新生活に自分だけのコーヒーアイテムを 宇部市「WAVES COFFEE」
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春到来。入学、入社、転勤など新たなライフステージが始まった、という人も多いのではないでしょうか。
ついつい忙しくなって生活も崩れがちな時期、1日の中でリズムを整えるためにコーヒータイムを設けてみませんか?
今回紹介するのは、宇部市にあるコーヒー専門店「WAVES COFFEE」です。器具を通して、ライフスタイルに寄り添ったコーヒースタイルを提案してくれますよ。
ライフスタイルを格上げするおすすめなコーヒーアイテムの写真はこちら
コーヒー豆とコーヒーグッズを多数取り揃え
宇部市にある山口大学医学部がある小串キャンパスのすぐ南、真締川近くに店を構える「WAVES COFFEE」。グレーの屋根部分にウッドの扉、そして全面ガラス張りのつくりが、シンプルかつミニマルな外観のショップです。
扉を開けるとウッドを基調としたすっきりした空間が広がっていて、店の奥にカウンター、壁の棚にはコーヒー豆と器具がきっちりと並んでいます。そして何よりも目につくのが、店の真ん中の什器にずらりと並べられた何種類ものコーヒードリッパーです。
こちらのお店は自家焙煎のコーヒー豆とセレクトされたコーヒーグッズの販売、そしてテイクアウトのコーヒーを提供してくれるコーヒー専門店。
オーナーは宇部市出身の藤田智誉さん。
かつて就職活動をしていた時、複数の訪問先の会社で出されたコーヒーを飲み「コーヒーってどれも味が違うんだな」と興味を持ち始め、カフェ巡りや自宅で焙煎をするようになったそうです。
会社員時代を経て、5年前に市内の別の場所でコーヒーショップを立ち上げ、2年前にこの場所に移転してきました。
浅煎りから深煎りまでお店で焙煎した豆をラインナップ
まずは取り扱っているコーヒー豆から見ていきましょう。
- コーヒー豆各種 100g /790円~
お店に並ぶのはスペシャルティコーヒーを中心とした高品質な豆9種類。シングル8種類にブレンド1種類で、浅煎りから深煎りまでバランスよく取り揃えられています。豆の産地はグアテマラやコロンビアといった南米を中心にしつつ、アフリカやアジア圏のものも。デカフェの取り扱いもあり、どの豆も100gのパッケージで販売されています。
それぞれの商品の横には焙煎度合いや味の特徴が記載されたカードも添えられていますので、どんな味がするのか想像しながら見ていくのも楽しい時間になりますよ。
お店で販売される豆はすべてカウンター裏の一室に置かれた焙煎機で自家焙煎されたもの。
「排気やガスの調整がしやすい」との理由から導入した東京産機の2Kg焙煎機を駆使し、藤田さんは毎日ここで焙煎を行っています。
感覚だけに頼らず、焙煎窯の温度や排気などの数値をパソコンで分析し、安定した品質になるようトライ&チェックを欠かさずに行っているそうです。
ドリッパーの品揃えは圧巻
そしてこの店の大きな特徴ともいえるのが、コーヒーを淹れるときに欠かせないドリッパーの品揃え。
「コーヒーなんてどれで淹れても同じでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、ドリッパーの形や素材、穴の大きさや数によって、コーヒー粉に触れるお湯の時間などが変わってくるため味に大きな違いをもたらすんです。だからこそ、自分の好きなコーヒーを飲みたいのであれば、コーヒー豆だけでなく使用するドリッパーもこだわりたいところ。
「WAVES COFFEE」では世の中に流通している数多くのドリッパーの中から、おいしく抽出できることに加えて、使いやすさや見た目の良さなどの基準でセレクトした7種類を並べています。
その中から一部をご紹介します。
- HARIO V60 400円(1~2杯用)~
しっかりとコーヒーの旨味を抽出でき、かつ、ゆっくり注いだりすばやく注いだりすることで自在に味をコントロールできる円すい形のドリッパー「V60」。今や世界中のコーヒーショップで使用されるスタンダード的な存在にもなっています。
「クリアでさっぱりとした味」を目指すならこちらがおすすめだそう。
- ORIGAMI Dripper Air S 1,400円(1~2杯用)
- ORIGAMI Dripper M 2,800円(3~4杯用)
大きな溝(リブ)が20個施されたギザギザな見た目が特徴のドリッパー「ORIGAMI」です。樹脂製や木製など別売りの専用ホルダーがあり、それらと組み合わせることで、自分好みな見た目にカスタマイズできます。
ハンドドリップの世界大会に使用される実力もさることながら、インテリアにこだわっている人にはぴったりなアイテムです。
- TIMEMORE クリスタルアイ 2,970円(1~2杯用)
藤田さんが「キラキラしていてキレイ」と評する台湾製のドリッパー「クリスタルアイ」。複雑な溝が光をさまざまに反射させることで高級感が醸し出されています。ガラスのように見えますがプラスチック製のため、軽くて取り扱いも安心です。
初心者にもおすすめのドリッパーは?
機能や見た目などさまざまなドリッパーがありますが、コーヒーを自分で淹れたことがない、という方にとってはどれを選べばいいのか悩むところ。
藤田さんに実際に淹れながら教えてもらいました。
お店ではテイクアウトのコーヒーが注文でき、1杯1杯藤田さんが目の前で淹れてくれます。テイクアウトのコーヒーで使用する豆は日替わりとなっていて、取材に訪れた日は「パプアニューギニア」の中煎りでした。
テイクアウト注文時にメインで使用するドリッパーは「CAFEC フラワードリッパーDEEP27」。
写真の通り底角度が27°と縦に細長い作りとなっていて、お湯を注ぐテクニックが無くても粉にしっかりお湯を含ませることができ、深煎りの豆の時に特におすすめな器具なのだそう。このドリッパーでは1杯のみ淹れることができます。
藤田さんは「初心者の人でも味がコントロールしやすくおすすめ」と話しており、豆を買った人が家でも簡単に美味しいコーヒーを飲んでもらいたい、という思いで、お客への提案も含めてこのフラワードリッパーを使用しているそうです。
- テイクアウト コーヒー 450円
出来上がったコーヒーをいただくと、フルーティーな甘味がしっかりと引き出されていて、ちょっと一息つきたい時や気分をリフレッシュしたい時などによく合いそうです。
そしてもう一つおすすめだというのが台湾製の「クレバードリッパー」です。
「V60」や先ほど紹介した「フラワードリッパー」がコーヒー粉にお湯を透過させて味を引き出していくというタイプなのに対して、こちらはお湯に粉を漬けて味を出していくタイプのもの。
お湯を注ぐスピードはあまり関係なく、粉をお湯につける時間をきっちり守りさえすれば安定した味を誰でも出せるために、初心者にもおすすめだそう。
また、藤田さんがこれを勧めるもう一つの理由として、一定時間漬けておくだけなので、その場を離れていてもいい、ということをあげました。「出社前など忙しい朝に、別の準備をしながら美味しいコーヒーを作ることができるので、そういうシチュエーションにピッタリ」だということです。
春になり、ライフスタイルが変わったという人もいると思いますので、それぞれのスタイルに寄り添うドリッパーを見つけて、毎日、どんなに忙しくても、少しだけ贅沢なコーヒータイムを作るのもいいかもしれませんね。
コーヒーアイテムもずらり
いいドリッパーに出会えたら、コーヒーライフを充実させる他のアイテムも揃えたくなりませんか?
店内ではドリッパーだけでなく、おすすめのコーヒーミルやペーパーフィルター、コーヒーマグや掃除道具まで、豆を買った人が自分で淹れて飲むまでの一連のアイテムをセレクトして販売していますよ。デザインで選ぶも良し、機能で選ぶも良し、あなただけのお気に入りを見つけてくださいね。
藤田さんも相談に乗ってくれますので、ライフスタイルや好みの味などを伝えておすすめのコーヒーアイテムを提案してもらい、生活をひとつ格上げする春にしてみませんか?