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自分のリズムで過ごせるお店 周南市「食堂リズム」

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今回ご紹介するのは周南市でオープンして8年目を迎える食堂です。
玄米のおむすびや野菜が身体にうれしく、ゆったりくつろげる空間ですよ。

【写真はこちら】こだわり詰まった店内の様子や販売する食品など

店主が愛する玄米塩むすびと旬の野菜たち

伺ったのは、周南市美術博物館の裏の辺りにひっそりと佇む「食堂リズム」(山口県周南市花畠町4-30)です。

駐車場はお店の前に2台と、右隣のお宅の前に1台の計3台。Pのマークが目印です。

ランチメニューは主に2種類。

玄米塩むすびプレートとスパイスと野菜の玄米カレー。軽食のオープンサンドもあります。

玄米カレーはない場合もあるそうですので、ご確認ください。

今回は定番の「玄米塩むすびランチプレート」を注文してみました。

  • 玄米塩むすびランチプレート 1,400円

プレートの真ん中には玄米塩おむすびが2つあり、1つは黒胡麻のおむすび、もう1つのおむすびは梅とせりの胡麻和えのせ。
玄米はもっちもちで、今回は大豆と一緒に炊いたおむすびでした。

聞くと1日と15日は豆入りのおむすびが出てくるそうです。理由は昔店主のお母さんが、毎月その日にちらし寿司を作ってくれていたそうで、その名残で何かしたいと思ったからだそう。

おかずはトマトから反時計回りに、ズッキーニとエリンギの粒マスタード和え、卵焼き2種類、真竹とお揚げの炊いたの、にんじんの白バルサミコ酢のきんぴら、小松菜の胡桃和え、ピクルス、にんにくの芽とエリンギ炒めと盛りだくさん。

スープはトマトのガスパチョに、紫キャベツのザワークラウトのせ。
小鉢は手亡豆(てぼうまめ)の甘煮。

主にお野菜がメインで、その季節の旬なものを選ぶようにしているので、日によっておかずは変わるそうです。

今日はどんなおかず?と訪れる方も楽しみになりそうですね。

口にするとそれぞれ歯応えが違って、食べ応え十分!おかずの味付けはハーブやスパイスを使う場合も多く、和食を想像させる玄米ご飯だけど不思議とマッチするのは薄味で調味料が至ってシンプルだからだそう。

そしてプレートのトマトは、店主オススメのお気に入りのトマト。

オランジェという品種で、この辺りのトマトは桃太郎という品種が主に出回っている中、珍しいものだそうです。その特長は甘いだけでなく、味が濃い事。確かに生のまま、そのまま食べても充分な存在感のある味でした。

このトマトの味がお気に入りの店主は、旬になると何度も周南市から岩国市へわざわざ買いに出向くそう。ほぼお砂糖を使っていないお料理の中で、さらに甘さが引き立つトマトなのでした。

そもそも、どうして白米が主流の中、わざわざお米の浸水時間もかかる玄米を選んだのかを店主に聞いてみると、

「自分の身体に玄米が合っていたというのが主な理由です。お店をオープンする前は玄米が食べられるお店が今ほどなかったんですよ。私がオープンするなら、迷わず玄米にしよう!と決めていたんです。」とにっこりの店主。

玄米を食べて便秘が解消されたこともあるらしいが、それ以上に玄米そのものが大好きだと言っていました。

店内の素敵なオブジェは前職の名残りから

小柄で色白のかわいらしい店主のお名前は、神元マサミさん。
写真を撮られるのは恥ずかしいとのことで、後ろ向きで撮らせていただきました!

神元さんは宇部市の赤ちゃん用品店に生まれました。社会人になって初めての就職先も、子供服を取り扱う会社だったといいます。

その後ご縁があって、周南市で子供服のお店をオープン。神元さんは元々接客業だった為か、お話上手でとても気さくな方でした。
10年ほどお店を続けていたが、もともと食べる事が大好きで、興味がどんどん湧くようになり、5年の準備期間を経て、今のお店を営むことになりました。

そのため、店内でもあちらこちらに子供服時代の可愛い積み木やオブジェが満載。お店の空気を柔らかくしてくれています。

またマサミさんは本がお好きなようで、お気に入りの本を探しに、わざわざ熊本まで行ってしまうほど!

店内には至る所に本があり、お食事後のお楽しみに読んで帰られる方もいらっしゃるとか。

中には本棚が横にある、カウンタースペースを好んで座られるお客さまもいるそうです。落ち着くのでしょうね。

自分のリズムを大切に

最後にどうして店名を「食堂リズム」にしたのかを聞いてみました。

「音楽が好きだったこともあるけど、人それぞれリズムってあるでしょう。自分のリズムで過ごせる時間があると良いなと思ったんです。日々忙しい中、自分のリズムを忘れてる方もいらしゃると思うのです。人って、人の事よりも実は自分の事を知りたい方も多いんじゃないかな。自分のリズムをここで感じて欲しいです。」

確かに店内は1人掛けのスペースが多く、1人でふらりと来て、自分のペースでお食事するのにぴったりな空間。壁や窓の外を見つめると共に、自分も見つめられそうです。

もちろん、数名席もご用意があります。

そして「cafe」でも「レストラン」でもなく「食堂」と名付けた理由は、「堂」という字には「人が集まる場所」という意味があるからだそう。
感覚が近い人同士がここで繋がり、ここで何かやれたら面白いと思っているそうで、ワークショップを開くこともあるそうです。

こちらは北欧の飾り物「ヒンメリ」のワークショップも開催された時に作られたものです。

1人1人が自分を見つめ、好きなものに出会える。そんな場所をこれからも開いて行きたいという神元さんでした。

皆さんもぜひ、自分のリズムを感じに出掛けてみてください。

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