るほど繊細な出汁巻き玉子。出汁をかけて提供するため賞味期限は3分と短く、店内でしか味わえない特別な一品です。

小さな子ども連れも安心。手描きPOPにあふれる温かみのある空間
店内には、子ども用の椅子やカトラリー、正座が苦手な人用の椅子も完備しています。「楽しく過ごしてほしい」という店主さんの思いやりが、細部にまで行き届いています。

さらに店内には、店主さん自作の手描きPOPやイラストがズラリ。
ホームページ・SNS・広告・LINEまですべて店主さん一人で制作しているというから驚きです。

夜は特に混み合うため、電話予約+メニューの事前注文がおすすめです。
下関中学校チューハイという地元中学校の名前のユニークなドリンクも人気です。
地元に馴染む味を夫婦笑顔で提供している店主の想い
「おいしいのは当たり前。楽しく帰ってもらいたい。」
という言葉通り、味も接客にも心を込め、夫婦で二人三脚の営業を続ける店主。
営業のかたわら年2回東京で開催される飲食勉強会に参加するほど研究熱心で、プライベートでは、スノボや海峡マラソン、ツールド下関を奥様と一緒に楽しんでいるそう。
「お客様に喜んでもらいたい」という想いが、今日の「弘々家」をつくりあげています。

「弘々家」でお腹を満たして元気ももらいに行きませんか?





