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「歌って踊れる」現役パフォーマーが提案する、音楽療育とエンターテインメントの新しいカタチ 岩国市「KZY MUSIC school & office」

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皆さんは「音楽」好きですか?多くの方は音楽に触れ合わない日はなく、音楽がない人生は考えられないかも知れません。岩国市には「このまちから羽ばたく人材を育成したい」と発信し続ける場所があります。
それがミュージックスクール&芸能プロダクション「KZY MUSIC school & office(以下KZY)」(山口県岩国市錦見8-23-5)です。今回は「岩国だからこそ出来る」「岩国でも出来る」と音楽の輪を広げる「KZY」の活動をご紹介します。

境界線のない「インクルーシブ」な学び舎

「KZY」があるのは岩国市内の県道15号岩国玖珂線沿い。年齢や国籍、障害の有無に関わらず、誰でも安心して通えるインクルーシブ(包括的)なスクールです。

レッスンは一人ずつの個別指導が基本。ピアノ、エレクトーン、アコーディオン、そして歌など、幅広いコースが用意されています。生徒さんの層も幅広く、幼児から大人まで、これまでの最高齢はなんと86歳のピアノ生徒さんだったそう。
最近では、ボイストレーニングを「自分に自信をつけたい」という目的で受講する方や、小中学校の放送部から指導依頼が来ることもあるといいます。

実は私も、最近こちらでアコーディオンを習い始めた一人で、楽しくレッスンに通っています!

スクールの入会金は2,000円。レッスン料はコースにより異なりますので、詳細はメール(info@kzymusic.jp)にてお問い合わせください。

 

先生は「歌って踊ってしゃべれる」現役パフォーマー

教えてくれるのは、「KZY」代表の川添康子さん。音楽の先生としてだけでなく、アーティスト、司会、講演、プロデューサー、そして障害者支援など多方面で活動するマルチな女性です。

芸術短期大学を卒業してすぐYAMAHA音楽教室で講師としてのキャリアをスタートし、同時に自宅教室もオープン。YAMAHA音楽教室は20年間勤めて退任されましたが、ご自身の教室は昨年30周年を迎えました。

今年もクリスマスコンサートが開催され、私も康子先生の伴奏で初めて参加しました。

 

岩国からはばたく

「KZY」には俳優や歌手・モデル・声優など、本格的に芸能界を目指す方々も通っています。「東京や大阪に今すぐには行けない」環境を覆そうと、都市部と同等のレッスンが岩国でも受けられるよう、専任講師を迎えることもあるのだとか。

市街地から近い岩国錦帯橋空港の利便性もあり、「可能性無限大の岩国だからこそ出来ること」に康子先生はこだわり続けています。

 

感動の輪を広げる「おんがくこうじょう。」

現役パフォーマーとしての康子先生を語る上で欠かせないのが、出張コンサート「おんがくこうじょう。」です。

幼稚園、保育園や各種イベントでのパフォーミングは、歌、手拍子、足踏みなど全身を使い会場が一体となって盛り上がります。

誕生のきっかけは、障害を持つ息子さんの存在でした。「息子にも音楽を楽しんでほしい」と願ったものの、当時は一緒に気兼ねなく参加できるコンサートがありませんでした。「だったら自分で作ろう!」という強い想いから始まったのが「おんがくこうじょう。」です。

幼稚園、保育園や各種イベントでのパフォーミングを行い、今では総観客数70,000人超。

障害のあるなしに関係なく、歌や手拍子で会場が一体となる「音遊びエンターテインメント」を届けています。

個性豊かな所属タレントたち

「KZY」には、地域を盛り上げる多彩な才能も所属しています。

榎本まさひろさんは「昭和歌謡の若きプリンス」。歌手だけでなく、タレント、モデル、司会などマルチに活躍中です。

後藤けいしんさんは「体操のお兄さん」。「おんがくこうじょう。」のコンサートに一緒に出演したり、アクション・アクロバットなども学べる体操教室を開催したりしています。幼児から大人まで、運動の基礎からプロレベルまで幅広く指導していますよ。

 

2026年、新たなプロジェクトが始動!

「KZY」では現在、障害のある方に特化した「音楽療育的アプローチ」のレッスンも大切にしています。知的障害、自閉症スペクトラム症候群、身体障害、ダウン症、HSP、発達障害など様々な障害を持つ方々に向けた、視覚、聴覚、空間認識などを意識したアプローチのレッスンです。自身の経験から、療育レッスンは「与えられた使命」と語る康子先生。その想いはさらに形になります。

そのひとつが、2026年1月に始動する「Peace Peace」です。子どもから大人まで障害のある方とご家族に向けた音楽療育プロジェクトです。

康子先生は、生徒達を「支える側」であると同時に、支援教育を受ける息子さんの親として「支えられる側」でもあります。その両方の視点をいかし、みんなが参加し親同士もつながれる新しい場を創造したいと考えています。

そしてもうひとつが、「おんがくこうじょう。」のジュニア版となるパフォーマーを育成する「ジュニア版芸能クラス」です。部活動の地域移行に伴い、行き場をなくしてしまう吹奏楽部や放送部の子どもたちのために、パフォーマー育成クラスを設立したそうです。

ここには、これまでの経験を次世代に還元したいという、康子先生の社会貢献への想いが詰まっています。

これらの情報の詳細は今後HPやInstagramで随時発信していくという事ですので、是非チェックしてみてください。

みなさんも「KZY」の楽しい音楽体験に触れてみませんか?

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