「クローバーきっぷ」で巡る関門海峡の旅
- お出かけ
- グルメ
- 特集
8月最後の週末、いかがお過ごしですか?
残りわずかな夏の思い出づくりに、
そして、これからの行楽シーズンにピッタリな下関・門司港エリアを巡る関門プチ旅行をご紹介します!
公共交通機関を利用して巡る「関門海峡クローバーきっぷ」
今回ご紹介する関門プチ旅行で活躍するのは、こちらの切符!
「関門海峡クローバーきっぷ」(大人800円、小児400円)です。
これ1枚あれば、サンデンバス(唐戸⇔みもすそ川)、関門汽船(唐戸⇔門司港)、門司港レトロ観光列車「潮風号」(関門海峡めかり駅⇔九州鉄道記念館)に1回ずつ乗車することができ、これらを乗り継いで関門海峡をぐるっと1周することができるんです!
・関門海峡クローバーきっぷ
・発券場所
(下関)サンデン交通 下関駅切符売場、関門汽船 唐戸桟橋発券所
(門司)関門汽船 マリンゲートもじ、門司港レトロ観光列車 九州鉄道記念館駅・関門海峡めかり駅、
門司港駅観光案内所
・問い合わせ 平成筑豊鉄道㈱門司港事業所 093-331-1065
・HP https://www.retro-line.net/
バスでみもすそ川へ
夏休みのある日、このきっぷを利用して家族で関門プチ旅行を楽しんできました!
我が家の旅は、JR新山口駅からスタート!
まずは、山陽本線でJR下関駅まで行きました。
1時間ちょっとでJR下関駅に到着。
サンデン交通 下関駅切符売り場にて、クローバーきっぷを購入します。
この他に、下関側では、関門汽船 唐戸桟橋発券所でも購入できます。
まずは、サンデンバスに乗って、みもすそ川へ。
クローバーきっぷの「サンデンバス乗車券」を切り取って利用するのですが、本来の乗車区間は、唐戸・みもすそ川間となります。
今回、我が家は下関駅から乗車したので、運転士さんにお伺いし、その不足分を支払いました。
・サンデン交通
※運行情報や運賃などについてはHPをご確認ください
・HP https://www.sandenkotsu.co.jp/bus/
さて、みもすそ川公園へ到着!
関門海峡を背景に、勇ましい源義経と平知盛の像が迎えてくれます。
ここからは、関門トンネル人道を歩いて、門司側へと渡ります!
その前に、ちょっと寄り道しちゃいました!
関門トンネル人道入口でいただくアツアツの焼きちくわ
アツアツの焼きちくわをいただきました!
関門トンネル人道入口(下関)すぐそばには、下関市吉見に本店を構える市村蒲鉾の直営店があります。
「しらやき」と呼ばれる状態の鯛ちくわを、注文が入ってから焼いてくれるんですよ!
焼きたてのちくわが食べられるのは、みもすそ川店のみ。
そんな贅沢な焼きちくわのお値段は、なんと1本200円です!
直営店だからこそ実現できる価格だそうですよ。
焼きたてのちくわは、ふっくらプリプリでおいしかったぁ。
子どもたちも、あっという間に食べてしまいました!
店内には、工場直送の商品が並びます。
この他にも、蒲鉾店がつくるおでんや自家製あご出汁をつかったうどんなどの軽食もあります。
今度は、おでんも食べてみたい・・・。
・店名 市村蒲鉾 みもすそ川店
・住所 下関市みもすそ川町22
・営業時間 午前9時~午後6時
(ちくわ・ソフトクリームは午後5時30分まで、うどん・おでんは午前10時~午後5時)
・定休日 なし(正月は休業)
・問い合わせ 070-4798-4195
関門トンネル人道を歩いて門司へ
小腹も満たされたので、いざ、門司・めかり側へ!
関門トンネル人道は、午前6時~午後10時まで利用できます。
自転車や原付は片道20円の通行料金が必要ですが、歩行者は無料です。
下関側は、エレベーターで地下約55メートルまで降ります。
すると、真っ直ぐ伸びた長い歩道が・・・。
なんだかワクワクします!
壁には、海の中を泳ぐ魚たちの絵。
ただひたすらトンネルを歩くだけなのですが、こういった絵があると、ここは海中なのだということを想像させてくれます。
さぁ、やってきた山口県と福岡県の県境。
お約束の(?)県境またぎです!
福岡県側に入り、全長780メートルの道のりを歩いて地上に上がると、門司・めかり側に到着。
対岸には、下関側が見えます。
さっきまでこの海の中を歩いていたのだなぁ・・・。
海を挟んで、下関と門司はこんなにも近かったのだとあらためて感じます。
門司港レトロ観光列車「潮風号」
めかり側の関門トンネル人道入口から海沿いの遊歩道を歩くこと約10分。
北九州銀行レトロライン 門司港レトロ観光列車「潮風号」の関門海峡めかり駅に到着しました。
ここからクローバーきっぷを使って潮風号に乗り、九州鉄道記念館駅へと向かいます。
元々は、石灰石やセメントを運ぶ貨物線だった線路を活用して、平成21年から走り出した潮風号。
レトロな雰囲気の客車2両の小さな列車で、基本的には土日祝日に運行しています。
潮風号が運行していないときは、西鉄バスが利用できるのでご安心くださいね。
客車の天井には、門司港の観光スポットが描かれていましたよ。
さて、いよいよ出発!
駅員さんたちが手を振ってお見送りしてくれました!
ここからノーフォーク広場駅、出光美術館駅を通過して九州鉄道記念館駅までの2.1キロの道のりを10分かけてゆっくりと進みます。
潮風を感じながら、ゆっくりと進むトロッコ列車。
とはいえ、乗っていると10分はあっという間で、ちょっとしたアトラクションを楽しんでいる気分になりました。
途中、トンネルを通過するときには、驚きの仕掛けもありましたよ!
ぜひ、実際に乗車して、ご自身で体験してみてくださいね。
・北九州銀行レトロライン 門司港レトロ観光列車「潮風号」
・普通乗車券(片道1回) 大人300円、小児150円(大人または小児1人につき、幼児2名まで無料)
※1日フリー乗車券、団体乗車券(12名以上)などもあり
・運行日 土・日・祝日(8月1日~27日は毎日運行)
※運行日、運行時間についてはHPをご確認ください
・問い合わせ 平成筑豊鉄道(株)門司港事業所 093-331-1065
・HP https://www.retro-line.net/
門司港といえば、焼きカレー!
そして、やってきました!
JR門司港駅です。
潮風号の発着駅・九州鉄道記念館駅から徒歩3分ほどです。
実は、今回の一番の目的は、鉄道大好きな息子たち熱望の九州鉄道記念館!
なのですが、ちょうどお昼時となり、じっくりと楽しむためにも腹ごしらえです。
門司港駅前海側の信号を渡ってすぐの「ミルクホール門司港」さんでランチをいただきました。
ミルクホール門司港は、焼きカレーの有名店「BEAR FRUITS門司港本店」の姉妹店です。
店内からは、関門海峡を望むことができます。
店内には、キッズスペースが設けられていました!
我が家の子どもたちも真っ先にキッズスペースへ。
食事が到着するまで遊びながら待つことができるのは嬉しいですね!
さらには、赤ちゃん連れにも優しいサービスもあります。
なんと、レトルト離乳食も販売されています。
5~12カ月頃用まであり、種類も豊富!
お値段は、165円~だということです。
キッズメニューも充実していました!
- カレーライスプレート、おにぎりプレート(各770円)
この他にも、米粉・豆乳を使用したバナナおやきプレートもありました。
アレルギーをお持ちのお子さんがいる場合も安心ですね。
そして、私たち大人のランチはこちら。
門司港と言えば、やっぱり、焼きカレー!
しかも、第1回焼きカレー倶楽部のコンテストでグランプリを受賞したBEAR FRUITSと同じ焼きカレーがいただけます!
今回は、公共交通機関を使った旅なので、門司港地ビールもいただいちゃいました!
- 焼きカレー 1045円
焼きカレーは厳選したスパイスを使用して、じっくり煮込んでいるとのこと。
辛いのが得意ではない私には少しスパイシーでしたが、たっぷりのチーズと半熟卵が辛味をまろやかにしてくれました。
- 門司港地ビール ヴァイツェン 770円
そして、この焼きカレーと地ビールがものすごく合う!
ヴァイツェンをいただきましたが、苦みが少なくて、とても飲みやすいビールでしたよ。
運転の必要がない旅って最高だなぁと心の底から思いました(笑)
大人が食事を楽しんでいる間、ささっと食べ終えた子どもたちは再びキッズスペースへ。
子どもたちも退屈することなく過ごすことができ、大人もゆっくりと食事を楽しむことができました。
令和元年にお店をオープンする際、スタッフさんの子育て経験をもとにお店づくりをされたそう。
ベビーカーでも入りやすいようにスロープを設けたり、乳幼児向けにトイレの設備も整えていたりと、保護者1人でも利用しやすいなと感じました。
ミルクホール門司港さんは、「門司港プリン」をはじめ、カフェメニューも充実しています。
門司港散策の合間に、食事やお茶をしながら、家族みんなでゆっくりと過ごしたいものですね。
・店名 ミルクホール門司港
・住所 北九州市門司区西海岸1-4-3 日産船舶ビル1F
・営業時間 日~木曜 午前10時~午後8時(L.O.午後7時30分)
金・土・祝前日 午前10時~午後9時(L.O.午後8時30分)
・定休日 なし
・問い合わせ 093-321-3729
・Instagram https://www.instagram.com/milkhall_mojiko/
子どもから大人まで楽しめる!九州鉄道記念館
さて、お腹が満たされたところで、この旅最大の目的地。
九州鉄道記念館へ。
こちらでは、歴代の鉄道車両や資料が展示されています。
まずは、車両展示場へ。
九州で活躍した歴代の車両が、まるで駅のホームに停車しているかのように展示されています。
大分出身の私としては、こちらの「クハ481-603」は、何となく見覚えがあるような・・・。
車内も見学できましたよ。
座席の色味や質感に懐かしさを感じます。
寝台特急の車内も見ることができました。
こちらも、シートの柄がレトロで、時代を物語っています。
続いては、本館へ。
建物に入ると、明治時代の客車が出迎えてくれます。
2階では、貴重な鉄道関連資料などが展示されています。
キッズコーナーもあり、鉄道のおもちゃで遊ぶこともできました。
この時期、外は暑いので、涼しい室内でゆっくり過ごせるのは嬉しいですね。
鉄道記念館を訪れたのならば見逃せない、鉄道グッズやお土産が販売されているショップもあります。
大人から子どもまで、見ていても楽しいグッズがたくさんありました。
記念館の中でも、家族みんなで盛り上がったのが、運転シミュレーター。
811系近郊型電車の運転台に座って、門司港―折尾間の運転体験ができるというものです。
難易度は、ビギナー、ノーマル、プロフェッショナルと3クラス。
1回100円の料金で、8分間・2区間を運転することができます。
息子たちはビギナークラスで、1区間ずつ交代で挑戦しました!
出発して驚いたのが、窓から見えるのは本物の風景!
見覚えのある景色を見ながら、臨場感ある運転体験ができます。
速度や残り時間などが表示されたモニターもありましたよ。
子どもたちも、運転士さんになりきって楽しんでいました。
シミュレーターを楽しんだ後は、本館を出て、ミニ鉄道公園へ。
こちらでは、JR九州で活躍するミニ列車を子どもでも運転することができます!
ミニ列車の運転は、1台につき1回300円が必要で、3人まで乗車できます。
「かもめ」や「ゆふいんの森号」、「ソニック」など5つの列車がありました。
1周130メートルのミニ鉄道を子供たちの手で運転できるのは貴重な経験です。
実際に信号停車などもあり、リアルな運転体験ができました!
最後に訪れたのは、前頭部展示場。
こちらも、九州で活躍した車両3台の前頭部のみが展示されていて、運転機器を見たり、触ったりすることができます。
私自身も見たことがある、一番左側の「RED EXPRESS」と書かれた車両。
こちらの運転台は、狭い階段を上った高い位置にあります。
実際に走っていた当時に見かけても、運転台の高さには、全く気づくことはなかったなぁ。
こうやって展示車両を見るからこそ、あらためて気づけた発見です。
運転台から見る景色は、見通しも良さそう。
まだまだ、運転士体験の余韻が冷めやらぬ我が子は、ここでも、運転士さんになりきっていました。
大好きな列車に囲まれ、見て、触れて、運転体験までできて、子どもたちも大満足!
鉄道ファンはもちろん、そうでなくても楽しめる場所でしたよ。
・九州鉄道記念館
・開館時間 午前9時~午後5時(入館 午後4時半まで)
・休館日 不定休(9日間/年)
・入館料 大人300円 中学生以下150円(4歳未満は無料、団体割引あり(30名以上))
・問い合わせ 093-322-1006
関門連絡船で下関・唐戸へ
乗りもの三昧の楽しい旅とはいえ、我が家の幼稚園児たちも、そろそろ、お疲れ気味。
クローバーきっぷ最後の1枚を使って「関門連絡船」に乗り、下関・唐戸に戻ります。
JR門司港駅すぐそばの関門汽船 マリンゲートもじから乗船します。
門司とカモンワーフや海響館すぐそばの唐戸桟橋を結ぶ関門連絡船。
約20分間隔で運航しているので、待ち時間も少なく乗船することができました。
関門海峡を船で渡るのは初体験!
せっかくなので、オープンデッキの2階席へ。
海風を切るように進んで気持ち良かったぁ!
約5分の船旅はあっという間でした。
・関門汽船株式会社 関門連絡船
・旅客運賃 大人400円、小人200円(団体割引あり ※15名以上)
※運航時間などについてはHPをご確認ください。
・問い合わせ 関門汽船 下関事務所 083-222-1488
門司事務所 093-331-0222
・HP http://www.kanmon-kisen.co.jp/
旅のシメは、もこもこソフト
旅の締めくくりに、カモンワーフ内にある「cha-no-koku」さんへ。
小野茶とバニラのミックスのソフトクリーム(400円)をいただきました。
太くて丸い、もこもこのソフトクリームは、とてもかわいい!
抹茶ソフトとも違う、小野茶のすっきりとした味わいとバニラの程よい甘さが疲れた体に染み入りました。
・店名 cha-no-koku
・住所 下関市唐戸町6-1 カモンワーフ内
・営業時間 午前10時~午後6時
・定休日 なし
・問い合わせ 083-229-4177
・HP https://www.cha-no-koku.com/
・Instagram https://www.instagram.com/chanokoku/
さて、クローバーきっぷで関門海峡を巡ったプチ旅行も終わり。
日頃、自家用車でお出かけしがちですが、公共交通機関を利用してみると、近場でありながらも、旅行気分が味わえた今回の旅。
関門海峡を挟んだ下関・唐戸と北九州・門司港エリアには、まだまだ魅力ある観光スポットがたくさんあります。
ぜひ、クローバーきっぷを利用して、あらたな関門エリアの魅力を再発見してみませんか?