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豊かなコーヒーで楽しい空間をお届け 山口市「Nishida Coffee」

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オフィスでの仕事の打ち合わせや、家族や仲間との楽しいおしゃべりの場。

そんな場所に欠かせない飲み物の定番といえば、そう、コーヒーですよね。

今回は、コーヒーを通して楽しい場を生み出そうと奮闘するお店を紹介します。

 

 

湯田温泉の自家焙煎コーヒー豆販売店

山口市湯田温泉の住宅街の一角にある自家焙煎コーヒーの販売専門店「Nishida Coffee」。

自宅の一角を店舗として利用し、豆の販売を行っています。

 

店主を務める西田幸誠さんは1998年生まれで京都出身。

山口在住の奥様との結婚を期に山口市に移り住み、2017年、10月1日の「コーヒーの日」に「Nishida Coffee」をオープンさせました。

京都のご実家では西田さんの父親が喫茶店を営んでいたことから、コーヒーに関する基礎的なことは父親から学んだそうです。

 

店頭で取り扱う豆は浅煎り~深煎りの8種類。

 

ブラジルやケニア、エチオピアの豆を中心に取り扱い、

シングル5種類、ブレンド3種類を取り揃え、焙煎した豆を100gから量り売りで販売しています。

カウンターに置かれたガラスケースには実際に販売している豆を展示。

向かって左上が「浅煎りでさっぱり」、右下に向かって「深煎りでどっしり」な味の方向性になるように陳列してあり、どれにするか選ぶ時に視覚的にもわかりやすくなるよう工夫が施されています。

 

そして、専門的な方向にいきがちなコーヒー豆をより気軽に手にとってもらおうと、それぞれの豆には、産地や農園ではなく、「読(どく)」「恋(こい)」などのようにおすすめのシチュエーションを漢字一文字に込めた商品名を付けているのも大きな特徴です。

 

また、どこでも持ち運べ、いつでもコーヒーを楽しんでもらおうと、10gのドリップバッグもずらっとラインナップされています。

色々な種類のドリップバッグを買って飲み比べてみて、気に入った豆を量り売りで買う、というような楽しみ方もできそうですね。

 

県内約30箇所に焙煎豆を卸売

お店を経営面で支えているのは、山口市内を中心、県内約30箇所の飲食店やお土産屋などへのコーヒー豆の卸売です。

毎朝オープン前から自宅の敷地内で焙煎作業を1日15~25kg分を、一人で4時間近くかけて行っているんだとか。

 

そんな西田さんの心強い相棒は、「東京産機」製の2kg焙煎機。

釜の厚みがあり、しっかりと豆の内部まで熱を伝えることができるそうです。

 

それぞれ卸先の希望を反映させたブレンドを作り、中~深煎りで次々と仕上げていきます。

この日はまだ6月でしたが焙煎を行う部屋の室温は35℃にまで上昇。

顔中にびっしり玉の汗を作りながら、ひたすら焙煎作業に打ち込みます。

 

ただ、創業当初はまだ取引先もあまりなく、この焙煎機で十分だったそうですが、今では取引先も増え、2kgの焙煎機では大量の受注をこなすのに何度も何度も焙煎作業を行わなければならないそう。

「もっと大きい焙煎機の方が時間も短く効率良くできるんですが…」と笑いながら話します。

 

時間帯別のオススメ豆は?

 

丁寧な焙煎を経てお店に並ぶ「Nishida Coffee」の豆。

時間帯別のオススメのドリップバッグを西田さんに教えてもらいました。

 

目覚めの朝。まだちょっと眠たいけど、朝ごはんを食べながら一日のスイッチを入れたい。

そんな時には「麗(れい)」。

  • ドリップバッグ「麗」 1個(10g) 200円

 

エチオピアの豆を使ったお店の一番人気で華やかな風味が特徴。

サラッと飲めてパンにも合い、お出かけ前に気分を上げたい時におすすめだそうです。

 

そして昼。ランチを済ませた後に、午後の仕事に向けてガツッと気合を入れたい。

そんなときには「恋(こい)」。

  • ドリップバッグ「恋」 1個(10g) 200円

 

ケニアの豆を使っていて濃く甘い味わいが特徴。

「ゆっくりと落ち着いて頭をリセットしたい時にぴったり」だそうです。

 

最後は夜。仕事を終えて帰宅し、眠りにつくまでの自分の時間をじっくり楽しみたい。

そんな時のお供には「読(どく)」。

  • ドリップバッグ「読」(Nishida Blend) 1個(10g) 200円

 

ケニア、ブラジル、エチオピアの豆をブレンドしたもので、それぞれの豆の良さを生かしたバランスのとれた味が特徴。

ホットでもアイスでも楽しむことができ、商品名の通り、夜の読書時間のお供におすすめだそうです。

 

ちなみに、それぞれのパッケージには可愛いイラストが施されていますが、ここにもちょっとした仕掛けが。

イラストをよく見ると「87」の数字が。

実はこれ、その商品で淹れるコーヒーを楽しむのに一番ぴったりなお湯の温度だそうです。

それぞれのパッケージにさりげなく数字が書かれていますので、それを探すのも楽しいかもしれませんね。

 

週末はキッチンカーでイベント出店も

卸売と店頭販売に加えて、週末や休日には、県内のイベント会場などでキッチンカー出店を行っています。

爽やかでかわいらしい水色の車体が目印です。

 

キッチンカーでは、自家焙煎された豆を西田さん自身が一杯一杯ドリップして提供してくれます。

 

  • アイスコーヒー 500円

 

出店の予定はお店のInstagramで随時発信されてますので、チェックしてみて下さい。

 

コーヒーで賑わいの場を作りたい

 

店頭での豆販売とキッチンカー出店を行う西田さん。

取材時に「店内でコーヒーを飲めるようなお店にする予定は?」と聞いたところ、「ありません」と即答が。

あくまでも自分は「豆の供給者」で、キッチンカーでの出店は「味の宣伝活動」だと位置づけます。

「そこで気に入ってくれたら、卸先の飲食店などを紹介し、今度はそこに行って食事をしてコーヒーを楽しんでほしい。そうやって街を盛り上げて行きたい」。

西田さんはそう力を込めて話してくれました。

 

また、「コーヒー屋を開いてお客さんを待つよりも、こちらから出かけて行って、そこをコーヒーを媒介とした楽しい空間にしていく方が楽しい」とも。

 

豆の味を引き出す焙煎、そして人の笑顔を引き出すコーヒー。

そんな一杯を求めて「Nishida Coffee」を訪れてみてはいかがですか?

 

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