古美術に囲まれて楽しむガレット 下関市「Le Cafe OTO」
- グルメ
カジュアルなカフェですが、そこにあるテーブルやいすが、美術品!
そんなお店で食べられる、そば粉で作るクレープ ”ガレット”を紹介します!
古美術だらけのカフェ
本州と九州をむすぶ関門橋のすぐそばの旅館「みもすそ川別館」の敷地内にあるのが
「Le Cafe OTO(ル カフェ おと)」です。
趣のある佇まいに、わくわくしながら入っていくと…
すっごく豪華な雰囲気ですよ。まるで博物館みたいでした。
店内を見渡すと、大きな屏風や、磁器のお皿など、たくさんの古い美術品が展示されていました。
元々はほんとに古美術館というしっかりした美術品を見る施設だったそうですが、
10年ほど前に、当時のオーナーが、もっと幅広く、いろいろな方に見ていただきたいという思いで、
気軽にコーヒー飲める感じに仕上げたのがこのカフェなんだとか。
こちらは、豊臣秀吉が使っていたといわれる大火鉢。
豊臣秀吉が使っていたという火鉢をガラスをひき、お客さんが利用していただけるテーブルにしてあります。
一説によると、秀吉の船が関門海峡付近で座礁して、この火鉢がここにたどりついたんだとか。
他にもいろいろ気になるものが。
こちらは中国の清の時代に皇帝が座っていたという謁見玉座。
虹色に光る貝殻を施した装飾「螺鈿細工(らでんざいく)」が背もたれやひじ掛けに。
ゴージャスですよね!座ると皇帝になったかのような気分になれます。笑
そば粉100%の香り豊かなガレット
店長の糸山さんに名物のガレットを作っていただきます。
ガレットとは、フランス発祥のそば粉で作るクレープのこと。
こちらでは、長野県から取り寄せたそば粉を使っています。
ガレットの生地は、小麦粉や卵などの入れることが多いのですが、
こちらでは、そば粉と水と塩しか使っていないそうです。
生地ができたら、熱した鉄板の上に広げていきます。
そば粉100%の生地は粘りが強く伸びにくいので、薄く広げるには、テクニックが必要なんだそうです。
生地がとても薄いので、ひっくり返すのときも、見守るだけで破れないかドキドキします。
生地がある程度焼けたら、タマゴを真ん中にのせて、白身を広げて、
市場で仕入れたこだわりのチーズ、ベーコンをのせます。
とろけ具合のチーズは、ガレットの旨味をより引き出してくれます。
このようなタマゴ、チーズ、ベーコンをのせたガレットを『ガレット・コンプレット』といいます。
コンプレットとは、フランス語で『完全な』という意味で、それほどおいしい王道の組み合わせなんです!
ガレットが焼けると、トッピングへ。
今回はきのこのソテーと、サラダをトッピングしていただきます。
きのこは、オイスターソースなどを使った特製ソースで炒めてあります。
色鮮やかなサラダをたっぷりと。店長手作りの特製のドレッシングをかければ、完成です。
- きのこガレット サラダ付 1,155円
気になるお味は…?
まずは、そば粉100%の生地だけを味わってみます。
口に入れた瞬間にとっても芳醇なそば粉のいい香りが広がります。
食感は、ちょっとモチッとした部分もあって、カリッとした焼けている部分もあって、ほどよい!おいしいです!
つづいて、ガレットの生地でサラダを巻いていただきます。
サラダがとってもシャキシャキ。チーズの塩味もちょうどよくて、とっても合います!
キノコとベーコンのソテーも、生地で巻いていただきます。
キノコの香りが口いっぱいに広がって、ベーコンの旨味と、生地の香ばしさと相性抜群です!
先ほどの謁見玉座に座って食べると、
いつもより優雅な気分で気品に満ち溢れている気がしました!笑
デザートメニューも充実
その他にも甘いデザートガレットなども。
- デザートガレット バニラ×りんごのソテー 塩キャラメルソース 935円
こちらはリンゴのソテーとバニラアイスが添えてあります。
香ばしいガレット生地に甘いキャラメルソースがよく合います。
こちらはクレープ。
アイスとホイップを、ラズベリーシロップの入った生地で包んでいます。
まるでお皿に花が咲いたような見てかわいい、食べておいしい、ひと品です。
※デザートガレットやクレープなどのスイーツメニューはカフェタイムのみの提供となります。
気軽な気持ちで古美術やガレットを楽しんで
みもすそ川別館 総支配人の森本さんは
「やっぱり古美術とかガレットと聞くと、
普段身近にあるものではないので、敬遠されがちではあるんですけど、
まずはコーヒー1杯でも気軽に飲みに来ていただいて、
この異空間に触れていただけるような場にしたいなと思っております!」と話していました。
みなさんも、多くの古美術に囲まれて、
ガレットを食べながら、ゆったり優雅なひとときをいかがですか?
この記事は2024年1月9日放送、yab山口朝日放送『YOU!どきっ』のコーナー「あちこちグルメ」の内容を記事化したものです。