大人も子供も ゆっくり選ぼう ゆっくり読もう 下関市「こどもの広場」
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小さい頃に読んだ大好きな絵本、好きなページがずっと記憶に残っています。娘にも素敵な本の世界に沢山触れてほしいと思うのですが、沢山の本から今の月齢に合う一冊を選ぶのって案外難しく、苦労します。そこで、ブックアドバイザーさんがいる こどもの本の専門店、「こどもの広場」へ行って来ました。
■こどもの広場とは
1979年に、全国で四番目の児童書専門店として創業されました。こちらの建物は、元々水道関係の工場だったそうで、内装から当時の面影がチラホラ伺えます。店内は30坪の広々とした空間で、沢山の絵本や図鑑・育児関連の書籍が並んでいます。
■靴を脱いで上がりましょう
「こどもの広場」は、日本でも珍しい靴を脱いで上がる本屋さん。床も木張の為、足の裏がスベスベひんやりと気持ち良いです。靴を脱ぐ理由を伺うと、小さな子供でも安心して室内をハイハイできるように、とのこと。
真ん中のスペースに木のおもちゃがあるので、ハイハイを覚えた娘は自由に探検できてとても満足そう。一息つける机もあり、子供を連れていても一般的な本屋さんよりゆったり本選びを楽しむ事が出来そうです。
置いてある本は児童書が主ですが、詩集や写真集なども充実。また店内右奥の本棚は、中学生以上が対象の書籍や、育児関連の専門書も並んでおり、園や学校の先生も訪れるそうです。
書店員さんは、みなさん長年児童書に関わっている経験豊富な方ばかり。中には、お客として子供と一緒にお店に通っていたという方も。アットホームで相談しやすい雰囲気です。
■セレクト便
こどもの広場の特徴の一つが「セレクト便」。本のプロに「その人にぴったりの本」を選んで頂き、送ってもらえるサービスです。
電話やメールにて、贈る相手がどんな人なのかを書店員さんと少しお話しし、絵本や図鑑や写真・詩集など、様々なジャンルから幾つか候補を頂き、最後は相談の上で本を決めます。もちろん、ラッピングをして贈り相手まで送っていただけます。
ご用途は誕生日や出産祝いなどはもちろんのこと、贈る相手は子供に限らないのがセレクト便の面白いところ。意外と、大人から大人へのプレゼント依頼もあるそうです。
「絵本を贈られると、大人の心も喜びますよ」と書店員さん。
普段なかなか会えない大切な方へ、感謝の気持ちを伝えたい。
最近ちょっと元気がないあの人へ、直接応援の言葉の代わりに。
そんな気持ちが、素敵な本と一緒に届く。とっても素敵なサービスだなと思いました。
■ワクワク、絵本選び
書店員さんと一緒に8ヶ月の娘の絵本を選んでみました。今ブームの本や「カラフルで楽しい形によく反応する」なんて事をお話しながら、いくつか候補を教えていただきます。
「この絵本はここでこんな仕掛けがあって・・・」
「これは親御さんと一緒に読みながら体を動かせて・・・」
と、さすが児童書のプロ。どれも買いたくなりましたが、その中から一冊選んで帰りました。
- 「いろいろばあ」 作・絵:新井洋行 出版:えほんの杜
読み始めると、じっと動かず絵本を食い入るように見つめています。カラフルな絵を見つけると、手を伸ばして掴もうとしたり、手を叩いて全身で楽しい!と表現したりしていました。
プロのお勧めする絵本に間違いなし。毎日の絵本タイムが更に楽しくなりそうです。
- 「いろいろばあ」 作・絵:新井洋行 出版:えほんの杜
■最後に
こどもの広場にある本は、毎年何千冊もの新刊が出る中から選ばれています。漫画はなく、「この内容はちょっと・・・」と心配になるような本もありません。
「ここにある本なら安心。好きなの選んでいいよ」と自信をもって言えるのが素晴らしいです。
また今回訪問してみて、大人がゆっくり絵本を読む楽しさも改めて感じました。
大人だからこそ素敵で緻密な絵に感動したり、
同じ本でも読む人の経験値で違う解釈が生まれたり。
みなさんも、子供や大切な人、また今の自分にぴったりな本を探しに、こどもの広場に遊びに行ってはいかがでしょうか。