古地図を片手に、まちを歩こう。~知ってるはずの街が、まったく違って見えてくる~
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いつも通っている道、見慣れた建物。
でも、そこに江戸時代の古地図をそっと重ねてみると、街は急に、たくさんの物語を語り始めます。
「この道、昔は川だったんですよ」「ここには、お殿様が泊まる宿がありました」
そんな話を聞きながら歩くのが、体験型ガイドツアー『古地図を片手に、まちを歩こう。』です。

古地図が案内役。歩きながら、時代を重ねていく
このまち歩きの主役は、江戸時代を中心に描かれた古地図(絵図)。
参加者は「古地図リーフレット」を手に、今の街並みと見比べながら、ゆっくり歩いていきます。

道の形、川の流れ、地名の名残。今も残っているもの、姿を消したもの。
説明を聞くだけではなく、「自分の目で見て、確かめながら歩く」ことで、街がどうやって今の姿になったのかが、自然と見えてきます。
少し立ち止まって、少し想像してみる。そんな時間が心地いい、まち歩きです。
今回歩いたのは、長門市・俵山コース
「古地図を片手に、まちを歩こう。」は、山口県内と島根県益田市あわせて全52コース。
今回はその中から、長門市・俵山コースを体験しました。

このツアーを特別な体験にしてくれるのが、地元をよく知るガイドさんの存在です。
史料に残る歴史だけでなく、昔の暮らしや地元に伝わる話を、今目の前にある風景と重ねながら語ってくれます。
今は静かな通りにも、かつての賑わいや、人の気配がふっとよみがえる。そんな感覚を味わえるのも、このまち歩きならではです。
案内役は、俵山温泉を知り尽くした語り部
この日案内してくれたのは、俵山温泉合名会社 理事の宮野修治さん。

以前は俵山温泉で旅館を営み、温泉街の歴史も、人の暮らしも、身近に見てきた方です。
「一番大事にしているのは、参加した人との会話」
参加者の反応を見ながら立ち止まる場所を変えたり、話を足したり。一緒に歩いている感覚が心地よく、自然と質問もしたくなります。
熊野神社から、ゆっくりまち歩きスタート

集合場所は熊野神社。すぐ隣に無料駐車場もあり、初めての方でも安心です。古地図リーフレットとスタンプカードを受け取り、温泉街へ向けて、ゆっくり歩き始めます。

車一台が通れるほどの道に、趣のある建物がぎゅっと並ぶ景色。
この町が、長い時間をかけて形づくられてきたことが伝わってきます。

共同浴場文化を体感
まち歩きの最中に立ち寄ったのは「町の湯」。

ここでは温泉の“飲泉”も体験できます。

泉温は約30度、無味ながら硫黄の香りがほのかに漂っていますが、硫黄の香りもそこまで強くないので飲みやすかったです。

俵山温泉の多くの旅館には内湯がなく、浴衣姿で共同浴場に通うのが昔ながらのスタイル。
古い写真を見ながら、かつて浴場があった場所を巡る時間も、古地図ならではの楽しみです。

白猿伝説と、“体を整える温泉地”俵山温泉
俵山温泉の歴史はとても古く、平安時代、あるいは室町時代までさかのぼるといわれています。
傷ついた白い猿が温泉に浸かって傷を癒していたという「白猿伝説」が、今も語り継がれています。
俵山温泉は、「湯治(とうじ)」の温泉地。

湯治とは、観光のために立ち寄るのではなく、一定期間滞在し、温泉の力で体を休め、整えていく過ごし方のことです。
お殿様も湯治に訪れていたと伝えられ、その際は600人規模で、2週間ほど滞在した記録も残っています。
町はまるで城下町のような賑わいだったそうです。
薬師寺|湯治場を支えた、心の拠り所

狭い階段を上った先、温泉街の中ほどにある「薬師寺」。
俵山温泉の歴史を語るうえで、欠かせない場所です。

境内をよく見ると、毛利家の家紋を見つけることができます。
湯治に訪れる人たちは、温泉だけでなく、薬師如来に健康を祈り、心と体の両方を整えていたそうです。
温泉閣|人が集い、語らった場所
続いて訪れたのが「温泉閣」。

昭和3年、俵山村によって建てられた建物で、当時は公会堂として親しまれていました。
湯治に訪れた人たちが集まり、食事をしたり、話をしたり。温泉閣は、いわば「憩いの場」だったのです。
現在も、食事会や講演会などに使われており、
俵山温泉の暮らしが、今も続いていることを感じさせてくれます。

温泉閣から見える風景も素敵でした。
白猿の湯
江戸時代の脇本陣跡に造られた庭を抜けると見えてくるのが「白猿(はくえん)の湯」です。
源泉かけ流しで露天風呂や足湯などがある日帰り入浴施設。

地元産品を購入できる販売所も併設されてます。
河内湯源泉|温泉が生まれる瞬間を、間近で
宮野さんが「ぜひ見てほしい」とすすめてくれたのが、「河内湯(こうちゆ)源泉」。

俵山温泉にある5つの源泉のひとつで、地下から温泉が静かに湧き出す様子を、間近で見ることができます。
「このお湯が、ずっと町を支えてきたんだな」と実感できる、印象的な場所です。
泉質はアルカリ性単純温泉、泉温は29度。
俵山温泉では、シャワーにまで温泉が使われているそうです。
裏通路に残る、昔のままの俵山

旅館街の裏通路を歩くと、江戸時代から残る石垣や、静かな町並みが現れます。

地元の方も通らないようなレトロな裏道を抜けていきます。
タイムスリップしたような感覚になり俵山温泉が積み重ねてきた時間を感じることができます。

最後はスタート地点の熊野神社に戻ります。およそ1.2キロを1時間半かけて歩きました。
俵山コースの参加料は1,200円。町の湯、または白猿の湯の入浴券付きです。
街を知ってから入る温泉は、いつもより、少しやさしく感じられました。

参加特典も充実!スタンプを集める楽しみ
参加者には特典として「古地図リーフレット」をプレゼント。
スタンプカードは現地でガイドさんからもらえます(1コースにつき1スタンプ)
スタンプを集めるとグッズがもらえますよ。

- 10個以上で「オリジナルピンバッジ」

- 15個以上で古地図リーフレット全種が揃う「コンプリートボックス」
楽しみながら、自然とコレクションしたくなる仕掛けも魅力です。
実施期間は3月31日(火)まで。
お土産は「三猿まんじゅう」

帰りには、地元で長く愛されている「三猿まんじゅう」をお土産に。

「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿をかたどった焼饅頭は 味も抜群。おすすめです。
知っている街が、少し好きになる
古地図を片手に歩くことで、何気ない風景が、意味のある景色に変わっていきます。
観光で訪れる人にも地元の人にもおすすめしたい、まち歩き。
あなたも俵山温泉の「時間の重なり」を感じに、出かけてみませんか。






