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江戸時代から飲み継がれてきた、豆を炒ったような香ばしさの一杯 山口市徳地「カワラケツメイ茶」

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山口市徳地地区には、江戸時代から飲み継がれてきた「カワラケツメイ茶」があります。豆を炒ったような香ばしさと、どこか懐かしい優しい味わいが魅力。クセが少なく、ノンカフェインなので、家族みんなで楽しめるお茶です。

今回は、カワラケツメイ茶の栽培・製造・販売に取り組む「とくぢ健康茶企業組合」を訪ね、理事長の増田久美子さんにお話を伺いました。徳地のお茶の歴史から、楽しみ方までご紹介します。

時代の変化で貴重になった、徳地のお茶

お茶のふるさととなるのは、山口市徳地地区。山々に囲まれ、一級河川・佐波川の水源がある、自然豊かな地域です。

カワラケツメイはマメ科の植物で、河原など日当たりのよい場所に自生します。かつては「マメ茶」や「ザラ茶」とも呼ばれ、日常のお茶として各地で親しまれてきました。

しかし、河川改修や農薬の影響などによって自生する環境が変化。カワラケツメイを取り巻く状況も、時代とともに変わっていきました。

そんな地域のお茶を未来へつなごうと、2007年から栽培・製造・販売に取り組んでいるのが「とくぢ健康茶企業組合」です。地元農家や山口県立大学の学生・教職員、地域の有志と協力しながら、徳地のお茶文化を守る活動を続けています。

 

おいしさに魅了された、増田さんの思い

増田さんがカワラケツメイ茶と出会ったのは、「徳地づくりワークショップ」への参加がきっかけ。それまでとは異なる分野から製造に携わるようになり、実際にお茶づくりを経験するなかで、そのおいしさにすっかり魅了されたそうです。

今では自宅でも栽培や加工を行い、自分のお茶を楽しむほどの愛飲ぶり。カワラケツメイ茶の魅力は、やはり豆を炒ったような香ばしさと、どこか懐かしい味わい。クセが少なく、毎日飲んでも飽きにくいところです。

収穫を迎えるのは、夏の暑い8月。刈り取りから乾燥、選別、加工まで、多くの手作業が続きます。高齢化や人手不足などの課題もありますが、それでも「たくさんの人においしさを知ってもらいたい」という思いから、地域のお祭りや直売所では試飲会やブレンド体験会も開催。夏には、カワラケツメイ茶とフラッペを組み合わせた「カワラフラッペ」も登場し、人気を集めています。

こうした活動を通して、お茶のおいしさに魅了され、市外から移住して製造に携わる人や、栽培に取り組む農家も増えているそうです。徳地のお茶文化は、少しずつ未来へつながり始めています。

 

家族みんなで楽しめる、優しい一杯

カワラケツメイ茶はノンカフェインで、徳地では農薬を使わずに栽培されています。

実際に飲んでみると、香ばしさがふわりと広がり、ほっとするような優しい味わい。食事にも合わせやすいので、夏は冷やして、冬は温かく。季節に合わせて楽しめるのもうれしいところです。毎日の食卓はもちろん、ゆっくり過ごしたい時間のお供にもぴったりです。

「とくぢ健康茶企業組」合では、カワラケツメイ茶のほか、オリジナルブレンドのお茶の開発にも力を入れています。

商品はネット販売のほか、山口市・防府市・周南市の道の駅を中心に販売されています。取り扱い状況は各道の駅によって異なりますので、お出かけの際はあわせてチェックしておくと安心です。立ち寄ったついでに手に取ってみるのもおすすめですよ。

地域の自然が育み、作り手の手によって丁寧につくられるカワラケツメイ茶。そこには、徳地で受け継がれてきたお茶文化と、そのおいしさを未来へつなぎたいという思いが込められています。

山口市徳地ならではの、ほっこり優しい一杯。ぜひ一度、味わってみてはいかがでしょうか。

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