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冬の訪れに歴史と挑戦の詰まった一杯を 山口市「山城屋酒造」

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冬本番、冷えた体にホッとする瞬間を届けてくれるのは、やっぱり熱燗。山口に移住してから日本酒の魅力に改めて気づいた筆者が今回訪れたのは、山口市の道場門前商店街にある「山城屋酒造」。老舗酒蔵の歴史や挑戦、そして冬にぴったりの日本酒たちをご紹介します!

店舗の様子などの写真はこちら

400年の歴史を誇る山城屋酒造

山口市中心商店街の道場門前に店舗を構える「山城屋酒造」(山口県山口市道場門前2-1-7)。

山城屋酒造の始まりは1611年!なんと江戸時代初期に、毛利家の家臣・山城安部が現在の山口市で酒造りを始めたのが起源なんです。その後1894年に宮﨑家が継承し、「鴻城乃誉」や「杉姫」といった地元で愛される銘柄を生み出しました。

山口市三大名水「柳の水」のふもとの山口大神宮の伏流水(山城屋酒造提供)

1975年には水質問題で自社醸造を中断するという試練もありましたが、今では周南市の酒蔵で製造を続けています。使用する米は山口市阿東産の山田錦、そして水は山口大神宮の澄んだ伏流水。変わらない伝統が、今も息づいています。

宮﨑朋香さんの挑戦と想い

2018年、突然の悲報が宮﨑家を襲います。前社長である弟さんが急逝し、未経験だった朋香さんが急きょ社長を引き継ぐことに。

社長の宮﨑朋香さん(山城屋酒造提供)

未経験からのスタートで、専門用語や知識に戸惑うことも多かったそうですが、「経験を重ねることで語れるものがある」と考え、地元の農家さんと田植えや稲刈りを行い、現場に足を運び続けました。その努力と情熱が、山城屋酒造を支える力となっています。

阿東の契約農家と田植え(山城屋酒造提供)

 

酒蔵ならではの楽しみも満載!

山城屋酒造の店内には「角打(かくうち)」と呼ばれる立ち飲みカウンターが設置されています。

気軽に一杯楽しめるこのスペースは、友人との“0次会”にもぴったり。さらに、古い酒造道具や資料が展示されていて、ミニ資料館のような一面も。3月には大正時代のひな人形が飾られるなど、訪れるたびに新しい発見があります!

 

冬に味わいたい!おすすめの3銘柄

年末年始の集まりにもぴったりな、山城屋酒造のおすすめ銘柄を3つご紹介します。

1. 杉姫 純米吟醸・杉姫 大吟醸

(写真左から)

  • 杉姫 純米吟醸 300ml 836円
  • 杉姫 純米吟醸 720ml 1,551円
  • 杉姫 大吟醸 720ml 4,158円

フルーティーで甘みのある純米吟醸酒。冷やして飲むのがおすすめで、肉料理や魚料理との相性も抜群!優しい口当たりが心に沁みます。

2. 鴻城乃誉 純米吟醸

  • 鴻城乃誉 純米吟醸  300ml 1,188円
  • 鴻城乃誉 純米吟醸  720ml 2,519円

山口大神宮の伏流水と山口市阿東産山田錦を使用した、キリッとした中辛口。天ぷらやお寿司とのペアリングが最高です。冷やしても、ぬる燗でも楽しめる万能選手。

3. 純米大吟醸 Princess

  • 純米大吟醸 Princess 300ml 2,300円
  • 純米大吟醸 Princess 720ml 5,764円(ギフトボックス付き)

朋香さんの「日本酒が苦手な人にも楽しんでほしい」との想いから誕生した、甘口でフルーティーな銘柄。ワインのような華やかさがあり、スイーツや生ハムとの組み合わせが新鮮!

4. 鴻城乃誉 無濾過生原酒

  • 鴻城乃誉 純米吟醸 無濾過生原酒 720ml 3,223円

こちらは、店舗でしか入手できない逸品です。

次世代に広がる日本酒文化

世界中で注目される日本酒ですが、まだまだその魅力を知らない人も多いのが現状。朋香さんは「山口の地酒文化をもっと多くの人に届けたい」と語ります。

日本酒の仕込み作業(山城屋酒造提供)

400年の伝統に新しい挑戦が加わり、さらに進化を続ける山城屋酒造。この冬、心温まる一杯を、大切な人と一緒に楽しんでみませんか?

 

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